兄が家出した。
それを知ったのは、兄が家に帰らなくなってから四日後、いきなり部屋に来た母から聞かされた。
ただならぬ様子で駆け込んで来た事から、何かあった事はすぐ分かった。走り寄ってきた母は私の両肩を爪が食い込むほど掴み、早口でまくし立てる。
兄が家出した事と、それで今リビングに警察が来ている事。ずっと会ってないから呼ぶ気はなかったが、警察官が大切な家族の事だから同席するべきではと言ってきて断り切れなかった事。
驚く事ばかりだが痛くて、まずは母の手を振りほどこうとした。けれど、急に顔を至近距離まで近付けられ、瞬きせず見開いた目で覗き込まれて、痛みも忘れて動けなくなった。
母の言い付けは三つ。
一、警察官に変な事を言わない事。
二、もし兄について聞かれても、しばらく会ってないと伝える事。
三、学校に行かないのも、外に出ないのも、自分の意思である事。
約束をしてようやく手を離してくれたが、ずきずきとした痛みは消えなかった。
そのまま母に連れられて、リビングに着いたら警察官がまさかの、あの時の三人組で目を見開いた。
警察官達は、私を見て安堵したようだった。
覚えてるかの問いには頷いて、どうして自分達が来たか知ってるかの問いには小さく首を振った。嘘判別個性が居るから、あまり声は出さなかった。
それを警察官達は怪訝に思ったようだったが、何も言わなかった。両親は人見知りと勘違いしたのか、下手に喋らせない方がいいと判断してさっさと私を座らせて終わらせた。
そういえば推測だし、話してなかった。警察側も嘘判別個性なんて警戒されるから、わざわざ教えないだろう。両親は全く気付いてなかったし、疑いもしないから知らないままだ。
警察官達は何かに勘付いたようだが、何も無かったように仕切り直した。
今日家に警察が来た理由は、電話では話しきれなかった事を直接話してより詳しく現状を整理し、新たに分かった事があればそれを伝えて認識を深める為。
あと、兄が捨てた制服を持ってきたそうで、既に渡したのか視線を向けられた父が頷く。
それと、これからの事について。
まずは確認も含めて、兄の家出の経緯を時系列で追っていく。
兄はいつも通り家を出て中学校へ行ったはずだったが、登校していなかった。中学校から欠席確認の電話がきて、家政婦は学校に着いてないのかと聞き返した。
ここでうちと中学校側が居ない事に気付いたが、サボった事も考えられ、家政婦では判断がつかないと一度電話を切った。
すぐ両親に知らされ、スマホに連絡するも電源を切っているか圏外で繋がらない。出て行ったのは見間違いで部屋にいるのではと行った所、家出を示唆する置き手紙を発見し、家政婦と家を探したら色々な物が無くなっていた。
中学校側、電話をした担任教師はすぐに兄の友人達に聞きに行ったが誰も知らず、友人達も電話したがガイダンスが流れるだけ。もしや家出ではと言う友人達から更に話を聞くと、進路について両親と揉めてかなり思い詰めていたらしい。
担任教師から再度電話があって話し合った結果、家出で間違いなさそうだった。おそらくは反抗の表れとしての行動だと思われたが、下手に大事にしては逆に帰ってこれなくなるかもしれないので一日だけ待つ事にした。
しかし、翌日の昼になっても家にも学校にも、誰にも音沙汰なく、両親が警察に届けた。
警察は家出だとしても連絡が取れない以上、何らかの事件の可能性も視野に入れて迅速に動いたが、スマホのGPSは最寄駅で途切れ、監視カメラの映像を調べて事件性が無いと判断した。
兄は最寄駅で、わざわざトイレが映るカメラの位置を確認してから入り、制服から私服に着替えて出て来て、増えた紙袋をゴミ箱に捨て、見せつけるようにスマホの電源を切り、カメラに不機嫌そうな顔を向けて口を動かし、朝のラッシュに流されて改札方向へ歩いて行ったのだ。
自発的に動いていて緊急性は無くなったが、その後も各駅のカメラを調べたが乗り継いで主要駅の繁華街へ行った所までしか追えなかった。
捨てられた紙袋は大きくてゴミ箱に入りきらず、駅員がテロを警戒してすぐ回収した所、制服だけが入っていた。それが警察が父に渡したと言っていた紙袋だ。
スマホはその後に電源を切っていたし、紙袋にも入れてなかったので所持していると思われる。だが、現在まで反応が無い為、資金として売却するか、既にしてしまった可能性が高い。
何か言ったらしい口の動きは、読唇術が使える人によると『すこしはかえりみろ』と言っていたという。
三日目に警察から、誘拐や事件に巻き込まれた訳ではなく、自分の意思で動いていると連絡を受けた。その翌日、つまり今日自宅まで来る事も伝えられた。
そうして、四日目の現在に至る。
整理と確認が終わり、メインの警察官が置き手紙を見せて欲しいと言うが、両親はきまり悪そうに目を逸らした。
内容は、もう我慢の限界でこの家に居られないから出て行くとあったが、信じられず破いて捨ててしまったらしい。
何か言われる前にと、父が進学で揉めていた件をすぐさま話し出した。
兄はヒーローを目指していたが、ヒーローは危険も伴うので両親とも反対し、口論になった。興奮した兄に殴られたと聞いて驚いたが、それで母と怖くなって兄を避けていたので、そこまで追い詰めていたなんて知らなかったと後悔したそうだ。
口論したのが家出の前日で、これで家出を決意した直接の原因は分かった。
どうして気に掛けなかったのかと言えば、また暴力を振るわれるかもと逃げた事もあるが、家政婦が居て対応を任せたからだ。
中学校には学校指定の鞄はなく、兄は教科書類をリュックに入れて通っていたらしい。それとヒーローになる為に剣道部に所属していて、剣道着やタオル用としてスポーツバックも使っていたそうだ。
けれど、本来入っていたはずのそれらは部屋に残されていた。
家出当日、いつも通りの制服姿で二つの鞄を持っていたから家政婦は異変に気付かず、両親に何か言う事はなかった。両親は避けていたので、兄が家を出てからリビングに降りたので見ていない。
いつもは一緒に朝食を食べて見送りしていたと二人で言うが、嘘判別の眉が動いたので嘘だ。やはりニートで生活時間が不規則なのだろう。
さっきから両親の様子が変だからと、嘘判別を気にしていて気付けた。
嘘判別個性持ちの警察官が居ると分かった時点で、その個性を知っているとバレたとしても、介入の口実を与えない事を優先した。それでも積極的にバラしたくないから、できるだけ気を付けていた。
でも、私は両親の事も分からないのだ。例え確証を与える事にはなっても、なりふり構っていられない。使えると分かってから、注視していたから気付けたのだ。
両親は子供だから飽きたのかと見過ごしているし、それよりもどう誤魔化すかに夢中だ。嘘は分かってしまうのに。
次に母が、何が無くなっていたか話した。
無くなったのは、兄の部屋から着替えとゲーム機などの金目の物。洗面台からタオルや歯ブラシなどの日用品を細々と。そして、リビングからは現金約二十万。
現金は、リビングの引き出しに置いていたものと、前日のいざこざで置きっぱしになっていた父の財布の中身全部。カード類は手を付けなかったが、小銭まで持っていったらしい。
こういった場合、中高生は資金の問題で友人の家に転がり込む事が多いが、二十万もあるならその線は薄くなるし、両親と中学校側が聞いて回った限りは居なかったらしい。
そこで、両親が兄の交友関係を知っている事に疑問を抱く。
私が軟禁されてから両親とは滅多に、兄とは一回も会えなかった。でも、兄は私に会おうと頑張ってくれた。あの兄の事だから両親に直談判もしたはず。それでも良好な関係を続けられるとは思えなかった。なのに、本当に把握していたのだろうか。
答えは嘘判別の警察官が教えてくれた。また、眉がピクリとしたのだ。あの子の友達に聞いたけど、と母が話した瞬間に。
やはり、両親と兄の仲は悪かった。ヒーローを目指す兄が、私を放っておくはずがない。
そうして自分達に話せる事が無くなったのか、焦る両親は警察官達に兄は見つからないのか矢継ぎ早に聞き始めた。
何かを隠している事は分かるが、それがなんなのか分からないのがもどかしい。
これには警察官達も気付いているだろう。
落ち着かない様子を、我が子が見つからない親が心配して取り乱していると勘違いしてくれればいいが、嘘が分かってしまうから望み薄だ。
話を向けられた警察官達は沈痛な面持ちで、メインの警察官が言い辛そうに口を開く。
最後の足取りの繁華街は毎夜見回りもしていて、補導される子も多い。だが、兄は見つからず、行方は不明なまま。まだ近くに居るのか、どこかへ行ったかも分からない。
警察の経験上、例え身の回りの物を持ち出しても住む場所が問題で、未成年者が一人で宿泊施設などに来れば泊めてもらえないか、宿泊施設によっては泊めても警察に連絡が行く。
現状は無いから年を誤魔化して宿泊しているか、そういった事を気にしない宿泊施設、もしくは公園などの外か、使用料は掛かるがネットカフェなどで寝泊まりしていると思われる。
ただ、こちらは個性によって成人かどうかを体格だけで判別するのは難しい。未成年でも大きかったり、成人でも小さい人がいるからだ。
兄は年相応ではあるものの、運動をしていて体格は良い方で、来年高校生で大人びた顔付きらしい。そうなると成人と間違われる事も考えられ、宿泊施設で気付かれない可能性もある。
だが、生活するにはお金が要るし、消費するだけならいつかは帰ってくる。資金がある内はいいが、十五歳だと保護者の許可無しに働けず、金が尽きて帰ってくる前例は多いそうだ。
でも、それだけじゃ安心はできない。言いにくそうにしたのは、力不足からじゃない。ヴィランになってしまう可能性もあるからだろう。
昔の件で、警察は兄の個性がどんなものか実際に調べてもいる。犯罪者なら、兄の個性だって喉から手が出るほど欲しいだろう。純金などの高価な貴金属を出させてもいいし、金属探知機検査がある場所なら通った後で武器を出せる。金儲けにも犯罪にも有用だ。
もしも、どこかで悪い人達と出会って、個性を知られてしまったら。正義感のある兄だからこそ頑なに拒んでも、無関係な人だって人質になりえるし、病気の家族が居てなどの甘言に騙されてしまうかもしれない。家に帰らなくてもいい、というのも背を押してしまうかもしれない。
嫌な考えが溢れた所で、今回警察はあまり役に立てないと言われた。
兄が自分の意思で家出し、きちんと用意をしてから出た事、事件性が無い事で優先度が下がるのが理由だ。
遺書があるとか、事件性があるとか、もっと幼ければ警察も本格的に捜索するが、他にも行方不明者が多い中、危険性の少ない兄はデータベースに登録されるだけで、後はパトロールや補導で見つけた時に保護するという。
家族にできるのは、家で待ち続けるか、チラシやビラで目撃情報を集めて自分達で探すしかない。
兄は帰ってきてくれるだろうか。
四年も会っていないから、兄が分からない。
来年は高校生になるはずだった。今の兄はどれほど大きく、どれだけ大人になったのだろう。
それに、どれくらい両親と仲が良くなかったのか。普段の様子を知らないから分からない。
知らない事も、分からない事も多すぎる。
──どうして、私を置いていってしまったの?
しん、と静まりかえった。誰もが口を噤んだ。
しばらくして、今日はわざわざありがとうございますと父がぎこちなく立ち上がり、皆も続いた。父が警察官達の相手にし、母は私を促す。イイコにしていたのに、まだ警戒されているのだろう。
でも、警察官達はいつもの体制だから、メインが受け答えしてサブが補助する。嘘判別は一歩引いた位置に立っていただけなので、こちらに近寄ってきて躊躇いながらも話し掛けてきた。
背に当たる母の手が動揺して強張り、顔にも出てないか不安にはなるが、ここで見上げるのは良くない。警察は私が助けを求めるか、確実な証拠が無ければ動けないだろうが、付け入る隙を見せてはダメなのだ。
内心を隠して、母ではなく警察官を見上げたら膝を突いてくれた。
あー、……久しぶり。
うん。
──あんまり喋らないし、やっぱり口下手なんだね。
元気か、あ、いや、元気かな?
うん、元気だよ。
──目線を合わせたし、子供の扱いが少しは分かってきたんだね。おばちゃん婦警の教育の賜物かな。
大きくなったね。
毎日ご飯食べてるもん、いつか見下ろせるくらいに大きくなるの。
──これは嘘。両親の身長からそこまで伸びないし、こんな大きくなりたくない。早く終わらせたくて、わざと嘘をついた。
そうか、それは楽しみだ。
いつか追い越すもん。
──さっきはポーカーフェイスできなかったのに、今はできるなんて。嘘をつかれる前提の質問する気なの、分かっちゃったよ。
……学校、行かないのかい?
行きたくない。
──ああ、やっぱり、両親に強制されてると思ってるんだ。でも、本当なんだ。嘘では無い。だから、そんな悲しそうな目をしないで。私には、家族が居れば良い。兄もすぐ帰ってくる。
どうして?
家族と一緒に居たいもん。お兄ちゃんはいつ帰ってくるの? どうして探してくれないの?
──本音だ。もういいでしょう。さあ、応えられないんだから帰って。家族をこれ以上バラバラにしないで。壊さないで。
それは……悪い。力になれなくてすまない。
──家族が大好きなのっ! 探してくれないおじちゃんなんて、だいっきらい!
あっかんべーをして、母の手を握ってリビングを出た。
玄関から階段のシャッターは見えないが、リビングから出れば見える。警察官達は、これを見てどう思ったのだろうか。あの優しい警察官は、どう思っているのだろう。
階段前で小声で母にカードキーを出して貰い、怪訝そうな母に笑顔を見せてそれを自分のポケットに入れた。慌てた母が大声を出さないようにリビングを指せば、タイミング良くドアが開いた。
私の事を父が警察官に謝りながら出て来ると、母が狼狽えて挙動不審になったので手を握って笑顔で落ち着かせる。
そうして階段前に居る私達に父と警察官達が気付いてから、もう一度あっかんべーをして、カードキーをポケットから出した事を見せつけて、シャッターを開いて上に向かう。
初めてかざしたが、すんなり成功して良かった。やり慣れていると見えただろうか。
カードキーを持っている事で、声が裏返った父の叱責を無視した。謝罪したそばでまたやったからと思ってくれたら良い。気にせず、母を見下ろして文句を言った。
もう落ちないからこれ無くそうよ、いちいち面倒くさいし。と、全員に分かりやすく。
母はすぐ気付いて、泣いて大変だったのよと私を諌めながら、追って二階へ来た。
シャッターが閉まる時、警察官は見なかった。
意識を外して、父だけを見ていた。気まずい顔で謝罪と、私の嘘を膨らませていた。大きな怪我はなかったから良かったが、また落ちるかもと心配でたまらなくて。
そんな、嘘判別の警察官には分かってしまうの嘘を。
多分、警察官は児童相談所から話を聞いて、私の状況を分かった上で来ていた。だって、管轄が違う。両親は変に思わなかったみたいだが、こちらの警察署に無理を言ったのかもしれない。
会議室で無罪を告げた警察官達が悔しそうにしていたのは、こうなる事が分かっていたからだろう。どうしてあんなに躍起になっていたのか不思議だったが、正義感とか面子じゃない。私の為だったのだ。
私はまさに、金の卵を産む鶏。親の個性が混ざったり隔世遺伝したりして、親とは違う、有用な個性の子供を利用するケースは多いのかもしれない。確かに、我が子でも利用する親は居るだろう──うちの両親のそうであるように。
でも、うちは私がさせない。コントロールするから関わらないでほしい。そもそも個性ではないのだから、構わないでほしい。
両親も警察官も、私の意図に気付いただろう。
両親は、私が現状を外に知らせる気が無い事が分かったはずだ。
小芝居で、私を閉じ込めるシャッターが、私を守る為の物となった。そう思わせるように振る舞ったと、両親は思っただろう。
あの後すぐにカードキーを返したら、母は昔のように頭を撫でて褒めてくれた。暢気だが、父もだ。なんでわざわざあの警察官三人組が来たのか考えもしてないだろうし、顔見知りだから話しやすいように気を遣ってくれたと勘違いしてそうだ。私がフォローするまで、あんなシャッターを見た警察官がどう思うかもまるで分かってなかったし。
使用人を通して、昔みたいに戻りたいとまだ諦めずに伝え続けている。ここまできても、家族が大好きという根幹は変わらない。変わる訳が無い。
要求は伝え続けていたので現状に不満を抱えていると思っていたのかもしれないが、今回で思い直しただろう。
これで、少しでも昔に戻れたら良い。
警察官達は、私を助けたくて来たのかもしれないが、本人が望んでいない事を分からせた。嘘判別で確実に、私が介入を拒んだ事も知らしめた。
家族が大好きという嘘でない言葉で更に同情したかもしれないが、警察官達にできる事は無い。自分達にできるのは手を引く事だけと分かってくれたら、有り難い。
私の為を思ってくれていても、その優しさを踏みにじっても、私は家族の方が大切だ。だから、甘さは見せない。隙をつかせない。
閉じ込められているのは事実だが、これは事件でないし、危険も無い。兄を捜索しない理由と被っているから、私にも同じようにしてほしい。
部屋に戻されて、帰る警察官達を一人で見送る。玄関に面した自室は、窓からアプローチを見下ろせる。
後ろ髪を引かれる警察官達は、見て分かるほど意気消沈した様子だった。特に、嘘判別の警察官はしょんぼりと肩を落としていた。申し訳なさが浮かぶが、その優しさが心苦しくもあった。
とぼとぼ歩いては、振り返る。だからまだ、門扉を出て行く所で。門扉を閉めた嘘判別の警察官が、そのまま見上げてきたので見つかってしまった。
私は今、どんな顔をしているのか。細部までは分からないが大体の表情は見えるから、あちらも見えるだろう。見開いた目が、それを教えてくれた。
声を出せば隣室に聞こえるし、口パクをしても見えるか分からないし、読唇術ができるかも知らない。文字を書いた紙を掲げたってきっと見えないし、紙飛行機にしても届かずに落ちて後で両親に渡ったら不味い。
だから、私は何もしない。しても意味が無いから、しないのだ。それに、伝えたい事も無い。なんにも、無い。
ならどうしてこんな事を考えたのか、なんて、頭の隅からの声を無視した。
嘘判別の警察官は、って、もう長いな。どうして名前を聞かなかったんだろう。
敵だと、知る必要もない、分かった所でなんの意味もないと決めつけたからだ。家族との、私の幸せを邪魔すると勝手に思い込み、敵視していたからだ。とても、優しい人達なのに。
ハッとした警察官は、悲しい顔をしていた。泣きそうな顔でもある。力が足りず、なんにもできずにすまないと謝っているようだった。そう、感じた。
何を見たんだろう。それは考えたくなかった。
善意から差し出された優しい手を振り払ったのに、その温かさは伝わっている。ふわふわする気持ちは、家族にも感じていた。でも、同じじゃない。似ていても違うものだ。きっと、そうだ。
もう見ていたくなくて、でも、窓から離れづらくて。帰ってほしくて、手を振った。警察官は深く頭を下げて、去って行った。
沈んだまま夕食を食べている時、珍しく使用人が話し掛けてきた。顔を上げれば、自室一歩手前に使用人とボディーガードが立っていた。
その時始めて、二人が随分と暗い顔をしているのに気付いた。部屋に戻ってから気にしていなかった。
いや、余裕がなかった、のか。彼女らも、気にする必要が無いと思っていたのか。
目を伏せて話してくれたのは、兄が家出した原因の口論の詳細だった。たまたま私の夕食を一階へ取りに行った時に始まってしまい、そのまま隠れて見ていたらしい。
ボディーガードは先に聞いていたのか、気まずそうだった。それが余計に、嫌な予感を膨らませた。
やっぱり、父は嘘をついていた。原因は確かに進学だったが、聞いた話と違ったのだ。
兄が今もヒーローを目指していて、ヒーロー科のある高校へ行きたがったのは本当。その努力もしてきた。
しかし、父はそれを無駄と切り捨てた。まだそんなものを目指していたのか、努力なんてしなくていい。勉強する必要も、働く必要もない。ヒーローなんてバカらしいから止めろと嘲笑った。
母も、そんな事しなくていい、他の誰かがするから鉱恵が頑張る必要も危ない事をする必要もない。安全な家に居ればいい、のんびり好きな事をして過ごせばいいと同調した。
それで怒った兄は父を殴り、やり返されそうになったのを避け、更に殴った。母には手を上げなかったが、止めようと肩に置かれた手を振り払い尻餅をつかせた。
勝てないと分かった父は悪足掻きに、兄を役立たずと罵った。白幸と違ってただの穀潰しのくせに、高校なんて行ったら金が減る。そう言ったそうだ。
母も一緒だった。白幸がやってくれないから頼んだのに、やらなかったくせに使うの、と。
それに対し、頭に血が上っていても兄の反論は真っ当だった。こんなのはおかしい、犯罪だ、あんたらは間違ってる、白幸の優しさにつけ込んでるだけだ。
両親の言い分は私を守る為にやっているのだと変わり、それでもそれを兄の正義感は受け入れがたくて。もう暴力はなかったが、平行線のまま言い争って、最低だと言い捨てて兄は部屋に戻った。両親は父の手当を始めたそうだ。
最悪だ。確かにこれは警察には言えない。
というか、内容に引っ掛かった。あれから四年、もしかして予想よりも早く残金が減ってるのだろうか。金稼ぎを突っ返しすぎたか。
でも、私は学校に行っていないし、その為の物も買ってない。リフォームやジム部屋に幾ら掛かったか分からないが、それでも兄が高校に行くくらいは余裕のはずだ。
それに、兄にまでやらせようとしたのか。
貴金属を売るのは難しいが、少量なら怪しまれないし、時間をおいて場所を変えれば可能だ。
それ以上は売り捌くルートが必要になるが違法だ。なんにも考えてないと思いたい。
やはり、両親について知らない事が多すぎる。そんな事を言うような性格じゃなかった。こっちも何があったのか。
確かに今日久しぶり会った時に、両親の容姿がかなり変わっていたのは内心で驚いていた。
両親共ニートだから分からなくもないが、父は昔は細身だったのに、今では太ってビール腹になっていた。
母も出るとこは出て引っ込むとこは引っ込む艶のあるスタイルが、引っ込む所があまり引っ込んでなかった。後、化粧が濃くて香水臭かった。
贅沢な生活をしているかもしれないと軽く考えていたが、それで傲慢になってしまったのか。
焦燥感に駆られる中、いきなり頭を下げられて驚いた。二人は思いつめた顔で、使用人とボディーガードの五人全員が思っている事を伝えてくれた。
彼女らにしても、私の現状は良くないと感じていた。軟禁と分かっていても通報せず、手伝ってしまっている。悪い事に加担している自覚はあった。
それでも、彼女らはこの職場を失いたくなかった。私の軟禁が終われば、仕事を失う。だから、見て見ぬ振りをしてきた。ただただ指示された事を愚直に守り続けてきて、自分達は言われた事をやっているだけだと、自分達は悪くないと言い聞かせてきた。
それは、これまでの境遇からだった。別に何か酷い事があった訳じゃない。でも、無いから幸せとは言い切れない。
一般的な家庭に生まれ育ち、学校へ通い、社会へ出る。個性は持っているが、強くも羨まれる類いでもない、在り来たりな平凡さ。世の中の大多数に入ってしまう、普通の人。
ただ、彼女らはコミュ障だった。でも、そうなりたくてなった訳じゃない。
話してくれている無表情の使用人は筋肉の固定ができるが、ちょっと力を込めれば動かせてしまう程度の役に立たない、世の中でも似たようなレベルがたくさん居る個性だった。
元々感情が表に出にくく、それで小学生の時にどうしたら表情が動くのかと面白半分に虐められた。表情が出ればより酷く、エスカレートしていった。だから、個性で固めた。無個性でない以外に始めて、この個性で良かったと思えた瞬間だった。
その内に飽きられたが、その後もまたいつされるかと怯え、使い続ける事で一切動かさないように努めた。個性の所為で表情が動かないと認識付けて上手くいった。けれどそれで、今では使ってないのに動かなくなってしまった。
他の四人も似たようなもので、学校や会社で良い思い出はほぼ無い。
友達が居た事はあっても、卒業や退職すれば連絡を取らなくなって自然消滅。例え連絡しても距離を感じたり、電話帳から削除されて誰と聞かれたり、不思議そうにされたりと、友達ではなかったと突き付けられて自分から削除するようになった。それで、困る事はなかった。
そうして、今までの会社でも人間関係を良好に保てず、こじらせたりして居づらくなるか、クビを切られてばかりだった。
短期ならまだ働ける、向こうも短期なら我慢してくれる、長期でないならなんとかなる。そうやって、大手の派遣会社に登録して仕事を貰っていた。
しかし、契約更新はおろか、クレームが入るような彼女らは大手でも煙たがられた。いや、大手だからこそ、会社の評判を落とすような人間に仕事を紹介したくなかった。
それでどんどん仕事が減り、お情けで登録が残っていると分かってはいても、働かなければ生きていけない。
前世ならゴミ処理など、人が嫌がる仕事はあったが、ここは多種多様な個性がある超人社会。適した個性なら簡単で、給料も高い人気職だ。それ以外となれば、本当に仕事を選ばないならあるにはあった。だが、そこまでして生きたくはなかった。
それよりも性格を変える方が簡単そうだが、すぐにはできないし、そもそも今まで何をしても駄目だったからと、途方に暮れた。でも、腹は減る。人と関わらない内職で食いつなぐが、それだけでは生活していくには足りない。電話ではなく、会社に何度も足を運んで仕事は無いか、紹介してほしいと頭を下げに行った。
顔を見せる度に嫌な顔をされても通って、通い詰めて、そこで彼女らは出会った。
二人三人と出会っていき、今の五人で意気投合した。同じ思いをしてきた同志であり、性別を超えた親友になるのに時間は掛からなかった。出会ってすぐ仲良くなれるなんて、こんな事は彼女ら全員の人生で初めてだった。今まで辛かったのは皆に会う為だったと、運命すら感じたそうだ。
それを、厄介者の集まりと馬鹿にされた事もあった。でも、同じ辛さ味わい、同じ傷を持った仲間として、逆に結束が高まり、友情は深まっていった。
話をする内に、抱える問題も同じで助け合った。手分けして他でも仕事を探したり、自宅付近で安売り品を買い込んで分けたり、率直に直すべき所を教えて注意し合いと、様々な面で協力し合った。
その甲斐あって生活は少しは楽になった。でも、相変わらず仕事が少なすぎる事が問題だった。
そんな時に求人情報誌で見つけたのが、うちの仕事だ。
主に使用人は子守りと世話。ボディーガードは護衛。未経験でも可。法定外福利も手厚く、給料も良い。
ただし、休憩時間は対象の子供の行動次第でその都度変わる。使用人は就寝以外、ボディーガードは常に待機なのに、子供が人見知りだからできるだけ少人数での交代制とあった。
一番引っかかったのは、子供を任せるのに専門の会社へではなく、未経験者でも個人が直接雇用するという点。
これは好条件を相殺しても余りあるマイナスになり、殆どの人が嫌がると思った。
しかも、募集人数に明記が無かったので問い合わせをした所、休憩時間が多いだろうから各二人くらいで、休みに関してはこちらで決めるのではなく、同僚同士で相談してほしいとの回答。後は、雇用してから話を詰めると言う。
色んな意味で驚きはしたが、雇用主として素人らしい無茶ぶりは応募者を勝手に少なくしてくれて、彼女らにとってはプラスに働く。
男が一人働けないかもしれないが、それならそれで以前から話していたルームシェアを始め、男に家の事などを任せて四人の給料からお金を渡せばいい。
彼女らは希望が見えてきたと喜んで早速応募しようとしたが、求人内容と実際は違う場合もあって、騙された事もあった。もし変な仕事や職場だったら続けられないので、慎重に行く事にした。
その為、まずは男の堅物のボディーガードが勤めて金持ちだけど普通の家庭そうだと確認し、次に無表情の使用人が働き始め、両方の仕事内容に差異が無いか、実際はどうか下調べした。
指示は、雇用主夫婦の下の幼児を危険から守る為にできるだけ部屋から出さない事と、その為に動いてほしい事のみ。
守る事自体は真っ当であるはずなのに、閉じ込めるというのは行き過ぎているのではないかと感じた。事実、子供は嫌がったが、報告しても夫婦は指示に変更は無いと言う。
上の子供はいいのかとも疑問を抱いたが、下手に口を出して厭われたくない。下の子は五歳で、上は十歳だからだろうと納得させた。
その上の子と会わせないようにしたら、下の子はそれはもう抵抗した。上の子の抵抗も激しかった。でも、夫婦の返事は変わらなかった。可哀想だからと、独断で会わせる訳にもいかない。知られれば、クビになる。
そうして彼女らは、過保護すぎるだけなんだと、心配性なだけなんだと目をつぶる事にした。
互いを思う兄妹の涙も、必死な叫びも、努めて無視をした。
それ以外の、勤務時間外の自由と休みが少なかろうと些細な問題だった。
実際に働けば休憩時間は多いし、待機も休憩のようなもので楽で簡単な仕事ばかり。
子供は金持ちのワガママお嬢様でないから無茶も言わないし、手も掛からない。どうして自分達が必要なのか分からないほど、家族が関わらなければ聞き分けも良かった。
なにより、関わる人間が片手しか居ない環境は人間関係に悩まずに済み、最高だった。一階を通る時や用がある時は仕方ないが、それだってストレスは少ない。
夫婦は挨拶の言葉だけだって構わず、職務さえ行っていれば無愛想でも文句を言われなかった。むしろ、きちんと仕事をしているからとお褒めの言葉を頂いた。
上の子は自分達に気付けば睨んでくるから、無視される挨拶も会釈も義務でしかない。そこをたまたま夫婦に見られてからは、無視を許可されて気を遣う人間が一人減った。
一番接点のある家政婦はプロとしての矜持を持った仕事人間で、優しげな微笑みを浮かべてはいても、人間関係を円滑にする為に繕っていただけだった。初日で本質を見抜かれて自分達に気遣う必要なしと判断してからは無表情で、会話はいつだって報告や連絡を簡潔に義務的にしかしない。自分達としても雑談など困るだけなので楽ではあり、その演技力や洞察力などを見習いたいくらいだった。
今までとは比べものにならないほど快適で、それを実感する度にずっと続けたいと願った。
職場そのものもそうだが、そんな職場に気心知れた仲間と一緒に働ける幸運なんてもう無いと思うと、余計に失いたくない気持ちも強くなった。
だから、なぜか夫婦に交友関係を聞かれても誤魔化さず正直に答えた。
実は二人が前からの親友で、他に三人の親友しか居ない事をだ。
親友と聞いて夫婦は驚いてはいたが、親友にもそんな態度なんだと勘違いしてくれて助かった。意図して他人のフリをしていたが、無愛想さというマイナス面が始めて役に立った。
ただ、ここに来たのは堅物に話を聞いたからと偽った。これまでの事を知られて、良い事は無いと思ったからだ。
ここなら働き続けられるが、子供の為の雇用だからいつ終わるか分からない。その時までに少しでも貯金を貯めておこうと、残りの三人でルームシェアの準備を進めて大詰めに入っている。引っ越し先は二人の給与を見越して決めたので、今更クビにされたら困る。
まだ空いてる二人の枠に親友達を採用してもらえれば、生活も仕事ももっと楽になる。そういう下心もあって隠す事は隠したまま、残りの三人が派遣会社に登録していて今は紹介待ちである事実と、不景気で仕事が少ないなんて嘘を吐いた。
だが、三人の事ではなく、家族の事を聞かれた。五人全員そうだが、まともに働けない事で疎遠になっている。だから、年一回電話をすれば良い方とオブラートに包んだ。他の三人もと話が向いたので頷いた。勝手に教えてしまったが、実家に戻るかどうかを話した時に知ったので合っているし、これくらいなら怒らない。
するとどういう訳か、夫妻は嬉しそうだった。おかしいとは思ったが、まだ人が足りないからその友人達もうちで働けないかなと聞かれ、喜びでどうでもよくなった。
すぐ三階に居る堅物と、親友達へ連絡して、表面上は無表情のまま喜び合った。
夫婦への紹介は翌々日にし、翌日は親友に家の鍵を預けて急いで引っ越してもらった。運良く日にちも良く、狙っていた小さな一軒家を借りられ、各人の部屋の解約もすんなり終わった。
紹介も上手くいき、残りの三人も採用された。ボディーガードは二十四時間必要だから、二人より三人の方が何かあった時も安心という事らしい。
そうして人員が増えた事で、連休は無理でも余裕ができた。
休憩時間も煩くしないよう気を遣って筆談やスマホにはなるが、それが逆に楽しく、親友とゆっくり親交を深められた。
そして、下の子供もとい私とも交流を持つようになった。
全く気付かなかったが、人見知りを演じていたのでコミュ障の仲間かもしれないと思われていたらしく、表面に出てなかっただけで内心では始めから好意的だったそうだ。
邪魔ばかりされたし、協力なんてしてくれなかったが、憐れみもあって気遣ってくれてはいた。だから、両親の指示を守った上でなら、私の言う事なんて聞く必要は無いのに聞いてくれた。
他の人より親しみやすかったと彼女は言うが、当たり前である。前世は孤児で施設育ち。一歩外に出れば偏見も待っていて、要領と愛想の良さは嫌でも鍛えられた世渡り上手だ。コミュ障などの問題児を押し付けられた事も一回や二回じゃなく、そういう人間に理解があって扱い方も実地で知っていた。
それらを活かして始めから上手く付き合えたのを、彼女らは仲間だからと勘違いしたのかもしれない。訂正しないが。
事務的でない関わりが増えて、睨むのではなく笑顔を向けてくれるほど打ち解けて、より私を好きになってくれた。と、同時に、このままで良いのかと考える事も増えていったそうだ。仲間内で話に上がる事も多くなって、追い詰められていった。
なにせ、犯罪の加担だ。両親より善良というか小心者な彼女らでは罪悪感も半端ないだろう。
そこへ、今日警察官が家に、彼女らの居る真下まで来た。別件だろうが関係ない。
母が飛び込んで来て警察が一階に居ると分かってから帰るまで、一分が一時間にも感じられただろう。その間、私が居なくて気も逸らせないし、掃除なんて全身が震えてできなかったそうだ。
針のむしろで考えた。どうしよう、どうする、どうしたらいい。二人で声に出して話しながら、他の三人にも連絡した。
そして、五人仲良く恐慌状態に陥った。それでも解決策は見つからない。
軟禁が終われば自分達は用済み、軟禁が続けば罪はより重くなる。この職場を失いたくない、でも逮捕も罰金も取り調べも全部嫌だ。
このままが良いのに、このままではいられない。
ジレンマにも陥ってまで出た答えは、まさかの連想ゲームだった。
そもそも犯罪なのは、子供の軟禁。軟禁というか監禁が犯罪なのは、正当な理由なく行動の自由を奪うから。なら、その子供の安全は正当な理由になるのではないか。当人も軟禁自体は受け入れている。家族に会えない事は不満でも、軟禁は不満でない。なら、そもそも犯罪ではない。でも、悪い事はしている。悪い事をしたらどうするか。謝るしかない。夫婦は自分達側だし、クビにされかねない。上の子は家出して居ない。下の子は居る。子供に謝ろう。酷い事をした。泣かせた。誠心誠意、謝ろう。と、流れていったらしい。
長い説明はなんなんだろうと思っていたが、ただの言い訳だった。同情を引きたかったのもあるんだろうが、私が聞いたからより詳細になって、随分とぶっちゃけてくれた。
ついでにこの会話も、スマホを通話状態でハンズフリーにして他の三人も聞いていた。
つまり、このままが良いけど、このままでいられないなら、少しでも罪悪感を薄れさせようと思ったらしい。
本当に生き辛い性格だ。あの警察官達といい、善良というか、お人好しというか。ヴィランなんて本当に存在してるの?
まあ、とにかく。色々と分かった。
彼女らが始めから親友で驚愕したし、静かすぎると思ったら筆談とかしてたのかとか呆れたが、もういい。
おかげで両親の事も分かったから良かった。
とりあえず謝罪は受け入れて、他の人にも電話越しに伝えた。
そして改めて、私の思いを、考えを話した。
この状況でも両親が大好きで憐れまれ、警察沙汰は私としても絶対しなくないと宣言すれば分かりづらいが喜び、もし私の望む結果になっても雇用は続けさせる事を約束した。
雇用に関しては、両親が迂闊にも宝くじの件を話していたのを聞いたようで、定期的に渡される金稼ぎの諸々も知っていたので信用してくれた。出所は私なので、発言力はあると判断したのだろう。
こうして、苦節四年目にして使用人とボディーガード、彼女達五人を味方に付けられた。
ただ、懐柔ではない。我が儘を言えば私でもクビにできるが、最終判断は両親なので直接的な手伝いは断られた。
やはり最優先はこの仕事を続ける事で、十歳児に全幅の信頼を寄せてもらうのは無理だった。それでも一歩前進だ。
良い人との出会いも運なんだよねー。近しいほど、その運は影響するし。それもまた、特性だからね。なら、お兄ちゃんはどうなっちゃうんだろうね。これでもダメなら、大変な事になっちゃうよ? そんなに執着しなくたっていいじゃない。家族なんてものをホントに好きだから面倒だ。でもそろそろ認めてよ、つまんない。
今回は恋愛要素についてアンケートです。かなり悩んでも相手が決まらないので(^^;)次回アンケートはキャラで、次話やります。相手は相澤・緑谷・爆豪・轟・心操の予定で、他に希望がありましたら感想などで教えてほしいのですが、中には書けないキャラも居ますので申し訳ないのですが絶対とは言えません。マイクは好きですが、英語が苦手なのですみません……。
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恋愛あり。一人。相手は次回のトップ。
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恋愛あり。複数。トップ以外は当て馬。
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恋愛なし。逆ハー。投票数で出番増やします
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恋愛なし。全員友情。同上。