冬島玄斗は式神使いである   作:向上3

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3話目になります.
思ったこと
・必ず原作キャラの語りから始まるこの作品
・もうちょい,文章力を上げたいなぁ.....



雪,寒いっす (1/22)


3.お役目後

~乃木園子~

 

 

 

 

「ん.....,ミノさん!?」

私は敵であるバーテックスが放った放水を受け,飛ばされた.

起き上がって見ると,ミノさんが鷲尾さんをかばって,バーテックスが飛ばしてきた水の玉に当たっていたのが見えた.

 

行かなきゃ!!

私は痛む体に鞭打つって,二人の元へ急いだ.

しかし,到着した私が見たのは,ミノさんが敵の攻撃である水の玉を飲むところだった.

 

「神の力を得た勇者にとって,水を飲み干すことなど,どうさもないのだ!!.....気持ち悪い.....」

すごい!水だとしても,敵の攻撃を飲み込んじゃった!!

「ミノさん,すっごい!お味は?」

「最初はサイダーでと途中でウーロン茶に変化した.....」

「まずそぉ.....」

サイダーのあとにウーロン茶って,嫌だなぁ.....

「そんなことより,バーテックス!」

 

私たちはバーテックスの方を向いた.

 

「あいつはヤバい」

分御霊(わけみたま)の数がすごい.出口が近いんだ!」

 

この大橋は新樹様がわざと作った結界の穴.バーテックス達はこの穴を通って,こちら側に進行してくる.

その穴の場所が現実では瀬戸大橋となっている.

この場所を突破されるということは,侵食の影響が四国に悪影響を及ぼすということだ.

 

「追撃を!」

「でも,効かなかったもんね」

鷲尾さんが追撃に行こうとしたが,ミノさんの言葉で止まった.

 

「でも,早くしないと,奴が大橋からでてしまうわ!」

「出たら,撃退できなくなるもんなぁ.根性でもう一回!」

 

この大橋は結界の穴ともう一つ目的がある.

『鎮花の儀』と言われる儀式だ.鎮花の儀はバーテックスがある一定のダメージを受けることで起き,バーテックスは結界の外へ強制退去させられる.

 

「あ!ピッカンと閃いた!」

私は二人にある作戦を提案をするのだった.

 

 

 

 

 

「気がついた!」

鷲尾さんが撃った矢がバーテックスに当たり,バーテックスはこちらを向いた.

「こっち向いたよ~」

「急がないと!!」

「来るぞ!」

「展開!」

私は槍を先ほどの盾へと変形させる.

 

私が提案した作戦は,私がバーテックスの攻撃を防ぎ,鷲尾さんが相手の攻撃の迎撃.敵の近くまで行った所でミノさんが止めを刺すといったものだ.

この提案が上手くいくか,分からない.....けど,成功させないと,世界が終わる.

私たちは気を引き締めて行動を開始した.

 

 

 

 

 

作戦は順調に進み,バーテックスの近くまで行き,飛び上がった私たち.

私はミノさんを槍を使い,バーテックスに向かって投げ飛ばした.

ミノさんは投げ飛ばされた勢いを利用して,バーテックスの体の一部を破壊.

再び,飛び上がって追撃を加えた.

しかし,バーテックスは追撃を終えたミノさんに対して,最後の攻撃と言わんばかりの放水を放った.

 

「ミノさん!」

私は叫んだ.空中で防御も出来ない体制で放たれた攻撃を受けて無事であるはずがない.

 

攻撃が当たったミノさんは地面へと勢いよく叩きつけられ,土煙が舞う.

私はミノさんが落ちた場所へと駆けた.

 

 

 

「ミノさん!ミノさん,どこ!」

土煙が舞っていて,姿が見えない.

ミノさんを探している私を他所に鎮花の儀が始まった.

バーテックスは上へ飛んでいく.

バーテックスが強制退去させられた瞬間,突風が起きた.

その突風のおかげで土煙が吹きとばされた.

 

土煙が消え,ミノさんの姿が見えた.

「ミノさん!」

私はミノさんの元へ駆けようとした時,ミノさんの前に狐のような何かが着物を着て,守るようにいたのが見えた.

私がミノさんの元についた時には,狐のような何かは姿を消しており,ミノさんは立ち上がっていた.

 

 

 

 

花びらが舞い上がり,光に包まれる.樹海が解除される合図だ.

私たちの初陣は終わりを告げた.

狐のような何かの謎を残して.....

 

 

 

 

 

 

~冬島玄斗~

現実へ戻った.

玄武の姿は見えない.

 

 

樹海化が終わった際,樹海の中で動ける人間の殆どが樹海から現実に戻った際は現実にある樹海を祀っている祠の場所へと戻される.

そのため,お役目が終わったあとは大橋の近くにある大赦の祠へと戻されることが多い.....らしい.

 

 

初めてのお役目が終わり,現実に戻ってきた勇者達三人の声が聞こえる.

どうやら,僕は勇者達のより少し離れた場所に戻されたらしい.

僕は三人へと近づいて行き,声をかける.

 

「初めてのお役目,お疲れ様!」

激励するかのように声をかけた.

 

僕の声に反応して,乃木さん,三ノ輪さんはこちらを向いた.

しかし,鷲尾さんは振り返らなかった.

 

「あ,冬島先生だぁ~.無事だったんですね~」

「先生!見てるなら助けてくれても,良いんじゃないですか!?」

「あはは.....面目ない.....僕は大赦の人間だけど,樹海に入れるだけで僕自身に戦う力はないんだよ」

僕は二人が言ってきたことに苦笑いで返した.

僕は確かに式神使いだ.それも,樹海に入れる式神使い.

一族でも,樹海に入れるのは僕しかいない.

しかし,戦う力はない.

僕が出来るのは,防御くらいのものだ.

 

僕が二人と話しているうちに,鷲尾さんもこちらに気が付いて話に混ざってきたところで,三人を近くのベンチに誘導して座らせた.

 

「三人とも,骨折してるとか,酷いケガや痛みは大丈夫?」

僕がそう聞くと,三人とも,酷く痛むようなケガはない,と返してくれたので一安心した.

 

「何か飲みたい物あるかな?お祝いとして,飲み物かってきてあげるよ」

「じゃあ,私,コーラ!.....早くちゃんとしたコーラを飲んで,口直ししたいし.....」

「私は午後ティーが良いかな~」

「三ノ輪さんがコーラ,乃木さんが午後ティーね.鷲尾さんはなにがいいかな?」

「あ.....いえ,私はいいです.事情を知っているにしても,出会って間もない人に奢ってもらうなんて!」

「まぁ,それがフツーの反応だもんね.じゃあ,僕が勝手に決めちゃうからね」

 

僕はそう言うと,鷲尾さんは少し慌て,小声で

「.....緑茶でお願いします」

と,言ってきた.

 

僕はその声に頷くと,三人から離れ,近くの自動販売機へ向かった.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様,冬島君」

僕が自動販売機で飲み物を買っていると,三人と僕を迎えに来た安芸先輩と出会った.

「お迎え,お疲れ様です.安芸先輩」

「あの子たちはどこにいるの?祠の方に居なかった探してるのだけど.....」

「三人とも,近くのベンチで休んでますよ.ケガもありません」

 

安芸先輩の分の飲み物も購入し,僕と安芸先輩はそれぞれの分の飲み物を持って,三人がいるベンチへ歩き出した.

「あとで報告書にも書いてもらうけど,初めての樹海とお役目を見てどうだった?」

「.....正直,危なかったです.小学生を戦いに出すってこともですけど,戦闘訓練や連携もあまり出来ない状態でした」

僕は先ほどの戦いについての率直な意見言っていく.

 

「始めはバラバラ.後半は乃木さんが立てた作戦?と言って良いものかも怪しいですけど,連携を取れていました.ただ.....」

「ただ.....?」

「最後の油断だけは本当に危なかったです」

「最後の油断?何があったの?」

 

緊迫した表情の安芸先輩が訪ねてくる.

僕は素直に答えた.

 

「三ノ輪さんが止めを刺したと思っていたバーテックスが,最後の力を振り絞るかのような攻撃を三ノ輪さんに対して放ち,三ノ輪さんに直撃しそうでした」

「え?直撃したんじゃないの?.....あっ」

 

直撃しそうだった.という言葉に対して疑問を持った安芸先輩だが,すぐに答えが分かったようだ.

 

桂蔵坊(けいぞうぼう)が三ノ輪さんの前に出て,最後の攻撃から守りましたから大丈夫でした」

僕がそう言い終わるくらいに,安芸先輩の前に桂蔵坊(けいぞうぼう)が姿を現した.

「そうだったのね.....ありがとう,桂蔵坊(けいぞうぼう).今度,油揚げあげるわ」

油揚げと聞いた桂蔵坊(けいぞうぼう)は首を縦に振って喜び,姿を消したのだった.

 

 

僕は鎮花の儀までにあった状況を軽くまとめて,安芸先輩へ話し終えたくらいに三人がいるベンチへと着いた.

 

「三人とも,お待たせ」

僕が後ろから三人へ声をかけるが反応がなかった.

 

「ふふふ」

三人の前に行った安芸先輩が笑い出し,僕に手招きをした.

僕はそれに従い,ベンチの前に行ってみたのは,三人が寝ている姿だった.

鷲尾さんの両肩に乃木さんと三ノ輪さんが頭を乗せて,三人仲良く寝ていた.

 

「.....初めてのお役目で疲れたのね.仕方がない」

あ.....これは大変だな.....

「私が乃木さん抱えるから,鷲尾さんと三ノ輪さんを連れてきて.このまま,家まで送るわ」

 

安芸先輩に指示された僕は,鷲尾さんを背中に.三ノ輪さんを前にし,落ちないように抱えた.

買った飲み物は安芸先輩が持ち,乃木さんを背中に背負った.

 

僕たちは三人を背負い,三人を家に送るため,車へと向かった.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




キャラクター目線と主人公目線の文章量がなぁ.....

もうちょい,主人公多めにしないとなぁ.

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