バディファイト@サイバーダイバーズ   作:辻 逆月

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突然の過去編っす。
今回、夜剣と蒼の話を出すっす。


初めてお前と会った頃

夢の中だって気が付いたのは後のことだけれど、大体夢ってそんな感じだろう。

やけにリアルな夢だったって思う。

というか、倉橋を捕まえてすぐの頃の出来事だったけれど。

このとき、確か。

 

 

 

 

 

 

 

 

?「・・・お、あお、蒼!聞いてんのか?」

 

プラグが耳元で叫んでいる。

 

蒼「あー、ごめん。ボーっとしてた。」

 

プラグ「ったく。お前が来て初めての大きな仕事なんだからな?」

 

辰馬「なら、改めて説明しておこう。今回の仕事は、CBSNに現れた野良バディモンスターの保護だ。」

 

蒼「捨てられたのか?」

 

辰馬「いや違う。たくさんのファイターとモンスターが闘っているCBSN内では、蓄積されたデータが電脳生命という形で現れる場合がある。」

 

ライナ「そういうのモンスターがたまーにいて、捕まえてくれ。研究したいっていう電脳生命体研究者ってアカウント名の人が依頼するの。」

 

辰馬「お前の使っている。ウイルスパイダーとかもその捕獲したモンスターがカード化して送られてきていたものだ。」

 

蒼「え、あれ?そうだったのか。」

 

プラグ「ま、お前にとって役立つカードが得れるかもしれないわけだな。ただ、依頼自体はちょーシンプルだけど、何故かマップに映らないからどこに居るか分からない。当然IDが無いから位置情報もハッキングでハイ発見ってことができねえんだ。」

 

蒼「なるほど、ということは。」

 

ライナ「そういうこと。頑張ってね?」

 

ライナだけは現実でサポートらしい。

人数が増えただけでいつも通りだな。

 

辰馬「いつも通りだって顔だな。」

 

蒼「ん?違ったか。」

 

プラグ「いんや。変に硬くなられるよりいいと思うってことだ、よな?」

 

辰馬「そういうことだ。それでは、ログインだ。」

 

各自が配置につき、ダイブ用の機器を頭につける。

意識が電脳に潜っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼「さてと、ファイターが居ないモンスターだったよな・・・。」

 

少し歩きだす。

ディープジュールの一層、Lv1はジュールで最も狭いと聞くが、それでも随分広いと感じる。

少し高いところにハッカーを見つけた。

 

蒼「なあ、そこの人~。野良バディモンスターのこと知らないかー!?」

 

気さくなハッカー「ん?お前だれー!」

 

蒼「最近アンダーズに入った、蒼って言うんだー!」

 

気さくなハッカー「え?!アンダーズって。」

 

ハッカーが下に降りてきた。

 

気さくなハッカー「んー?確かにそのイカした蒼色はアンダーズのパーカーだけど・・・。」

 

蒼「うん、もう言いたいこと分かった。モブ顔って言いたいんだろ。」

 

気さくなハッカー「あ?あー、・・・バレちった?」

 

蒼「バレバレだ。」

 

気さくなハッカー「わるいわるい。ま、わざわざアンダーズの名前使ってもメリット特にないし信じるよ。」

 

そう言ってハッカーはマップを開き、一点を示す。

 

気さくなハッカー「ここ、この層のここらへんで変な生物を見たぞ。」

 

蒼「ほうほう、サンキュー、参考になったよ。」

 

気さくなハッカー「おう!それじゃまたな。」

 

 

 

 

 

 

 

気さくなハッカーから聞いていた場所に向かったが、モンスターの影すらない。

そりゃそうだ。ずっと同じ場所に居るわけがないよな。

一旦辰馬達に連絡しようか。

そう思ったその時。

 

蒼「ん?歌か・・・。」

 

どこからか歌が聞こえる。

上の方か?

 

?「♪~~♪~。」

 

蒼「その歌、好きなのか?」

 

?「!な、何者だ!?」

 

慌てた声で上から、白いロングヘア―の、中性的な顔立ちのアバターが・・・・・・女性?男性?

多分声の高さから女性だろうが、警戒心を持たれてるのは分かる。

だってこんなに鋭そうな剣向けてくるんだもん。

 

蒼「自分は蒼だ。この辺りに居たっていうモンスターを保護っていうか捕獲に。」

 

?「・・・証拠は。」

 

いやいや、いきなり証拠って言われても。

・・・あ。

 

蒼「辰馬に、今ジュールの3層に居るはずなんだけどアンダーズのリーダーで、そいつと話せばって、アンダーズっていうのは・・・。」

 

?「いや、知っている。時々仕事を頼むからね。」

 

少女?は半分警戒を解いて、剣を下した。

 

蒼「あ、それなら・・・。」

 

?「だが、一つ。小生が歌を歌っていたことは秘密にしてもらいたい。」

 

蒼「ん?何で。」

 

?「いいから止めて。」

 

強い語気で押し切られた。

ん?今の喋り方、こっちが素だろうか。

 

蒼「それで、そのモンスターのことなんだけど。」

 

?「それは、多分このカードのことではないか?」

 

少女が見せたカードは、見慣れたサイバーワールドのフレーム。

成長電子生命グレートバイトドラゴン

間違いない、・・・多分、恐らく。

 

蒼「えーっと、多分合ってると、思う。」

 

?「何だその煮え切らない回答は。・・・さっき小生が倒した野良バディモンスターはこのモンスターだ。このカード、渡してもいい。」

 

蒼「え、いいのか?」

 

?「別にいい、ただし、小生とバディファイトをすればの話だ。」

 

蒼「はい?」

 

?「君の姿を見れば、彼らの関係者だということは分かる。だが、それと君本人を信用できるかは別問題だ。」

 

あ、あーなるほど。

 

蒼「あー、そういうことね。完全に理解した。」

 

?「・・・それは理解していない人のセリフだ。」

 

蒼「要はファイトで、自分の人柄をはかりたいと。」

 

?「理解してくれていたようで何よりだ。」

 

蒼「あ、ファイトの前に、教えてくれよ。君の名前聞いていいか?」

 

夜剣「小生は夜剣。流しのバディファイターと思ってくれ。」

 

ああ、そうだ。

これが自分と夜剣のファーストコンタクトだ。

ちょっと記憶が曖昧だけど、たしかそうだったと思う。




ヤギリさん。
やっぱ名前の一部しか使えなかったっす・・・。
デジモンそのものは出せねえや。
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