ですですばかり書き連ねてますが、相変わらずの遅筆で申し訳ありません。
台風やら地震やら気候が安定しないこの頃ですが、精神の調子はもう少し上がるように頑張ろうと思います。
……頑張って上げるものだったのかどうかもよく分かりませんが。
それでは短いですが、どうぞご覧下さい。
今剣の言うように、やはり揉めてはいたようだ。
ただ幸運な事に、刃傷沙汰には至ってはいない。
「あっ! 鶴さんさっきぶり!」
最初に案内された厨で再会した笑顔の燭台切の背後では、話題の二振りが横たわっていた。拳骨の跡を拵えて。
「光坊が……やったのかい?」
思わず問いかけた呟きに、何を思ったのか申し訳なさそうに燭台切は肩を落とした。
「だって、そうしないと止まらないでしょう? ……ごめんね鶴さん。今日は皆も待っているし、時間無いから無理だけど、明日の夜はご馳走にするからね!!」
期待しててねと、笑みを浮かべる燭台切を見つめながら、今剣に手を引かれて移動する鶴丸の中には、今し方の言葉の一部が繰り返されていた。
『そうしないと、止まらないでしょう?』
その一言で、躊躇無く同じ打刀を一撃で沈められる燭台切の練度の高さをあまり考えたいとは思えなかった。
「さて、次に近いのは浴場なのですが……その前に外にある畑と厩へ案内しましょう」
何故かと理由を問いかければ、隠す気は無いのか、今剣は呆れと苦笑いを混ぜたような何とも言葉にしにくい表情を浮かべた。
「鶴丸にはまだ分からなかったのかもしれませんが、ついさっき、時空転移装置が起動したんです。この装置が起動して起こることは出陣か帰還のどちらかしかありません。即ち、この本丸から戦場に向かうか、戦場から戻るかです」
成る程、だから出陣と帰還なのかと、一人で得心していると、今剣は微かに唇を歪めながら、瞳を僅かに眇めた。
「そして出陣前……はともかく、帰還してから間もない浴場は、はっきり言って地獄絵図です」
重い口ぶりで言われた、その見た目に似合わない言葉達に、自然と鶴丸の顔からも笑みが消える。
しかし次いで加えられた言葉によって、直ぐさまその沈痛な空気はかき消されてしまったのだが。
「土、砂、返り血……!和装洋装問わず、刀剣男士による当番制で洗濯係が決められているこの本丸において、己の当番の日にちに割り当てられている刀剣男士の
「………は?」
握り拳まで作って力説する今剣には申し訳無いことなのだが、鶴丸には全くと言って良いほど彼らの苦悩は理解できなかった。
自然と冷めた目を向けてしまっていた鶴丸に対して、しかし何度も同じような反応をされたことがあるのか、気にする様子も無く、今剣は呆気からんと、「今に分かりますよ」と流した。
「つまりですね。今の浴場にはちょうど、戦場帰りの彼らの脱ぎたて汚し感満載の服を回収し、その現状が如何ほどのものかを確かめようと本日の洗濯係が目を血走らせて汚れの点検をしているところだと思うので……心の安定の為にも、今は浴場には近付かない方が利口だと言うことですよ。それに」
そこで向けられた流し目は、見た目と彼の精神年齢が、大きく噛み合っていない事を感じさせるには、十分な代物だった。
「裸でわらわらと浴場を動き回る同性の姿を見ながら、浴場の見学なんて、鶴丸もしたくは無いでしょう?」