「和人だ」
今回は和人さんの力が少し解放されて、様々な技が出ます。
「あいつは、力を解放するに値すると思ったからな」
それでは第13話どうぞ!
『茜だってこの村が壊れるのは嫌だろ?』
「壊れるほど柔なつくりじゃないぞ」
『力を解放すると霊力とかが地面とか空気とか揺らすから物が壊れちまうんだよ』
「それほどまでに強いと。そこの…ノアの弟子だったか?今のは本当か?(威圧)」
「は、はい。私では本気を見たことがないのでわかりませんが。師匠ならそんなことが起こっても不思議じゃありません」
依姫はあのプレッシャに耐えられたか。
『おい、威圧感出して依姫虐めんな』
「すまなかったな」
「い、いえ。ご心配なく」
「私と勝負してくれないか?」
『いっぺん鬼とやってみたかったんだよね。いいぜ?俺に傷をつけれるかな?』
「ここでは巻き添いがでる。場所を変えよう」
〜森の中〜
『ここら辺でよくね?依姫たちに結界張っとくか。依姫、ルーミア、奏鬼お前らまとまっとけ。九条無限結界』
「これで気兼ねなくやれるな」
『あぁ。始めようか』
「行くぞ!」
茜はいきなり右の大振りで殴りかかってきた。
『いきなりか。よっと』
俺は後方に2メートルほど下がった。すると、地面に当たった茜の拳を中心に大きなクレーターができた。
『ものすごい威力だな』
「圧力を操る程度の能力。それが私の能力だ。」
『恐ろしいな。俺も行くぜ。二重の極み』
茜も同様2メートルほど下がった。するとやはり俺の拳を中心にさっきより大きなクレーターが出来た。
「お前も同じような能力なのか?」
『いんや?全然違うよ?俺の能力は森羅万象を司る程度の能力だ。』
「お前の方が恐ろしいじゃないか」
「ねぇルーミアさん。森羅万象を司る能力がなんで恐ろしいんですか?」
「森羅万象を司るっていうのは全てのものを操ったり、壊したり作ったりできるのよ。だから恐ろしいのよ。ノアはあんな事実を隠してたのね」
「ふんッ!」
『てい!』
茜の気の入った掛け声と俺の気の抜けた掛け声とともに拳同士がぶつかった。
「ぐぁぁぁぁ!」
『まだまだだな』
「能力が発動しなかったのか?」
『いや違うぞ。お前の能力はちゃんと使用されてる。ただな…俺が堅すぎるだけなんだよ』
「それでも本気じゃないんだろ?」
『あぁ』
「なら力尽くで本気を出させるだけだ!」
『やれるもんならな』
「三歩必殺!」
1
2
3
「オラァ!」
『ぶっ!』
茜の三歩必殺が俺の鳩尾にクリーンヒットして、俺は血を吹き出した。
「師匠!」
「ノアがダメージを喰らったわね。」
『ゴブッ、ガハッ…固めときゃ良かったぜ』
「師匠が…」
『心配すんなよ依姫。俺はやられねぇから』
「あれを食らってまだ普通に動けるか…化け物か」
『五分解放』
地面が振動し、俺から異様な雰囲気が発し出した
「五分…お前の本気は引き出せなかったようだな」
『…零閃編隊…30機!』
「ただでさえ威力の高い零閃を30機も…」
「オラオラオラァ!」
茜は零閃全部に連打を当てて破壊した。
『桜花気刃斬!』
「ぐっ!」
『ナイトメアバースト!』
「ぐぁぁぁぁ」
『ツインマキシマイズマジック…チェインドラゴンライトニング!』
「ぐぁぁぁぁ!」
「いつにも増して本気ね」
「あんな技使ってるところ一回も見たことないですよ…」
『俺に血を吐かせたのはお前が初めてだよ』
「私は…負ける…訳には…」
『あれだけやってまだ動けるとは…ほんとお前は強いよ』
「…だ」
『どうした?』
「まだだ!」
『何ッ!』
「鬼神化ァ!」
(さっきよりも力が増してる…)
『いいねぇ!もっとだ!もっと俺を楽しませろ!』
「心なしか師匠の髪が黒くなってる…」
「ほんとね、さっき力を少し解放したからかしら?」
「三歩必殺ゥ!」
『五重の極みィ!』
俺たちの右拳は互いに強力な一撃を放ちながら、ぶつかり合った。
そして勝ったのは…
「ぐぁぁぁぁ!!」
『俺にここまでの力を出させたのは本当にお前が初めてだ。』
俺だった。茜の右腕は技の威力が流せず、文字通り吹き飛んだ。
『本当強いよお前。『リカバリー』』
吹き飛んだはずの茜の腕はきちんと治った。
「これで五分って本当に化け物だね」
『こんな星で、全力なんて出したら崩れちまうから封印してるんだよ』
「そうかい…あんたみたいなやつにやられたってんなら悔しくないね」
『で、依姫。今の戦いを見てどう思った?』
「師匠には悪いと思いますが、とても怖かったです」
『それでいい。素直に感想を言えるのはいいことだ。ルーミアは?』
「私じゃ茜にも勝てないわね。」
『茜。これで満足か?』
「あぁ大満足さ」
『鬼は酒好きって本当か?』
「?本当だよ?」
『んじゃあこれやるよ、俺が作った龍神の涙』
「いいのかい?」
『いいんだよ。いくらでも作れるし、まだまだ余ってるし。なんなら在庫全部もらってくれ』
「それは有難いねぇ!」
『じゃ、一旦村に戻るか』
〜鬼の村〜
俺は空間を切って、亜空間に置いてある龍神の涙を全て出した。
「今のはどうやったんだい?」
『ん?今のは単に空間を切って亜空間を剥き出しにしただけだぞ?』
「師匠!今度それ教えてください!」
『いいぞー』
「依姫の性格がノアの所為で変わってきてる気がするわ」
『ちなみにこの龍神の涙はアルコール度数99だから、酒にあんま耐性ないやつに飲ますと死ぬぞー』
「何を作ってるのよ…」
「この酒うまいな!」
『だろ?俺の自信作だ』
この後2時間程度茜と酒飲みながら話してた。
〜二時間後〜
『んじゃ都市に戻るわ』
「また来いよー」
「またなー旦那ー」
「奏鬼さん、茜さんさようならー」
〜都市に帰ってる最中〜
『いやー楽しかったな!』
「そうですね!」
「殺しあった後とは思えないはしゃぎっぷりだったわね」
(気付いてるか?ルーミア、依姫。俺らは今数にして約30匹の中級上位妖怪に見られてる)
(えぇ気がついてるわ」
(どうします?)
『俺らしく正面突破で』
「やっぱりね」
「師匠らしいです」
『おい!お前ら!出て来いよ。Do you wanna have a bad time?』
俺はガスターブラスターを五個作り出し、周りに向けて、紫電に手をかけいつでも抜刀できるようにしている。
「チッバレてたか。お前ら全員でかかるぞ!」
〜20秒後〜
『なんだよあっけないな』
「あなたのそれが強すぎたのよ」
「そうですよ」
『そーなのかー』
「そーなのだー」
『「わはー」』
「何やってるんですか、師匠、ルーミアさん」
「私もちょっとふざけたい気分になったのよ」
『よーしちゃっちゃと都市に戻るかー』
〜外壁の門〜
『またお前か』
「またあなたですか」
『通してもらうぞ』
「あなたと依姫様はいいですが、後ろのその女性はダメです」
『何故だ?』
「彼女からは妖怪の気配を感じます」
『それはこいつが俺の使い魔だからってだけだぞ?』
「そうなんですか?依姫様」
「そうよ。(師匠なんでルーミアさんを使い魔ってことにしたんですか?)」
『ほらな?(仕方ないんだよ。妖力に関してはその説明が手っ取り早いし、実際似たようなもんだから)』
「そうでしたか…失礼しました。通ってください」
『お勤めご苦労様だ。ルーミア、妖力は隠しておけ』
「ルーミアさんは森で拾った人間なんじゃないんですか?なんで妖力を持ってるんですか?」
やばいな…ここでバラすのはあんまり良くない。
『俺自身が妖力を持ってるんだよ。で、ルーミアには常に俺の力が送られてるんだが、その時に妖力も送られてんだよ』
「そうだったんですね」
よかった。これで納得してくれなかったら依姫の記憶を消すとかだった。
今回はここまで!次回は少し飛びますが、学年末テストです。
鬼子母神は和人の初めての相手になりました。(言い方やめろ)それではまた次回!
ノアです。
「和人だ」
ようやく和人さんが明らかなダメージを負いましたね
「固めてなかったから余計にダメージ増えてたしな」
どうでした?茜は。
「やっぱあいつ強いぜ」
よかったですね。自分よりは弱いものの、強者と会えて。
「あぁ」
次回は学年末テストです。
「次回!出世しすぎじゃね?」
「これタイトルとして使っていいのかな?