ポケットモンスター・幻の姫   作:金糸蝶

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投稿遅れて申し訳御座いません。
仕事やら家の都合で、パソコンに触れる暇が無く、
やっと触れて書いたと思ったら、データが消え、
色々と問題が起こり、遅れてしました。

まだ一息つけそうに無いくらいやる事があるので、
遅れてしまうかもしれませんが、決して失踪はしません。
ですので、こんな調子ですが、応援してくださると、とても有り難いです。

いつも通り、誤字等がありましたら、報告お願いします。


5話:旅立

3月20日 旅立ちの前日(昼)

 

「ミュウ、貴方は明日の旅には連れていけないの。」

 

え・・・?

 

突然掛けられた言葉に、私は戸惑った。

 

「ミュウ、連れて行きたいのは山々だけど、貴方は連れては行けないわ。」

 

何故・・・

そうは思ったが、考えてみれば簡単な事だ。

私が一緒にいると、ユズリハ達を危険な目に合わせてしまう。

私は、他の組織に狙われている身だと思われているからだ。

そんなのは理解はしていた。

でも、いきなり言われたので、ショックであった。

 

「私は明日の明け方にヘリコプターでホウエン地方のミシロタウンへ向かうわ。

 それまでに、ミュウ、貴方は安全な場所へ逃げなさい。」

 

ユズリハは悲しい顔をしていた。

悲しい顔は見たくない。

ユズリハを1分抱きしめてから、手を離し、窓から庭に出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

~庭~

 

 

「やはり、庭に居ると心地良い気分になる。」

 

庭から知っている声が聞こえた。

 

「そうですね。ですが、風邪を引かないように早めに戻りましょう。」

 

この声も知っている。

ユズリハの兄であるシルハとその専属執事であるクロノだ。

 

「ん?ミュウ、どうしました?」

 

名前を呼ばれてビクッとする。

気付かれていたらしい。

仕方ないので、シルハとクロノの前に来た。

だが、いつもの調子ではいられない。

先程の事で、私は頭を冷やしたいのだ。

 

「ミュウどうした?いつもより調子が悪いぞ?」

 

「そうですね…。いつもより落ち込んでいる様ですね。」

 

そうですよ…。

いつもの調子は出せません…。

 

「ん…?そういう事か…。

 とうとう聞いてしまったのか。あの話を。」

 

「あの話とは…?」

 

「明日の旅立ちの事だ。」

 

ビクッ…

相変わらず鋭いですね…

 

「明日の明け方にユズリハはホウエン地方に行くんだ。

 向こうは、アクア団のアジトがあるからミュウは連れて行けない。

 ミュウは組織に狙われている可能性が高いからね。」

 

「成る程。ミュウは連れて行けないと言われて、落ち込んでいるのですね。

 確かに分かります。親に『お前は入れない場所だから』と言われて、

 車で待っているか、家で待っているみたいな感じですね。行けなくて悔しいですよね」

 

私は、涙は流さないと決めていたけど、耐え切れず涙を流してしまう。

 

「やはり、ミュウにも感情があるようだ。

 人間も悲しい時には泣くものだ。しかし、困ったものだな…。」

 

「ミュウ、こちらを使ってください。」

 

そうクロノは言ってこっちに向かってハンカチを渡してくれた。

私はそのハンカチで涙を拭い、ペコリと頭を下げる。

 

「良いですよ。ポケモンにハンカチを渡すの自体初めての事ですので。」

 

そして数分後。

 

「ミュウ、お前はユズリハとホウエン地方へ行きなさい。

 ユズリハの護衛としてならミュウが一番適役だ。」

 

でも、ユズリハの護衛ってサラさんじゃないですか…

そう思っていると、

 

「それとだ。クロノ、お前もついて行け。」

 

「どういう事ですか?僕はシルハ様の専属執事ですよ?

 僕が離れたら、誰が身を守るのですか?誰が身支度をするのですか?」

 

「そんなのはいくらでも用意出来る。

 お前程有能な奴は居ないが、仕えている者は全て訓練された者だ。」

 

「はぁ…。」

 

「何だ?不満か?」

 

「不満ではなく、不安なのです。

 何処の馬の骨か分からん奴に地位をくれてやるなど…、失礼言葉が過ぎました。」

 

「では、クロノ、これは命令だ。

 ユズリハとサラさんをミュウと一緒に警護し、怪我を負わせるな。」

 

「それはっ…!」

 

「お前に拒否権は無い。これは命令だ。逆らうな。

 次断るような言葉を吐くのであれば…分かるな?」

 

「はい…。」

 

「僕は今から父上に事情を説明しに行く。

 クロノ、付いて来てくれ。僕は父上とは1対1で話すのは苦手だ。」

 

「畏まりました。お供いたします。」

 

そうして、クロノとシルハは屋敷に戻って行った。

 

 

 

数時間後 20:30

 

 

私とクロノはシルハの部屋に呼ばれた。

そして、明日の予定を立てた。

 

 

 

 

 

次の日 旅立の日 4時30分 ヘリポートにて

 

 

 

「あれ?クロノさんも行くの?私とサラさんだけで良いのに。」

 

「すみません、ユズリハお嬢様。シルハ様の命令により一緒に旅をさせて頂きます。

 安心してください。不届き者には指一本触れさせないくらいな警護しますので。」

 

「分かりました。ところで、そのバッグは?」

 

「こちらは、お金と料理を作る為の物等です。

 すぐ出発らしいので、そろそろ乗りましょうか。」

 

「はーい。ではシルハ兄様行ってきます!」

 

「あぁ。気を付けろよ。何かあったら僕に電話しなさい。

 サラさんもユズリハの護衛任せましたよ。クロノもな。」

 

「「はい!」」(サラ&クロノ)

 

 

そしてヘリコプターは飛んでいく。

 

 

 

 

ヘリコプターに乗って数分後

 

 

「ねぇ、クロノさん?そのバッグ少し動いてませんか?」(ユズリハ)

 

「へ…ヘリコプターが少し揺れたのでしょう。」(クロノ)

 

「いえ、ヘリコプターは安定していますよ。」(サラ)

 

「気になるっ!開けちゃえ!」(ユズリハ)

 

「待って!待ってくださいいい!!」(クロノ)

 

バッグのファスナーが完全に開いた。

 

「何で…何で此処にいるの…貴方は来ない筈なのに…」(ユズリハ)

 

「あー…見られてしまった…」(クロノ)

 

「どういう事ですか!?クロノさん!」(ユズリハ)

 

「分かりました。事情を説明しますので、少し冷静になってください。」(クロノ)

 

クロノは全ての事情をユズリハとサラにだけに伝えた。

ミュウはバッグの中でまだ寝ていた。

 

「…そういう事なら早く言ってくださいよ…。」(ユズリハ)

 

「申し訳御座いません。ですが、これはミュウ自身も決めた事です。」(クロノ)

 

「分かりました…。連れて行くしかないですね。」(サラ)

 

 

そうして、このままホウエン地方へ向かうのであった。

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