クルーザーが向かう先に見えたのは白い屋敷、
大和「あそこが鎮守府です、」
ジル「鎮守府、大きいわね、」
明石「それはそうよ、艦娘がいっぱいいるからね、鎮守府も大きくなきゃ、」
どれだけいるんだよ、その艦娘というには?
リリーは楽しそうに海を見ている、
発着場に着いてクルーザーが止まる、
明石「妖精さんありがとう、」
リリー「妖精さんありがとう!」
妖精さんはリリーに頭を撫でられて照れている、
明石「ここは私のテリトリーの工房よ、すぐ横に海があるから試し撃ちにぴったりなの、」
試し撃ちって大和の腰の砲台のことか?
大和「明石さん、まずは元師様にお会いしないと行けません、」
明石「そうだったね、大和さん、お願いします、」
明石はそう言って工房の奥に行った、
大和「皆さま、こちらです、」
大和が歩き出す、
俺たちはそれに着いて行った、
中は広く地図がないから迷うかもしれない、
時折小さい女の子が大和を見て頭を下げている、
大和は何者だ?
大和はある部屋の前で立ち止まった、
大和が扉にノックする、
大和「元師様、大和帰還しました、」
「入っていいよ、」
随分声が若いな、
それにどこかで聞き覚えがある声だ、
大和「失礼します、」
大和が扉を開けた、
中は本棚と地球儀、
それと机が置いてある、
「お帰り大和、怪我はしてないかな?」
大和「傷1つありません、ご心配ありがとうございます、」
大和が頭を下げる、
「さて、後ろの方が異世界から来た人達だね、」
俺は彼の顔を見て驚いた、
ジル「保護をしていただきありがとうございます、」
あの時死んだはず、
「いいんだ、それに同郷のものだから無碍にはできないからね、」
結構歳をとっているが間違いない、
セバスチャン「元師と呼ばれているからもっと歳くった奴が来ると思ってた、」
彼だ、
「よく言われます、それに若造となめられることもあります、」
クリス「1ついいか?」
「なんでしょう?」
クリス「クレア・レッドフィールドという人に聞き覚えはないか?」
そう聞くと元師は目を見開いた、
ジル「なんで妹の名前が出てくるの?」
「妹、」
セバスチャン「妹がいたのか?」
クリス「隠していたわけじゃないがここにいないからな、」
「あなたはクレアのお兄さんですか?」
クリス「そうだ、クリス・レッドフィールド、ロックフォート刑務所(コードベロニカ、ダークサイドクロニクル)に囚われていたクレアを助けに行ったものだ、」
俺がそう言うと元師は涙を流した、
「クレアは無事に助けることができましたか?」
クリス「あぁ、あなたのおかげです、クレアはあなたの事をナイトと言っていました、」
「俺は何もしていません、あの時俺はクレアを襲いました、」
クリス「アレクシア(コードベロニカ、ダークサイドクロニクル)のせいだ、クレアは気にしていない、スティーブ・バーンサイド(コードベロニカ、ダークサイドクロニクル)」
スティーブ「ありがとうクリスさん、」
ジル「スティーブ、あのベロニカウイルスの犠牲者の、」
クリス「そうだ、あれから19年、歳をとるわけだ、」
スティーブ「はい、今では第2の人生を歩んでいます、」
大和「元師様、お知り合いですか?」
スティーブ「大和には話したことがあるだろう、俺が別の世界から来たこと、クリスさんの世界から来たんだよ、」
クリス「だが死んだはずだ、こっちに来たら生き返るのか?」
スティーブ「わかりません、俺ともう1人死んだ人がいますがその人も生きています、」
クリス「もう1人いたのか?」
スティーブ「今は席を外しているよ、」
セバスチャン「話が盛り上がっているところ悪いが自己紹介をしないか?俺はセバスチャン・カステアノス、この子はリリーだ、」
ジル「ジル・バレンタインよ、よろしく、」
スティーブ「よろしく、」
ジル「私達は死後の世界に来たのかしら?」
スティーブ「わからない、でもあなた方は生きています、何が原因でこっちに来たかわかりませんが皆様を歓迎します、」
クリス「ありがとう、早速ですまないが教えてほしい、この世界のこと、」
スティーブ「この世界の年号は1940年、場所は日本です、太平洋戦争が行われていた時代です、」
セバスチャン「おいおい過去に遡ったのか?」
スティーブ「そのような感じですが歴史はここから違います、戦争中にある勢力が現れました、あなた方が戦った生物、深海棲艦と呼ばれる生物です、」
ジル「深海棲艦?あのイ級と呼ばれた生物が?」
スティーブ「はい、深海棲艦は通常の武器、銃は効きませんでした、そのため世界中の軍が壊滅して海が深海棲艦に支配されました、」
セバスチャン「武器は普通に効いたのだが、」
スティーブ「それに関してはわかりません、ですがそこに現れたのは艦娘でした、」
クリス「艦娘、」
スティーブ「ここにいる大和のような女の子です、彼女達は唯一深海棲艦に対抗できる子です、元々この子達は沈んだ戦艦でしたがその魂が沈んでなおも戦う意思があったためこのように具現化したと言われています、実際は俺たちもわかりません、」
セバスチャン「全員大和のような女の子か?」
スティーブ「全員が女の子です、それも戦艦の大きさで変わるのでしょうか?背丈やそのほかも元が大きいほど大きいみたいです、」
クリス「大和、廊下ですれ違ったあの子も艦娘か?」
大和「はい、駆逐艦暁型の電です、」
ジル「あんな小さい子供も、」
スティーブ「艦娘のお陰で海も少しずつ取り戻し始めています、俺の役目はあの子達の司令官として指示を出したり共に戦うことです、」
クリス「共に戦う?だが銃は効かないと、」
スティーブは立ち上がって押入れを開けた、
中から巨大な斧を持ち出した、
スティーブは片手で持ち上げている
見た目に反して軽いのか?
スティーブ「クリスさん、失礼ですがこちらを持ち上げていただいてもいいでしょうか?」
スティーブは机に斧を置いた、
俺はその斧を手にして持ち上げようとしたが、
クリス「な!?重すぎる!」
腕力には自信があったがこれは両手でも持てない、
スティーブ「クリスさんは覚えていますか?あの時に俺がベロニカウイルスによって化け物に変わった時のこと、あの時の怪力が死んだ後もそのまま引き継ぎました、」
クリス「そうなのか?」
スティーブ「はい、その力で俺は皆と一緒に深海棲艦に挑みました、結果は成功、先程出会った明石に俺専用の艦装、と言っても水上を滑るためのものだけどそれを使って戦っています、」
大和「今はやめてほしいと何度も言っているのですが聞いてくれないのです、」
大和がため息交じりでそう呟いた、
スティーブ「大和には申し訳ないが君達は俺の大切な仲間であり家族であるんだ、皆が最前線で戦っているのに俺だけここに座っているなんてできない、」
セバスチャン「提督ってのは戦わないのか?」
スティーブ「そうだな、ここで作戦を練って出撃命令を出して後は帰ってくるのを祈るだけだ、」
ジル「女の子だけを戦わせて自分は高みの見物みたいな感じね、」
スティーブ「それが嫌だから難しい海域は俺も一緒に出ることがある、」
ジル「偉いわね、」
大和「ですが元師様に何かありますとこの鎮守府の艦娘達が悲鳴をあげてしまいます、」
クリス「信頼されているんだな、」
スティーブ「そうかな?」
大和「私達艦娘は元師様を推したいしております、」
スティーブ「ありがとう大和、」
クリス「話が逸れたな、すまないがスティーブ、今の俺たちは無職だから何か職を紹介してくれないか?」
ジル「そうね、いつ戻れるかわからないからまずは家が欲しいわね、ボロ屋でもいいからないかしら?」
セバスチャン「ジル、ちゃっかり何家を要求しているんだ?」
ジル「拠点よ、風来坊のように移動するよりそこにとどまった方がいいわ、」
大和「元師様、その前に、皆さま全員妖精さんが見えています、」
スティーブ「それはいいことを聞いた、」
セバスチャン「どういうことだ?」
スティーブ「妖精さんが見えるのはごく僅かの人達です、その僅かの人が経歴問わずに提督になるのです、」
クリス「それは犯罪者もか?」
スティーブ「はい、ですが俺のもう一つの仕事はその犯罪者が不正、あるいはひどいことをした際にクビにしたり牢獄に送るといった仕事をしています、」
大和「先日そのようなことをした提督を1人解雇しました、そこの艦娘達は酷く傷つきました、」
スティーブ「そこでですがあなた方にはそこの鎮守府の提督をしていただきたい、」
クリス「突然だな、」
スティーブ「あなた方が適任だと思ったからです、」
ジル「クリス、いいんじゃないかしら?無職よりはいいはずよ、」
セバスチャン「リリーを養わないといけないからな、俺は賛成だ、」
クリス「いいだろう、だが仕事がわからないぞ、」
スティーブ「俺ともう1人が教えます、それにすぐにその鎮守府にあなた方が向かうときっと砲撃が来ると思います、」
ジル「そんなに?」
スティーブ「大和、すまないがリリーちゃんとジルさんを連れて間宮達のところに連れて行ってくれないか?」
大和「わかりました、リリーさん、ジルさんこちらです、」
ジル「女性に聞かれたくない内容にようね、セバスチャン、リリーちゃんは私に任せて、」
セバスチャン「頼んだぞ、リリー、パパはこのお兄さんと大切なお話があるからあそこのお姉さん達の言うことを聞くんだぞ、」
リリー「うん、」
ジルとリリーは大和後に着いて行った、
スティーブ「行きましたね、突然ですがクリスさんとセバスチャンさんは大和を女性としてどう思いますか?」
セバスチャン「唐突だな、第一印象は綺麗で理想の女性だな、」
クリス「セバスチャンと同じだ、あれを大和撫子と言うのだな、」
楠舞神夜(PXZ)を思い出した、
だがあれは露出が多すぎる、
スティーブ「ありがとうございます、艦娘は大体の男性の女性の理想像です、そこの鎮守府の提督は男でした、」
セバスチャン「なんとなくわかった、」
スティーブ「想像できたと思いますがセクハラが多かったのです、そして抵抗すると暴力を振るい無理やり従わせていました、」
クリス「そんな奴がいたのか?」
スティーブ「提督になる前は普通の男性でしたが艦娘達を見てそのような行為を行ったようです、」
セバスチャン「それで解任したのか?」
スティーブ「そうです、それに今の世間の艦娘の立ち位置は微妙です、」
クリス「微妙?」
スティーブ「艦娘には人権がないと騒がれています、艦装を持ち深海棲艦を倒すための兵器と言われています、」
クリス「だが話したり笑ったりしているぞ、」
スティーブ「艦娘はどうやって産まれているかわかりますか?」
セバスチャン「人と同じ母親から産まれるんじゃないか?」
スティーブ「残念ながら違います、あの子達は工房にあるドックに資材を入れて時間が経てば産まれます、大和もそうやって産まれました、あの姿のまま、」
クリス「まるで作り出しているかのようだ、」
スティーブ「その通りです、そのためたまにあの子達を人ではなく兵器として見る者がいます、」
セバスチャン「だからそんな騒ぎがあるのか?」
クリス「だが艦娘のおかげで皆が守られているんだろ?」
スティーブ「あの子達は作られているため他の人からは変えが効くと思われています、確かに建築すれば増えますがあの子達にも心があり感情もあります、そして子供も作ることができます、」
セバスチャン「まさか性行も出来るのか?」
スティーブ「はい、現にここの鎮守府に居ます、その人は結婚して提督を辞任して子供と一緒に生活をしています、」
クリス「結婚までしているのか?」
スティーブ「ケッコンカッコカリと言いますがその人は最後まで行きました、俺も大和とケッコンカッコマジをしています、」
スティーブはそう言って左手を見せてきた、
薬指に指輪がはまっている、
セバスチャン「だから大和はあんなに心配していたのか?」
スティーブ「はい、何度も人権を与えるように動いています、なかなかうまく行きませんが、」
クリス「諦めるな、絶対に、クレアも諦めなかった、」
スティーブ「そうですね、ありがとうございます、」
セバスチャン「今日はここまでにしないか?一気に話されても頭が追いつかない、」
スティーブ「そうですね、では間宮の所に行きますか、もう1人のこっちにきた彼を紹介したいからです、」
スティーブは立ち上がった、
クリス「頼む、」
スティーブは扉を開けて歩き出す、俺たちはその後を着いて行った、
甘味処間宮
クリス「・・・」
スティーブ「・・・」
セバスチャン「・・・」
俺たちは声を失った、
なぜなら、
ジル「次は竜巻旋風脚を練習するわよ、」
「「「「「「「「「「「はい!お姉様!!」」」」」」」」」」」
リリー「お願いします!」
何やってんだ?
大和はオロオロしている、
カウンターの向こうに艦娘と男も笑顔が引きつっている、
ジルの手にあるものは・・・ケン・マスターズ通信空手完全版、
ジル「いいことを片脚を軸にしてそのまま回し蹴りを行うのよ、そうすることで宙を浮くことができるの、これは宙に浮いている敵に有効的よ、」
「艦載機も落とせます!」
「これで次の出撃に勝てます!」
ジル「みんな一回やってみて、」
「「「「「「「「「「「はい!竜巻旋風脚!」」」」」」」」」」」
リリー「たつまきせんぷーきゃくー!」
しかも一回で習得してる、
リリーも含めた12人の子供達が回転蹴りをしながら宙に浮いた、
もうみんなが口を開けて固まってしまった、
ジル「できたわね、次は・・・」
クリス「ジル、何をしているんだ?」
ジル「クリス、終わったのね、この子達に技を教えていたのよ、」
大和「えっとこちらですデザートを食べていましたら駆逐艦の子達がこちらにきまして、ジルさんやリリーさんとお話ししたり遊んだりしていましたがリリーさんが手から青い塊を出したらみんながリリーさんを質問責めにしまして、そこでジルさんが教えてあげると言い出されましてそしたら駆逐艦の子達が全員青い塊を手から出しまして、そしたらジルさんが次々と何かを教えていまして、」
クリス「事情はわかった、だが波動拳をできたんだな、」
ジル「教えてた私も驚いたわ、」
ノリノリだっただろ、
スティーブ「向こうの世界は少女が何か手から出すのか?」
セバスチャン「俺に聞くな!」
「元師、この人達は?」
男が話しかけてきた、
スティーブ「ロドリゴ、別世界からきた人達だよ、」
ロドリゴ「彼らが、」
やはり見覚えがある、
あの時砂虫(コードベロニカ)に食われた、
クリス「もしかしてあんたもロックフォートにいたのか?」
ロドリゴ「元師に聞いたのか?」
クリス「いや、一度、あんたが死ぬ直前にあっているはずだ、俺にライターを託した、これは天使がくれたと言って、」
ロドリゴが目を見開く、
ロドリゴ「あの時の男か!?」
クリス「あぁ、」
「あなた、お知り合い?」
ロドリゴ「間宮、昔話した天使の知り合いだ、」
「そうなんですか?はじめまして、甘味処間宮の店主の間宮です、」
クリス「クリス・レッドフィールドだ、その天使の兄だ、」
ジル「ジル・バレンタインよ、」
セバスチャン「セバスチャン・カステアノスだ、あの子はリリー、」
ロドリゴ「ロドリゴだ、ここで働いている、クリス、妹は元気か?」
クリス「あぁ、だがやはり俺の血が流れているからか色々と面倒ごとに巻き込まれている、」
ロドリゴ「あの子らしい、」
そんな会話をしていると、
「お父さん、お母さん、仕入れに行ってきたよ、」
間宮「ありがとう円香、」
円香「お客さん?それに元師様!」
ロドリゴ「円香、挨拶しなさい、」
円香「円香です!甘味処間宮を今後ともご贔屓を!」
セバスチャン「ちゃっかりしてるな、」
ジル「家族思いなのよ、」
間宮「円香、仕入れてきたものは貯蓄庫に入れてきて、」
ロドリゴ「俺も手伝おう、」
円香「お父さんありがとう!」
ロドリゴと円香は奥に行った、
クリス「幸せそうだな、」
スティーブ「あの島の事を考えるとここは平和なんだろう、それにロドリゴは向こうの世界でも家族に先立たれていたからね、こっちに来て数年経った時に間宮とケッコンして10年前に子供を産んだんだよ、」
クリス「スティーブが必死に人権の運動をしている意味がわかった、」
スティーブ「こういうことです、間宮、皆さんに食事をお願いします、」
間宮「わかりました、食後は甘いデザートもご用意します、駆逐艦の皆様も一緒にいかがですか?」
「「「「「「「「「「「わーい!」」」」」」」」」」」
賑やかだな、
俺はテーブルに座って料理が来るのを待った、
和食だが気を利かせてナイフとフォークを持って来てくれた、
一口、
うまい、
俺たちは間宮の料理を黙々と食べた、
余談だが、
通信空手を習った駆逐艦達が次の出撃で体術を使ったことで高い戦果を生み出したとの事、
謎の青い塊で深海棲艦を大破させたとか回し蹴りで宙に浮き艦載機を蹴り落としたとか、