冬島玄斗は式神使いである   作:向上3

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今回は銀パートからになります.

間違えを修正しました.
鎮魂の儀→鎮花の儀     (1/27)


2.勇者

~三ノ輪銀~

遅刻して教室に入ってきた私を待っていたのは,安芸先生と教育実習生「冬島玄斗」だった.

出席簿で叩かれた私は自分の席に着いて,ランドセルを開ける

 

「あ.....教科書,忘れた」

軽いとは思っていたけど,教科書を忘れるなんて.....

 

 

 

 

「起立」

「礼」

「新樹様のおかげで今日の私たちがあります」

「神棚に礼」

「着席」

 

挨拶が終わり,席に着いた

けど,何かが違う.

同じ勇者である,乃木さん,鷲尾さんも気が付いたようだ.

 

「これって.....」

風鈴の音が聞こえてきた.

 

「来たんだ,私たちがお役目をする時が」

鷲尾さんは確信したように言い放った.

 

光が世界を包んでいく.

「おおぉ,きたきたぁ!!」

 

世界が包まれていく中,私が見たのは,御札を手に持った冬島先生だった.

 

 

 

~冬島玄斗~

世界が止まった.

 

生物,無機物関係なく,全ての動きが止まる.

 

樹海化現象の前触れが起きた.

樹海化現象が起きている間,動けるのは勇者のみとなっている.しかし,このような状況には例外が存在する.

その例外の一つが僕である.

僕は着ているスーツのポケットから一枚の御札を取り出した.

これが僕が使える力であり,大赦からの任務を仰せつかった理由だ.

 

風鈴の音が鳴り響いてすぐ,世界は光で包まれていった.

 

 

 

 

 

光がやむと街並みだったのが木の根っこがたくさん生えているような風景に変わっている.

 

 

勇者三人は初めての樹海に興奮して辺りを見渡している.

三ノ輪銀はスマホを取り出して,写真を撮りだしている.

 

これから戦いなのに大丈夫なのかな,三人とも.....

 

そんな様子を見ていた僕にいち早く気が付いたのは,写真を撮っている三ノ輪銀だった.

 

「なんで,冬島先生もここにいるの!?」

「え~,なんで~?」

「樹海に入れるのは勇者だけのはずじゃ.....」

 

三ノ輪銀の声で他の二人も僕がいることに気が付いた.

僕に気が付いた三人に対して,僕は片膝をついて言った.

 

「乃木園子様,三ノ輪銀様,鷲尾須美様.今は敵が来ています.どうか勇者のお役目をお果たしください.

私が樹海にいる理由はお役目が終わった後,お話しさせていただきます」

 

ここは学校ではない.特別な理由がない限り,僕は三人のことを勇者として崇めなくてならない.

 

僕がそんな思いを巡らせている中,勇者三人は僕の言った通り,お役目を果たすために,スマホを取り出して祝詞を語りだす.

祝詞を語り終わったと,同時に三人はスマホに表示されたアイコンをタッチした.

すると,三人の周りを花びらが舞いだし,収まった時には,三人の姿は変わっていた.

お役目を果たすために作られたシステム『勇者システム』が三人が勇者として戦う姿に変身させた.

乃木園子は槍.三ノ輪銀は斧.鷲尾須美は弓.

それぞれの武器を手に持っている.

 

「よーし,ぶったおす!」

「ミノさん,私も!」

「二人とも待ちなさい!」

 

三ノ輪銀,乃木園子,鷲尾須美の順番に敵が攻めてくる場所『大橋』へと向かっていった.

 

その様子を見ていた僕は,ポケットから新たに三枚の御札を取り出し,

「出てこい,鉄鼠(てっそ)桂蔵坊(けいぞうぼう)陰神刑部(いぬがみぎょうぶ)!」

地面に向かってに投げた.

 

御札から煙が湧き出し,その中から,鼠,狐,狸のような生物が姿を現した.

「勇者三人がピンチになったら,助けてやってくれ」

僕がそう言うと,三匹は頷くような仕草をした後,三人を追いかけるように飛んでいった.

 

あの生物達は妖怪と言われている存在だ.西暦の時代は数が多かったらしいが,今では四国内に存在しており,数が少ない.

また,力が強い妖怪に関しては新樹様と融合しているらしい.

その妖怪たちと契約をし,従えている者のことを式神使いと呼んでいる.

しかし,今となっては,式神使いは僕の一族のみで妖怪と同様に数が少ない.

 

 

式神が向かったのを確認した僕はポケットからもう一枚,御札を取り出し投げた.

「出てこい,玄武(げんぶ)!」

 

再び投げた御札からは,煙が立ち上がる

 

「わしの出番かの~,玄坊」

 

煙の中から声が聞こえる.

煙が止むと中から,人が一人乗れそうなくらいの大きさの亀のような生物が姿を現す.

 

僕のことを玄坊と呼ぶ式神『玄武』.

僕が使役している式神の中で一番強い力を持ち,妖怪とは別の存在である.

 

「大橋まで連れて行ってくれないかい,玄武?」

「それがお主の使命じゃろう.乗るがいい」

「ありがとう,玄武」

 

事情を知っている玄武.

僕は玄武にお礼を言うと玄武の甲羅へ乗る.

僕が乗ったのを確認した玄武は宙へ浮かびだし,大橋方面へ飛んでいった.

 

 

 

 

 

大橋に着いて,すぐに僕が見たのは,三ノ輪銀が敵の攻撃?によって頭が水の玉によって包まれていた.

他の二人もすぐに三ノ輪銀の元に集まり,水の玉を外そうとするが外れない.

.....ようだったが,頭についた水を三ノ輪銀は飲み干した.

 

「.....飲んじゃってたけど,大丈夫なのかな?」

「この度の勇者は面白いの~」

 

飲み干した様子を見て呆れた僕と笑っている玄武.

そんな僕たちを他所に勇者たちは敵『バーテックス』に再び向かっていく.

 

前衛は乃木園子と三ノ輪銀.後衛は鷲尾須美か.

乃木園子の武器である槍は槍先を変化させることが出来る.

盾にして,バーテックスへ接近.三ノ輪銀が倒す形か.

 

「他のものどもはあの子達の近くにいるのか?」

玄武が他の式神達の行方が聞いてきた.

 

「あの子達には三人を守るように言ってあるからね.ただ,姿を見せるのは致命傷を負う場合のみって言ってあるよ」

「なら,命だけは安全なのかの」

 

.....命だけは安全.命だけは.

僕がそんなことを思っている中,三人は跳び上がって,バーテックスへ止めをさした.

 

止めをさしたのは三ノ輪銀か.

しかし,落下しているバーテックスは最後の力を振り絞ったように攻撃を三ノ輪銀へと繰り出され,三ノ輪銀は地面へ叩きつけられた.

土煙が舞い上がった

しかし,バーテックスの攻撃は当たったかのように思われた.

煙が消えるとそこには,無事な三ノ輪銀とその前にいる狐の姿をした式神『桂蔵坊(けいぞうぼう)』が姿を現したが,すぐに姿を現していた桂蔵坊(けいぞうぼう)は姿を消した.

 

「無事でよかったの~,あの小娘」

「.....ええ,本当に」

 

戦いが終わり,鎮魂の儀.バーテックスの強制退去が始まった.

お役目が終わった勇者たちの元へ僕と玄武が向かった頃には鎮花の儀は終わり,樹海化現象が終わった.

 

 

 

 

 

 

 

 




執筆に時間がかかるぅぅぅぅぅ!!
本人が戦闘してるわけじゃないけど,戦闘描写難しい!!
本人が戦闘しだしたら,もっと時間がかかりそうですわ.....
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