幼馴染みだけど疎遠だった北条加蓮と久々に再会したら、アイドルになっていた。 作:高波
「今から行くのよ、あんたの家に」
衝撃の発言。
「い、いやいくら幼馴染みとはいっても男子高校生の家に女子が入るのはどうかと…」
「嫌なの?」
嫌じゃないです。スイマセン。いやむしろ加蓮かわいいしウェルカムって感じではあるんだけどさすがに問題があるんじゃないか…?
「んじゃ、行こ」
そう言って歩き出したのは俺の家の反対の方向。これには事情があって、
「あ、加蓮そっちじゃない。引っ越したんだよ」
「あ、そうなんだ。なんで?」
「親が仕事の関係で引っ越すことになったんだけど、俺がここに残りたかったから引っ越すことになった。あの家は一人暮らしには大きすぎるからね」
「ふ~ん。一人暮らしか…」
「というわけで家はこっち」
俺の家を案内しながら、二年の間のことを話していた。まあ俺は特に話すような出来事はなかったけど、加蓮はやっぱりまともに学校に通うのは初めてだから、新鮮だったみたいでひたすら学校の話題を続けていた。
そんなこんなで家に到着。
素直に案内したけど、やっぱりこれって大丈夫なのか?そう思ってる間にも加蓮は中に入っていく。
「何やってるの?早く鍵開けて?」
男子高校生の葛藤をわかって…。幼馴染みとはいえどさすがに緊張する。
ふぅ…深呼吸。
「ど、どうぞ」
「はい。おじゃまします」
ついに俺の家に女子が…!っていうとちょっと悲しくなる。
「…広いね」
「まあ親が妙に金かけるからな…」
何を隠そうここはマンションの一室である。7階。
普通一人暮らしの高校生にマンションの部屋なんて与えるか?普段の趣味にはお金もらえないのにこういうところには金をかけるのが親の変なところだ。
「実際使ってるのはリビングと寝室だけだけどな」
「…無駄だね」
「加蓮は今一人暮らしなのか?」
「そうだよ。今度来る?」
いやだから安易に男子高校生を自分の家に誘うんじゃないよ…。
嫌というかむしろ行きたいっていうか…でもここで行きたいって言うとあれだし…
「こ、今度機会があれば…」
「わかった。じゃあ明日空いてる?」
おおおおおおい!機会があればって言っただろ!行きたいけども!
「ま、まあ学校と文化祭が長引かなければな」
よし、長引け学校。これ以上は俺の心臓に悪い。せめて一週間は日を空けて…。
「とりあえずモンハンやろ?」
「お、おう…」
一方平気な顔の加蓮。そしてなぜ上目遣い。かわいくて直視できない。
心臓に悪すぎて困るわ。とりあえず意識をモンハンに向けよう。
「これって二人で出来るの?」
「いや、今のところはできない。今後画面分割で追加されるかもだけど」
「なんだ、出来ないんだ…」
なぜか不満そうな加蓮。いや、普通モンハンを画面分割ではやらないでしょう…。
「ま、まあとりあえず操作に慣れよう。前作からの違いとか追加モーションとかもあるし」
「そうだね」
「大剣で追加されたのはタックルと真溜め切りだね」
「ふーん。タックルは置いといて真溜め切りっていうのはダメージ高いのね?前作までの強溜め切りとかいうフィニッシュにしか使えない派生技もどきじゃないのね?」
「いや、あれはロマンみたいなもんだろ…。まあ真のほうはモーションは溜め切り二回だけど通常のそれよりモーション速いしダメージ高いから―――」
そう、紛れもなく加蓮は理論派ハンターであり、ガチ勢なのだ。そのせいで何度振り回されたことか…。
とまあ、そういう感じでとりあえず7時までモンハンをやることになった。
「簡単にノーダメクリアか、笑えねえな」
「まあね。ボルボロスは前いたし」
―――――――――――
少し離れた位置にいる幼馴染みの横で、北条加蓮は悩んでいる。
この幼馴染みはあまり自分のことを異性として意識してないようなのだ。(本当はしないようにしているだけなのだが)
さすがに横に幼馴染みがいるのにこの距離感はおかしい。もうちょっと距離を近づけたい。二年ぶりだというのに。
「…よし」
―――――――――――
「………!???」
ちょっと待て。落ち着け俺。まずは状況を整理しよう。
急に加蓮が俺に寄りかかってきた。いやわからん。落ち着けるかこんな状態!
「あ、あの…加蓮さん…?」
「………」
心を静めつつ加蓮のほうを向いてみると、何やら不満げな顔。このまま加蓮のモンハンを見ることになるらしい……。
「苦行だ…」
私はモンハンのイメージはP3のものが強く(それ以外はHR100程度までしか上げてないので)、P3が結構反映されてたりします。まあ最近はコンボフィニッシュとして使えるから多少はね?
ちょっと見づらいかも。感想お待ちしてます。