いつか、すべてを燃やし尽くす日まで   作:炬燵猫鍋氏

7 / 12
異例だらけの実技試験を評価した方たちの会話から、緑谷出久に触れたあたりを抜粋した感じです。

一部のみ原作キャラクターを意識しています。


幕間:試験官の称賛と疑惑の間で

「同じ中学の生徒なのか、この二人。」

 

()()に立ち向かったのは過去にもいたけど……ブッ飛ばしちゃったのは久しく見てないね。」

 

「同年で二件ってのは前例が無いよな。」

 

「かたや圧倒的な破壊力とタフネスで終始独走。」

 

救助(レスキュー)ポイントは中盤までゼロ。エグゼキューターを動かした途端、周囲の受験生に下がるように示唆しながら接近。逃げ遅れた少女にぶっきらぼうながらも手を貸してるな。」

 

「で、〝爆破〟の個性を使って上昇。上空から急降下っていうか、落下だ、これ。……エグゼキューターの頭部をとてつもない爆発力で破砕。大爆発の反動まで計算したかのような動きで危なげなく離脱。」

 

「もう一人は……護身用アイテムで丁寧に仮想ヴィランを撃破。よく考えて、終始冷静に対応。」

 

「戦闘中の挙動は、他の受験生の個性を観察していたようですね。(ヴィラン)ポイントはやや低めだが……」

 

「えぇ、真骨頂はエグゼキューターを動かしたあとの……演説、いや、煽動か。」

 

「煽動し、熱を群衆に帯びさせる個性だなんて。」

 

「逃げるしかなかった周囲の受験生に的確に役割を与え、その中でも目をつけていた者達を使って撃破。」

 

「初対面の少年少女を組ませて放ったコンビネーションでな。」

 

「……自身が戦闘をしながら周囲を観察し、個性の解析を行った、と?5分足らずで。」

 

「〝0ポイント〟ではなく、エグゼキューターと呼んでいるのも侮れん。事前の情報収集でベースとなったロボットの事を把握していたわけだ。」

 

「しかし、これは救助(レスキュー)ポイントの対象といえるのか?」

 

「ですから彼の評点はとてつもなくバラついているでしょう?」

 

「おいおい、この才覚を評価しないでどうするんだ?」

 

「だいたい、こう言ってるんだぜ。〝逃げるな〟〝避難しろ〟〝避難させろ〟って。」

 

「他者を動かしてレスキュー活動をさせた点をレスキューポイントとして扱わないでどうするんだよ?」

 

「これは、ヒーローとしての才覚でしょうか?」

 

「確かに。アジテートを行うというのは……。」

 

「では、門戸を閉ざしてこう告げるのかね?君の才能はヒーロー以外の道で生かした方がいいだろうって。」

 

「本人も判っているから、最後の演説なんでしょう?」

 

「経営科と併願か……。ヒーローコーディネーターやプロデューサーの道を想定し、その種蒔きをヒーロー科の実技試験で行ったのか。」

 

「こいつはヒーロー科に入れるべきだ。……ヒーロー科のカリキュラムを通して見定める必要がある。

経営科に入学し、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ような奴を放っておくのは危険です。」

 

「考えすぎじゃないの?」

 

「オールマイトがヴィランの組織だった活動を解体した現代、ヒーローは飽和し、行き場を失った悪意……ヴィランにすらならない、なれない者の悪意はどこに行く?」

 

「彼がヴィランを煽動し、先導する事を危惧する、と?」

 

 

 

「そうならないように彼を導こうぜ!我々がねっ!」

 

 

 

「緑谷出久、(ヴィラン)ポイント18、救助(レスキュー)ポイント25……。」

 

「要警戒対象特別ポイント35!!」

 

「合格だねっ!!」




レスキューポイントと警戒対象ポイントを足すと、原作の緑谷君の60ポイントになります(笑)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。