幼馴染みだけど疎遠だった北条加蓮と久々に再会したら、アイドルになっていた。   作:高波

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幼馴染みと登校。

抱きつかれている。

なんかこのくだり最近多いけどすべてこの北条加蓮とかいうのが原因だ。

 

「あの…加蓮さん?」

「ムカついた」

「…もしかしてこれまでの全部そういう理由ですか?」

「………」

 

肯定か…これから俺が加蓮をムカつかせるたびに心臓に悪いことされるんですかね?

っていうかなんか俺悪いことしたかな…。

 

「とりあえず、ごめん」

「……」

 

まだご不満ですか…?いつか俺心臓発作起こすんじゃないだろうか。

 

―――――――――――

 

「(これ、思ったよりも恥ずかしい…」

 

今まで散々やっておきながら北条加蓮は毎回のごとく恥ずかしがっている。

さすがにここまでやれば彼も恥ずかしいんだろうけど。

 

ふと、彼のほっぺたを触ってみる。

 

凄く熱い。

 

「ふふっ」

「な、なんだよ…」

 

彼の反応がかわいい。こう思っているあたり自分はSなのかなとも思う。

もう少し反応が楽しみたいけど、学校もあるのでこのへんにしておこう。

 

――――――――――――

 

 

「……最近加蓮との距離がやけに近い」

「なんか言った?」

 

学校に登校しながら考えてみる。

中学の頃はそこまででもなかったはずなんだけどなあ…もちろんあの時は加蓮も入院してたけど…。

世の中の幼馴染みの距離感ってこんなもんなのか?よくわからん。

正直加蓮ほどの美少女になってくると近づかれるだけで緊張する。幼馴染みだろうとそれは変わらない。

 

「そういや文化祭の見回りって何するんだろうね?」

「あーそんなのあったな」

 

昨日今日と色々ありすぎて学校のことなんて考えてなかった。

 

「まあ…サボらないようにーとかじゃね?期間中はあんまり先生もついてないだろうし」

「そうなのかなー」

 

正直こんな楽な役回りなんてあるのか…とも思うけど。

というかよく考えたら文化祭期間中はずっと加蓮と一緒なのか…嬉しいは嬉しいんだけど…ここ最近のことを考えると胃が痛い。

それと…

 

「あ、北条さんだ!おはよう~」

 

加蓮は人気者だから、俺なんかといると周りからの印象が下がりそうで怖い。

 

「ん、おはよ~」

「あれ?その人誰?」

 

まあそうなるわな。

 

「ん?彼氏だよ」

「「え!?」」

「冗談だよ」

 

はーびっくりした。俺が加蓮の彼氏とかだったらクラス、いや学校中から恨みを買いそうだ…。

 

「私の幼馴染み」

「へー北条さん幼馴染みとかいたんだ」

「まあね~」

 

明らかにこの生徒からはこんな奴が…という視線を向けられている。

まあ当たり前だけども。この超美少女と俺じゃ明らかに釣り合いが合わない。

そういう意味も含めて…、

 

「んじゃ、俺はこの辺で先に行ってるわ」

「え?」

「先にやっとかないといけない用事もあるしな、すまん」

 

俺は加蓮を置いて学校に小走り気味に向かう。

女子を置いて先に行くのは我ながら最低だとは思うけど…さすがにほかの生徒に見つかって学校中の男子生徒から恨みの目を向けられるわけにはいかん。

 

 

 

「…まあやりたいことがあるってのもあながち間違いじゃないしな…」

 

授業で出された課題がまだ残っている。中身はともかく量が多い。

出来れば朝の時間で済ませときたいなあ…。

 

ある程度終わったあたりで、少しずつ生徒が入ってくる。

何やらいつもよりも騒がしい気もするけど、気にする必要もない。

と、入ってきた男子生徒の一人がこちらへ向かってくる。

 

「おい、確か望月だったか?」

「ああ、まあそうだけど」

 

あんまりクラスの人を覚えていないせいか名前が出てこない。

というか俺が話しかけられるようなことしたっけな…?

 

「それで?」

 

「お前、朝北条さんと登校してたってのはマジなのか!?」

 

………バレてました。

 

 




むしろなんでバレないと思ったんだろうね?
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