思いついた光景を書いている感じですね。
さてさて次はどうしよう?
「鶴さん! こっちこっち!!」
己に割り当てられた部屋を探しがてら、フラフラと刀剣男子達の私室が集まる一棟を散策していた鶴丸は聞き覚えのある声に思わず頬をほころばせた。
「光坊ッ!」
「よろしく、鶴さん。「眼帯野郎」だよ!」
ニッコリ笑顔で、しかしその男、燭台切光忠が言い放った呼び名はあまりにも彼の纏う雰囲気とは合わないもので名づけ親は当人ではないと分かるものの、鶴丸の顔は苦いものとなる。
「それで……鶴さんは何だったの?」
どうやらそれが聞きたかったらしい、わくわくと擬音まで出てきそうな様子でこちらを見つめる燭台切に、鶴丸は呟きを零した。
「……「しろいの」だと」
主たる存在から名を頂くというのは普通ならば喜ばしい事なのだろうが、その内容からか、鶴丸はどうも素直に喜べない。しかし、それを聞いた燭台切は、心なしか嬉しそうな様子で言葉を紡いだ。
「よかったじゃない。素敵……かどうかは置いておいても、人目のあるところで呼ばれてもそこまで注目は集めないよ?」
「確かにな……」
その部分には……山姥切や、薬研の例がある分、同意は出来なくもない。数分前に聞かされた、燭台切の「眼帯野郎」と言うのも、大概だろうが。
「しかし主は、どうして態々そんなおかしな名前をつけるんだ? 主と呼ぶな等というし、
ブツブツと、呟くそれが愚痴であるという自覚はある。
その身勝手さとて、精神が成熟しきっている一部の刀剣からすれば「仕方ない」で済ませられるレベルであるという事も分かっている。
何せ、言い方一つ、目を瞑るだけだ。
こちらへもたらされる実害など、山姥切が受ける怒声くらいなものだろう。
山姥切が恨み言を言うのならはをともかく、なんの害も受けていない鶴丸が何時までも根に持つのはあまりにも不自然だった。
「さぁねぇ。
言われた言葉を理解できずに眉を寄せるも、燭台切はそんな鶴丸の表情を見て楽しんでいるらしい。笑うばかりで話すつもりはなさそうだった。
「……君、昔と比べて性格が悪くなっていないかい?」
「顕現された時に宿った、
今し方の言葉の答を、何とも軽い様子で落とす。
「大なり小なり……皆そうだよ。……きっと君もね」