長文書けるようになりたいなぁ...頑張ります
「随分と近未来的だな...」
異世界に辿り着いて数分、俺は特に当てもなく今後どうすれば良いか情報収集の為に街を歩き回っている。
街や里というよりは城下町のようだな...
度々周りから[冒険者ギルド]という言葉を耳にする。どうやら俺は其処に向かうべきだろう。
「冒険者ギルドというのは何処にある?」
近くにいた住人に話を聞く事にした。
「ギルド?あら、ギルドを知らないなんて、他所から来た人かしら?」
「ほぅ...この街では当たり前なのか。つい先程訪れた者でな」
「あらあら...という事は、冒険者を目指している方かしら。駆け出し冒険者の街、アクセルへようこそ。この道を真っ直ぐ行って右に曲がれば、看板が見えてくるわ」
「そうか...感謝する」
場所を教えてくれた住人に礼を言い、真っ先にギルドへ向かう。
ーーーー冒険者ギルドーーーー
数多の冒険者が共に酒を交わし、飯を食い、芸をしたりととても賑わっている。俺はその光景を見て何処か懐かしみを感じている。
冒険者になるには受付に行って登録してもらう、 そうと知った俺は登録をしに受付に向かう。
「今日はどうされましたか?」
「ここに来れば冒険者の登録が出来ると聞いたんだが」
「はい。えっと、その前に登録手数料が掛かるのですが...」
登録...手数料?
成る程、金が掛かるのか。困ったな...一度出直すとしよう。そう思い引き返そうとした途端...
「...これは?」
後ろに並んでいたフードを被った人物が突然札束を投げるように俺に手渡した。
性別は顔が隠れている為よく分からなかったが...それより札束の数が中々に多い。これを使えという事なのだろうか?
「...遠慮なく使わせて貰う。おい、金は幾ら掛かる?」
「...はっ、あ、登録料はお一人千エリスになります」
どうやら此奴も驚きを隠せなかったようだ。それもそうか、見ず知らずの人間に唐突に金を渡す者など基本的にはいないからな。
ちなみに三千エリス程度貰った。
「では、冒険者について簡単な説明をさせて頂きます。
まず、冒険者とは街の外に生息するモンスターや人に害を与える物の討伐を請け負う人の事です。とはいえ、基本は何でも屋みたいなものです。冒険者とはそれらの仕事を生業にしている人達の総称。そして、冒険者には各職業がございます」
あまり忍の任務と変わらないな。
受付の小娘は身分証のような名刺を差し出した。
「そして、この世のあらゆる物は魂を体の内に秘めています。生命活動を行う存在にとどめを刺す事で、その存在の魂の記憶の一部を吸収出来ます。通称、経験値と呼ばれるものですね。それらは普通、目で見える事は出来ません。しかし...」
カードの一部を指差す。ここに経験値やレベルが記録されていくということなのだろう。
「もうお気付きかもしれませんが、このカードを持っていれば冒険者が得た経験値が。それに応じてレベルも同時に表示されます。これが冒険者の強さの目安になり、どれだけの討伐を行ったかもここに記録されます。要約すると、レベルが上がると新スキルを覚えるためのポイントなど、様々な特典が与えられるので、頑張って経験値を貯めてレベルアップをして下さいね」
要するに初歩的なモンスターから次々に狩っていけという事か、まあ肩慣らしにはそうする事も必要か
「はああああっ!?何ですこの数値!?知力と幸運以外のステータスが大幅に平均値を超えてますよ!?貴女何者なんですか...!?」
隣の叫び声と共に周りが騒めきだす。カードに触れようとした途端であったので体をビクッと反応させてしまった。
再びカードに触れる。カードの中に自身のステータスが映し出される
「ええと、ナガトさんは...はいいいいっ!?」
「...いちいち騒ぐな、毎度毎度心臓に悪い」
この世界の奴らは何か起こると直ぐ叫びだす風習なのか...?
「いやいやいやだって!もう全てにおいて尋常じゃない位のステータスですよ!?これなら選択できない職業なんてありませんよ!!」
ギルド内が俺に注目している。先程の青髪の奴よりも騒めいているんだが。ちなみにそいつは思いっきり俺を狼のように睨みつけている。
とにかく目立つ事は好きではないのでさっさと職業を決めてこの場を離れる事にしよう
「...職業は忍で頼む」
職業のカタログを読み漁ると、ふと俺のなりたかった職業が目に入る。もちろん迷う事は無かった。
「忍、ですか?でも忍は中級職ですし、上級職のソードマスターとかアークプリーストとかナガトさんに合うと思うのですが...」
「構わん。俺は忍以外に魅力を感じない、というより興味がない」
「そうですか、分かりました。スタッフ一同、心から歓迎しております!」
今後の生活の為に食料調達やら色々調整する為に俺はギルドを出ることにした。
「お前、凄い強いんだってな!」
「お前がパーティに入ってくれれば百人力だぜ!」
「目の前で見るとちょっとカッコいいかも...!」
「というか何なんだその眼?」
冒険者達が次々に俺をパーティに誘ってくるが、そんなものは気にせずギルドを後にする。
こうして、うずまきナガトの新ストーリーはここから始まる...
「なぁんであんな奴なんかが私よりも能力高いのよ!?今度会ったら痛い目見せてやるんだから!」
「こういうのって俺が起こすイベントだよなあ...?」
ーーーーーー
雲一つない、晴れやかな空
その下の広大な平原地帯には巨大なカエルのようなモンスター、ジャイアントトードが何匹も群がっている。
「さて、お手並み拝見といこうか」
穢土転生で蘇生された時は、ほとんどカブトに操られてばかりでいたため自ら身体を動かすのは本当に久々である。比較的難易度の低いクエストで肩慣らしをする事にした。
「神羅天征!」
ドォォォン!!!
ジャイアントトードの群れが一斉に弾き飛ばされる。直ぐに起き上がろうとするが動きが鈍すぎる。
「肩慣らしにしてはランクが低すぎたようだな...終いだ」
ドゴォォォン!!!
起爆札付きのクナイを投げつけ、大きな規模の爆発を起こした。
丸焦げになり、煙を立てている。
「...そろそろ帰るか」
目当ての物を片付け、ギルドに戻ろうとしたその時...
「ぎゃああああああああああ!!!!」
近くで悲鳴が平原に響く。
その方向に振り向けば、先程ギルドにいた少年が短剣を振り回しながらジャイアントトードに接近している。
「アクアー!お、お前、食われてんじゃねえええええ!!」
剣の使い方がなっていなさすぎる。流石に見ていられないので手助けする事に。
「おい、下がっていろ...!」
ジャイアントトードの上に乗り、カエルの急所である後頭部にクナイを刺しこむ。
瞬く間に意識を失った。
「うわあああああんっ...!ありがど...ほんどに...ありがどうね...ぐずっ」
「ほら言わんこっちゃねえ、この駄女神が...あの、助けてくれてありがとうございます。俺の名前はカズマです」
「長門だ。あと、そんなに畏まらずに気軽に接してくれ」
「分かった。じゃあ、長門って呼んでもいいか?」
コクリと頷く。
先程から泣きじゃくっていたアクアが起き上がり、俺に宣戦布告でもしてくるように指差してきた。
「私はアクア。アクシズ教団の崇めるご神体、女神アクアよ!貴方、私のパーティに入りなさい!そうすれば貴方は私によって幸せになれるし、何より...私達が助かります」
「俺からもパーティ参加頼んます!あ、ちなみにこいつは色んな人にも女神気取ってるから信じなくていいぞ」
「うっさいわね!とにかく、貴方は私のパーティに入るの!良い!?」
「...まあ、パーティというのも悪いものではないからな。構わないが、俺の稽古には付き合ってもらうぞ?」
こういう奴らはしっかり鍛えあげた方が良い。現に自来也先生がそうしてくれたからな。
「えー、何で女神であるこの私がそんな事しなきゃいけぐえっ!」
「魔王を倒す為に精進して参りまーーーす!!」
カズマがアクアの頭を無理矢理下げさせている。
...本当にこんな奴が女神なのだろうか?
本当に面倒事が多くないと良いんだが...
後半になるにつれて語彙力が失せていくんですけど...元からか
次回は仲間集め回です!
それでは!