海軍本部でとある話が海兵の間で広まっていた。海軍が誇る英雄ガープが若き新兵を相手にこれって鍛練ですよね?と疑うレベルで鍛えているらしいと。それを目撃した海兵はこう証言した。
若い海兵は言う、目視出来なかった。
若い海兵は言う、気がついたら壁に人がめり込んでた。
葉巻を吸っている海兵は言う、あれはねえな。
カイゼルヒゲの海兵は言う、ガープさんにあれほどしごかれるなんて彼を思い出すね。
モヒカンの海兵は言う、将来が楽しみだ。
頭にカモメを乗っけた人は言う、おい、大丈夫なのか?本当に大丈夫なのか?俺の話を聞いているのか?おい、ガープ!
やり方は無茶苦茶だがガープ曰く、その人に合わせて死なない程度には加減はしているとのこと。実際死人は出ていないし結果オーライな感じになっているので口を挟むものはあまりいない。
そんな話を聞いて海軍本部を彷徨いている男が居た。黒髪のアフロヘアーに丸い形のサングラス、その風貌はあなた本当に海軍の方ですか?と疑ってしまうのも致し方ないくらいに怪しかった。その男の名前はクザン、彼も昔はガープの部下だった時代がありその時に無茶苦茶しごかれた経歴を持つ男である。現在は中将の地位にまで上り詰めその強さは海軍最高戦力の一角、大将になる日も近いのでは?と言われる程の人物である。
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「会えば分かる…ねえ」
クザンは件の男の上司であるガープに話を聞きに来たがどうやら彼は本部のある一室にて鍛練を行っているらしく気になるなら直接見に行け、会えば分かると言われその場所へ向かった。近づくにつれ件の男の声が少しだが聞こえてきた。
「ーーーぽうーーーーげっぽーーーー」
僅かだが聞き取れたクザンは笑みを浮かべた。
「くくく…分かる。分かるぜ」
同じ経験をした者だからこそ分かる。あの人のしごきを耐えるには、アレから自身を守る術を身に付けなければならない。海軍本部では少なからず習得している者もいる技術、超人体技六式。
肉体を鉄の甲殻に匹敵するほどに硬化させる事が出来る防御技、
相手の攻撃から生じる風圧に身を任せ紙の如くひらりとかわす防御技、
瞬間的に加速する移動術、
…NO~!バカ言っちゃいけないよ。あの人の部隊において一番重要なのは
しばらく歩き俺はある一室の前で足を止めそして、扉を開けた。そこに居た白いモジャモジャを見て俺は驚愕の声をあげた。
「……てめえ…ッ!」
「ああ?なんだぁ………ッ!」
俺の声に振り返った男は俺と同じく驚愕していた。それは同じ師と呼べる男にしばかれた者にしか分からないシンパシー的なものを感じたからか、産まれ持った呪われし
分からねえ…分からねえが一つだけ分かることはある。俺とこいつは長い付き合いになるだろうと。初めましてなんて挨拶もなく、俺たちは無言で握手を交わしていた。
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鍛練をしていたら不審者が現れた。しかし、俺はその不審者がクザンである事に直ぐに気がついた。ギンさんが一番好きなキャラだとするならばクザンは二番目に好きなキャラだ。そんな人物の突然の登場に俺は感極まってなにも言えずただただ握手を求めてしまった。俺のこんな対応にも嫌な顔をせず応えてくれるクザンの神対応に俺の中のクザン株は爆上げになった。
同じ職場だしよき友になれたらいいな。そう思った。