ギンさんじゃなくて銀さんだった件   作:くずのは@

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四話

数ヶ月後、俺は訓練所を卒業して将校クラスの部下として配属される事になった。期待と不安を胸に秘め向かった先に居た俺の上司は海軍の英雄ガープだった。俺の胸には不安しかなかった。

 

 

数日後

 

 

ガープ率いる艦隊で航海に出た俺に待ち構えていたものは訓練所で習ってきた事は何だったのだろう?と言う光景だった。いや、原作で知ってはいたのだが、知ってはいたのだが…。

 

 

「ガープ中将!海賊船を発見しました!」

 

 

一人の海兵がそう叫ぶとガープは指示を出した。砲弾を持ってこいと。そこから始まる一方的な攻撃に海賊船はなすすべもなく大破、動かなくなった。

 

教官、申し訳ありません。貴方から教わった重火器のいろはを活かすことが出来そうにありません。俺が心の中で謝罪しているといつの間にかガープに襟を掴まれていた。

 

 

「ギントキ!貴様が先陣を切ってこい!」

 

 

いや、まだ大分距離があるんですがと俺が返事をする前にガープは海賊船目掛けてぶん投げる。

 

 

「ぎやああああああああああ!!」

 

 

放物線を描くのではなくライナーで飛んでいく俺は死を覚悟した。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

その後、無事に海賊の鎮圧に成功した。それからも海賊船を発見してはガープにぶん投げられる俺は何時しか危機感を覚えていた。このままでは何れ死んでしまう…海賊相手にではなくガープに、である。

 

俺は訓練生時代に一度諦めたアレを、六式の習得を決意する。剃!と言って地団駄を踏んだり月歩!と言ってジャンプしていた場面を教官に見つかり鼻で笑われたあの日、俺はあの顔に一発かます為だけにひたすら近接戦闘に力を入れていた。そして、一発かます事に成功した。その後は散々だったが…。

 

原作では今の俺と同じ階級であるヘルメッポ軍曹も剃を習得していた事から俺も習得出来る可能性が高い。おそらくだが彼もガープによるしごきを通して超人体技を身に付けたのだろう。

 

そして現在、航海から帰艦した俺は鍛練と称してガープからしごきを受けている真っ最中である。

 

 

「オラァ!」

 

 

「温いわぁ!そんなんでは強い海兵にはなれんぞギントキ!」

 

 

「ぐへぇ!」

 

 

ガープの拳をモロに喰らい壁にめり込む。あかん、この人スパルタ過ぎません?薄れいく意識の中でそう思った。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

それから数ヶ月後、俺はどうにか剃と月歩の習得に成功した。あの地獄のようなスパルタは俺を心身ともに鍛え上げ何時しか超人に片足突っ込むレベルへと進化させた。もうなにも怖くない!そんな俺の襟をいつの間にか掴んでいたガープは悪魔の様な笑みを浮かべていた。

 

 

「よし、ギントキ!行ってこい!」

 

 

「ぎやああああああああああ!」

 

 

ライナーで飛んでいる俺は思った。ガープ…いや、ガープさん。月歩習得してるんでぶん投げないで…。

 

 

 

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