他の作品も書いてみたいなと思っている今日この頃...
「ハァ...これがヒキニートの本能って奴なのね...」
「カズマはレベルが上がってステータスも上がったから、冒険者から変態にジョブチェンジしたんですね...」
案の定、アクアとめぐみんはゴミを見下すような視線でカズマを見ている。
ちなみに、現在俺も冷ややかな目でカズマを見ている事だろう。
「公の場でいきなりぱんつ脱がされたからって、いつまでもめそめそしててもしょうがないよね!よし、ダクネス。あたし、悪いけど金稼ぎのいいダンジョン探索に参加してくるよ!下着を人質に盗られてあり金失っちゃったしね!」
「おい、待てよ。なんかすでに、アクアとめぐみん以外の女冒険者達の目まで冷たいものになってるからほんとに待って」
今の会話が聞こえたらしい周囲の女冒険者達。
それもそうなるだろう...
再びカズマの所為で注目を集められ、それが俺にまで被害を受けていそうな感じで少し複雑な気持ちだ。
女冒険者達の視線に怯えるカズマに、クリスがクスクス笑い
「このくらいの逆襲はさせてね?それじゃあ、ちょっと稼いでくるから適当に遊んでてねダクネス!じゃあね!あ、そうだ。愛しのあの子と行こうっと!」
そう言ってクリスは冒険者仲間募集の掲示板に行ってしまった。
「...お前は行かなくていいのか?」
「...うむ。私は前衛職だからな。前衛職なんて、何処にでも有り余っている。」
「そうか...」
おい。そうやって仲間になりたそうにこっちを見るな。
「あの、ナガト。この方クルセイダーではないですか。パーティに入れない理由なんてないのでは?」
「まあ、そうなんだがな...カズマも何か言ってやれ」
「何も言えなくなったからって俺に振るなよ。ゴホン...」
「まあ、丁度いい機会だ、聞いてくれ。俺とアクアと長門は、どうあっても魔王を倒したい。けど、俺達の冒険は過酷な物になる事だろう。特にダクネス、女騎士のお前なんて、魔王に捕まったりしたら、それはもうとんでもない目に遭わされる役どころだ」
「ああ、全くその通りだ!昔から、魔王にエロい目に遭わされるのは女騎士の仕事と相場は決まってるからな!それだけでも行く価値がある!」
「えっ!?」
「えっ?」
噛み合わないな...
益々パーティが酷くなってきたと呆れるどころではなくなってしまった途端、大音量でアナウンスが響く。
『緊急クエスト!緊急クエスト!街の中にいる冒険者各員は、至急冒険者ギルドに集まって下さい!繰り返します。街の中にいる冒険者各員は、至急冒険者ギルドに集まって下さい!』
そろそろ魔王軍の奴らが攻めてきたか...?
しかし、ダクネスとめぐみんは嬉しそうな表情を見せている。
「何故そこまで嬉しそうにしているんだ?」
「ん、多分キャベツの収穫だろう。もうそろそろキャベツの収穫の時期だしな」
...???
ーーーーー
「「「うおおお!大量だあああああああ!!!」」」
冒険者達が必死に飛んでくるキャベツを追いかけている。
くだらなさすぎる。一度ここは後にしようか...。
「私はクルセイダーだが攻撃が全く当たらないのだ」と自分の評価を低くしていたダクネスの剣術でも拝見しようかと思ったが、キャベツ相手に一発も当たっていなかったので本当にこっそり後にする事にした。
ーーーーー
ギルドの宿への帰り道
「前にもあったか...?」
魔道具屋、とでも言うべきだろうか。
若干怪しげな店だが気になるので立ち寄ってみる事にした。
カランカラン
扉についている小さな鐘が涼しげな音を立てながら、客の入店を店主に告げる。
「いらっしゃいませ...!つまらない物ばかりですが、どうぞご覧になって行って下さい...!」
一人の少女が笑顔で挨拶する。多分こいつが店主だろう。
お構い無しに手近な物を手に取ってみるが...
「.........」
店主が不思議そうに俺の目を見つめている。
まあ、輪廻眼が気になるのも仕方がない。
「...なあ、これは何だ?」
「...あっ、それは強い衝撃を与えると爆発しますから気をつけて下さいね」
何故そんな危険な物を注意書き無しに置くのだろうか。
次に、その隣の物を手に取る。
「それは蓋を開けると爆発しますので...」
「そ、そうか...ならば、こいつは?」
「水に触れると爆発します」
「こいつは...?」
「温めると爆発を...」
流石に恐ろしい。
「ここは爆薬専門店なのか...?」
「ちちち、違いますよ!そこの棚は爆発シリーズが並んでいるだけです!」
爆薬をこんなに多く並べたら逆に危ないと思うのだが。
「再び質問するが、そこまで俺の目が気になるか?」
「...え?あっ、ごめんなさい...ちょっと待ってて下さい」
そう言って、店主は店の裏へと行ってしまう。
「あ、あったあった」
1分足らずで戻ってくる。手には何か童話の様な本を物を持っている。
「あの、違うかもしれないんですけど、貴方のその目ってもしかして輪廻眼ですか...?」
「お前、輪廻眼を知っているのか...?」
まさか、この世界でその言葉を聞くとは思わなかった。
「えっと、この本の主人公の眼と似てるので、もしかしたらと思って...」
店主は本の表紙を見せる。
確かに、その人物は輪廻眼に似た眼をしている。
「輪廻眼は童話の中だけの話だと思っていたので...あっ、ごめんなさい。自己紹介が遅れました。ウィズと申します」
「長門だ...なあ、その本の著者は誰かとか書いていないのか?」
「実は書いていないんです...でも、内容はとても面白いんです!ぜひナガトさんも読んでみて下さい!」
ウィズが笑顔で俺にこの童話を勧めてくる。
「そうか。なら少し借りるとしよう」
輪廻眼持ちの主人公という点で色々気にはなっているが、それよりも気になるのは...
その主人公が俺と似ている感じがする
ーーーーー
一方、ダンジョンにて
「いやぁ、それにしても間近で見るナガトさんはかっこよかったな〜!他の人とはオーラが桁違いって感じでさ!」
「.........」
「ねえねえ、キミも来れば良かったのに。あたしが居ない間、何やってたの?」
「別に、お前には関係のない事...」
会いたい。
この世界にいるのなら直ぐに...
でも、もう彼に負担は掛けさせたくない...
後半ちょっぴりシリアスに書いてみました
次回はもしかしたら早めに出すかもしれません
それでは!