リリーが出て行ったあと、
俺はプリンツに肩を揉まれ続けている、
正直ここまで重労働になると思わなかった、
ジル「オヤジ臭いわよセバスチャン、」
セバスチャン「ほっとけ、俺は38歳だ、ジルから見たらおっさんだ、」
プリンツのように少しは労ってくれ、
ジル「これが愛する娘を助けた父親の格好とは思えないわね、」
うるさい、
ほっとけ、
セバスチャン「ジルはどうだ、畑はできそうか?」
ジル「土の状態は良くないけどうまく肥料を調整するわ、」
そういえば科学知識も持っていたなジルは、
セバスチャン「それにしても疲れた、」
プリンツ「セバスチャンさんさっきからそればっかりです、」
セバスチャン「ベッドを各部屋に持っていくのに疲れたんだ、そういえば2つだけ後で持って行くと言っていたな、」
ジル「前の提督に性的なことされてた子達の部屋ね、もし鉢合わせになってしまったら発狂されてしまうわ、」
ありえる、
セバスチャン「クリスは意外にも考えているんだな、」
ジル「そうよ、昔はあんなんじゃなかったけど、」
昔のクリスの映像は見たが細かいところまでは知らないな、
ジル「正義感満載の男だったわ、そして上司に意見する勇猛さと無謀さを持っている、そして上官を殴って軍から追い出された、」
軍人じゃないがそれはかなりやばいんじゃないか?
ジル「そこでS.T.A.R.S.に拾われた、クリスは本当はクリストファー・レッドフィールドって名前だけどS.T.A.R.S.に来てから経歴書にもクリスと書くようになったの、」
セバスチャン「一種の決別みたいなやつか?」
ジル「そうね、軍との決別、でも自分で組織を作り部隊を率いているわ、決別しても根っからの軍人なのよ、」
あのクリスがね、
ジル「それにクリスは私の知らない経験をしてきているわ、それも濃い経験、」
セバスチャン「ジルの死ぬところもな、」
ジル「そうね、生きていたとはいえその事がクリスを成長させたのね、」
それにジルに殺されかけていた、
それも成長するために必要なのか、
その時扉が開いた、
青い服のスカート履いた巨乳の美人が2人いた、
そして俺を見て固まり青褪める、
「な、なんで男の人がいるんですか?」
何を言っているか分からないがあの様子だとクリスが避けていた部屋の人らだろう、
俺は退散したほうがいいだろうか、
ジル「一応は砲撃の洗礼を受けてきたわ、私はジル、こっちはセバスチャンとプリンツちゃん、一応はここに配属になった提督よ、」
プリンツ「よろしくおねがいします!」
プリンツがお辞儀をする、
「提督?リリーちゃんだけじゃないの?」
ん?
今リリーと言わなかったか?
ジル「リリーちゃんにあったのね、」
「はい、先程私らのお部屋で、」
ジル「リリーちゃんも提督よ、そしてここのソファでだらけているセバスチャンの娘よ、」
おい、
日本語だから分からんが今失礼な事言っただろう、
「親子・・・」
ジル「2人はなんでこっちに来たの?」
「リリーちゃんが加賀さん達に襲われたと思って少しお仕置きしに来たんです、でもその必要はなさそうです、」
ジル「そうね、私達がお仕置き済みよ、まだ気絶してるわ、それに私達がいる限りリリーちゃんに傷1つ付けさせる気はないわ、」
「そうね、あんな可愛い子に傷をつけさせる気は無いわ、」
ジル「一番怒るのはセバスチャンよ、リリーちゃんのために身体を張って助けに行った男よ、」
「どういう意味ですか?」
ジル「いずれ説明するわ、でもそれくらい彼は娘を大切にしているわ、」
言葉がわからないとこんなにも疎外感があるんだな、
ジル「ところで名前を教えてくれるかしら?」
「すいません、私は高雄です、」
「私は愛宕、よろしく、」
プリンツ「セバスチャンさん、高雄さんと愛宕さんです、」
ほうほう、
黒髪の巨乳は高雄、
金髪の巨乳は愛宕、
覚えた、
そして前の提督にひどいことされた2人か、
セバスチャン「プリンツ、俺は席を外すか?」
プリンツ「大丈夫です、あの様子ですと今のところは、ですが近寄らない方がいいです、」
だろうな、
俺が話しかけるだけで発狂しそうだ、
ジル「さて、自己紹介が済んだところでどうする?お仕置きは私達で終わらせたから部屋に戻るの?」
愛宕「そうですね、もうそろそろ霞ちゃんが食事を持ってくると思うから戻ろうかしら、」
ジル「それだったらその前にあなた方にベッドを新調したのよ、持って行くからここで待ってて、プリンツちゃんを置いて行くから、セバスチャン、行くわよ、」
突然名前を言われて驚いてしまう、
セバスチャン「どこに行くんだ?」
ジル「2人の部屋にベッドを持って行くのよ、私も手伝うから動きなさい、」
冗談だろ?
さっきまで俺はそのベッドを何個も持って行ったんだ、
ジル「あなたをここで待たせる訳には行かないわ、あの2人のために頑張りなさい、」
鬼だろ、
だがこの部屋で待つと2人が安心できない、
しょうがない、
クリス、
この場にいない事恨んでやる、
セバスチャン「プリンツ、すまないがここで2人の相手を頼む、」
俺とジルは執務室を出た、
俺とジルはベッド1つを2人の部屋に持って行った、
セバスチャン「ここでいいんだよな、」
部屋間違えただけは避けてほしい、
こいつを持ってくるの疲れる、
ジル「間違い無いわ、まず私が先に中に入るわ、下着とかあったらいけないから、」
それは一大事だ、
女性の下着はマイラ以外のは見たくないし見たらマイラに殺される、
ジルが部屋に入ると、
ジル「リリーちゃん?」
まさかリリーがいたのか、
リリー「ジルお姉さん!?」
ジル「どうしたの?それにこの子は?」
まだ入れないのか?
リリー「えっと、」
ジル「怒らないから正直に答えて、」
リリー「この子に捕まりそうになったからハショーゲキをして気絶させました、ごめんなさい!」
捕まりそうになった!?
どういう事だ!
ジル「今回はしょうがないわね、あなた日本語は話せないからね、でも起きたらちゃんとごめんなさいをしないとダメよ、」
リリー「うん、」
ジルは結婚したら子供思いの嫁さんになるな、
ジル「さて、この部屋は少し散らかっているけど下着は無いわね、セバスチャン、入って来ていいわよ、」
リリー「パパ!?」
俺は部屋に入る、
セバスチャン「リリー、今回は自分の身を守るために技を使ったんだろ、間違ってはいないが声から一緒に生活する仲間だ、ジルの言う通り起きたら謝るんだぞ、」
リリー「うん!」
いい子だ、
この子が笑顔ならそれでいい、
ジル「セバスチャン、まずベッドを入れるわ、そのあとその子を新しいベッドに移して古い方は処分するわよ、」
そうだった、
俺らはベッドを入れに来たんだ、
俺は重い身体を動かしてベッドの入れ替えを行うのだった、
余談だが、
もう一つある事忘れていた、
リリーを連れて執務室に戻る俺ら、
中に入るとプリンツと一緒に話している2人がいる、
女性同士、
艦娘同士話したい事あったんだろう、
そこに、
クリス「何しているんだ、」
クリスが戻ってきた、
ジル「お帰り、工房はどうだった?」
クリス「明石と変な奴に会って来た、金次第で色々と売ってくれる奴だ、」
ジル「変な人ね、」
クリス「そっちはなぜ部屋の前にいるんだ?」
ジル「入ろうと思えば入れるけどクリスはまだ入らないで、」
ジルはそう言い、
ジル「入るわ、」
そう言って中に入る、
ジル「ベッドの移動を新しくしておいたわ、」
愛宕「ありがとうございます、」
ジル「それとあなた方には辛いかもしれないけど最後にもう1人男の提督がいるわ、名前はクリス、今は姿を見せないように部屋の外にいるわ、」
高雄「まだいたのですか、」
ジル「これで最後よ、あなた方に何があったかわかっているわ、セバスチャンもクリスも信用しろと言わない、もちろん私も、でもリリーちゃんにはさっきしたように接してあげてほしいわ、まだ日本語が話せないけど仲良くしてあげて、」
愛宕「そこは大丈夫です、あの子を嫌いになることは無いわ、一生懸命で可愛いもの、」
高雄「はい、あの子のためなら頑張れます、」
ジル「そう、よかったわ、先に言っておくけどリリーちゃんにはお母さんがいないの、出来るだけお母さんの話は避けてあげて、」
愛宕「何か訳ありなのね、」
ジル「そうね、そこはセバスチャンと話せるようになったら聞いて、それとリリーちゃんの前でセバスチャンを悪く言うような事言わないでほしい、あなた方は男が信用できないかもしれないけどリリーちゃんにとってセバスチャンは自分を救うために命をかけた大好きなお父さんだから、」
高雄「さっきも言っていましたが何か訳ありなのですか?」
ジル「さっきも言ったけどセバスチャンと話せるようになったら聞いて、」
愛宕「さっきからそればっかりですね、」
ジル「私達は聞いているけど内容は私の口から勝手に言えないような内容なのよ、」
高雄「多分聞くことは無いけどその時になったら聞くわ、ベッドありがとう、」
話が長い、
時折俺とリリーの名前が出て来たからどうやら俺らの話のようだ、
そして高雄と愛宕が出て行った、
その際俺とクリスは距離を離す、
そして俺らは執務室に入った、
クリス「あの2人が愛宕と高雄か、」
ジル「そうよ、あの2人は私とリリーちゃんとプリンツちゃん、もしかしたらセバスチャンの3人の任せてもらってもいいかしら、」
俺も?
なんで?
セバスチャン「なんで俺もだ?」
ジル「リリーちゃんの父親だからよ、」
意味がわからん、
ジル「念のためよ、リリーちゃんの父親として何回か近づく事もあるわ、あなたで男を少しずつ慣れてもらうわ、」
なぜだろうか、
俺をウィルスのように扱われているような気がする、
男性恐怖症を治すウィルス、
それをたまにあってじわじわと浸透させる、
考えすぎか?
クリス「ジルがそう言うなら皆に任せた、それで、こいつらは起きる気配あるか?エントランスで未だに長門が気絶していた、」
たしかに、
まだ気絶している、
ジル「仕方ないわね、みんな各部屋に送り届けるわよ、」
はっ!?
また俺らは運ぶのか?
ジルはちっこい艦娘を担いだ、
ジル「部屋は適当でいいわね、名前がわからないもの、」
行く気満々だな、
クリス「しょうがない、もう一踏ん張りしますか、」
クリスはそう言い別室で横になっていた眼鏡をかけた艦娘を担いだ、
俺もか?
プリンツも何か頭にハチマキを巻いた艦娘を担いでいる、
しょうがない、
俺は袴の艦娘を背負った、
俺たちはその後空室の部屋を探して1人ずつ部屋に艦娘たちを寝かせて回った、
セバスチャン「終わった、」
もう何も持ちたく無い、
そして腹が減った、
クリス「間宮のところに行くか、素直に料理が出ればの話だが、」
不安になることは言うなよ、
せめてリリーとプリンツの分は作って貰わないと、
俺らは間宮のところに向かった、
甘味処間宮はまだやっていた、
間宮「いらっしゃいませ、」
・・・対応が普通だ、
間宮「ご注文はどうされますか?」
普通だ、
間宮「本日のオススメは和食です、」
だが何か変だ、
クリス「間宮、」
間宮「はい?」
クリス「疲れないか?仮面をつけて、」
間宮「なんのことでしょう?」
クリス「誤魔化すな、そんな機械的な会話が変だと思わない方がおかしい、嫌なら嫌と言えばいいだろ、」
間宮「・・・」
何話しているんだ?
間宮の顔が変に怖いぞ、
ジル「そうね、たしかに今のあなたの料理は食べたく無いわね、」
クリス「人が憎い、別に構わないさ、だがそんな奴の料理だけは食いたく無い、」
間宮が震えているぞ、
何話しているんだ、
ジル「嫌な相手でも美味しい料理を出すのがプロというものじゃ無いのかしら?」
間宮「好き勝手言わないでください!」
間宮がキレた!
間宮「前の提督はいつもまずいと言って床にばら撒いて帰っていった!それを毎日処理する!床に落ちた料理を見るたびに私はなんでこんな人の料理を作らないといけないのと思う!」
クリス「それがお前の仕事だからだろ?」
間宮「こんな辛い思いをするくらいなら、」
ジル「やめるのかしら?だったらやめればいいわ、」
間宮「えっ?」
ジル「辛いのでしょう?私達に料理を作りたく無いのでしょう?だったらやめればいいわ、明日から私たちが料理を作るわ、」
クリス「だがそのかわりお前はここの皆を裏切ることになる、くだらない理由でな、」
間宮「く、くだらない!?」
クリス「くだらないさ、俺からしたらそいつの言わせたいように言わせればいい、お前の料理をおいしいと笑顔で言ってくれる人がいるだろうに、お前は真面目にもそいつの言葉を聞いて自分で塞ぎ込んでいる、しかももういない奴なのに、そんな顔でほかの艦娘にも料理を出していたのか、ほかの艦娘に同情するよ、」
ジル「おいしい料理をまずくしているのはあなたよ、間宮、こんなんじゃ料理は来ないわね、クリス、厨房に行ってくるわ、」
クリス「任せた、」
おいおい、
何を話したかわからないのにジルがどこかに行ったぞ、
リリー「私も暗い顔の間宮さんのお料理食べたく無いよ、」
リリーは耳に翻訳機をつけているからこの会話が聞こえているのか?
間宮「待ってください!」
間宮が叫んだ!
間宮「私に料理を作らせてください!」
ジル「なんで?作りたく無いのでしょう?」
間宮「あなた方にそんなこと言われて私のプライドが傷つきました!たしかに人間に料理を作りたくありません!ですが!プロとして!私の料理で皆様に美味しいと言わせてみせます!」
ジル「いいわ、やってみなさい、」
ジルが戻ってきた、
一体なんの会話をしているんだ?
間宮が戻る、
そして、
出てきたのは和食、
そしてお馴染みの箸、
ジルとクリスは箸が使えるのかそのまま使い始める、
プリンツ、
お前も使えるのか、
俺とリリーは今更フォークとスプーンを持ってきてほしいと頼める雰囲気では無いため頑張って箸を使う、
リリーが空気を読めるようになるなんて、
料理はうまいがスティーブのところの間宮が作った料理よりかはるかに下だ、
リリー「なんだろう?何か足りない、」
リリーもそう思うのか?
間宮「どうですか?美味しいですか?」
ジル「そうね、普通ね、」
クリス「あぁ、普通だ、」
間宮「なっ!?」
ジル「間宮、あなたは美味しいと言わせるために作ったのよね、」
間宮「そうです!」
ジル「それじゃあ艦娘のみんなにも美味しいと言わせるために作るのかしら?」
間宮「何当たり前なことを聞いているのですか!?」
ジル「元師のところの間宮はね、みんなが笑顔になれる料理を作るんだって頑張っているわ、」
間宮「えっ?」
ジル「ただ美味しいと言わせるのは簡単よ、私でもできるわ、でも笑顔にさせるのは無理ね、ただ作るだけでなく食べてくれる人のことを思いながら作らないといけないのよ、あなたはそれが欠けているわ、」
間宮「そんな非科学的な・・・」
ジル「だったら前の提督が来る前はどうやって料理を作っていたのかしら?」
間宮「それは・・・」
ジル「そこで言葉を詰まらせることは昔はそうやって作っていたってことよ、それを前の男は奪ったのよ、今から思い出せばいいわ、」
間宮「出来るのでしょうか?」
ジル「できるできないじゃないわ、やるのかやらないかよ、」
話が長いな、
だが不味いわけじゃない、
箸がうまく使えないな、
リリーなんて突き刺して食べてるぞ、
ジル「それにあそこの2人は食べているわ、不味いわけじゃないのよ、自信を持って昔を思い出しながら作りなさい、」
ジル、
いきなり俺に指を差すなよ、
間宮「はい!」
どうやら問題解決したな、
これからどうなることやら、
俺は箸を料理に刺して食いながらそう思った、