9時、
スティーブ「今から他の場所に移動します、」
クリス「わかった、」
セバスチャン「次はどこに行くんだ?」
スティーブ「次は扉を見せるだけで中は入りません、」
セバスチャン「どういうことだ?」
たしかに、
なぜ中に入らない、
スティーブ「次は入渠、すなわちお風呂のことです、」
セバスチャン「あぁ、そういうことか、」
ジル「たしかに中は入れないわね、私は入っていいのかしら?」
スティーブ「大丈夫だと思います、では移動しましょう、」
俺たちは移動した、
ちなみにリリーはプリンツにしがみついていてプリンツも喜んでいるか困っているのかわからない顔をしている、
9時10分、
スティーブ「ここが入渠場です、」
クリス「男湯まであるのか?」
スティーブ「はい、誰も入っていないときに中の掃除をしたことがありまして、女湯は男湯の数倍の広さがあります、」
クリス「掃除もしていたのか?」
スティーブ「ここに来た時です、あの時は時間を間違えて入渠中に入ってしまいすごく怒られました、」
はははと笑うスティーブ、
笑い事じゃないがな、
ジル「ヴァジュロン(PXZ)ならやりかねないわね、」
ありえる、
ついでに大神(PXZ)も何か訳のわからないこと言って向かうだろうな、
真宮寺(PXZ)に止められるだろうが、
ジル「入ってみていいかしら?」
スティーブ「いいでよ、」
ジル「リリーちゃん、プリンツちゃん、行くわよ、」
リリー「わかりました!」
プリンツ「わ、私もですか!?」
入って行く3人、
プリンツ、
巻き込まれているな、
セバスチャン「男湯を見てもいいか?」
スティーブ「大丈夫です、」
セバスチャンは返事を聞いて男湯に入って行く、
スティーブ「クリスさんは見なくても?」
クリス「大丈夫だ、入るときになったらセバスチャンに聞く、」
スティーブ「そうですか、」
それに今晩から世話になりそうだ、
天龍「元師様!」
この声は天龍か、
俺とスティーブは後ろを振り返る、
そこにはボロボロになっている天龍と何事もなく笑顔の龍田がいた、
手には斬艦刀とヴァルキュリアの槍が握られている、
スティーブ「戦果はどうですか?」
天龍「最高だぜ!この剣なら例え鬼級や姫級が来ても勝てる自信があるぜ!」
龍田「たしかにそうねでも油断して中破したのは誰かしら?」
天龍「うっ!あ、あれはちょっと周りが見えていなかっただけだ!」
龍田「あまり心配させないでくださいね、」
笑顔が怖い、
天龍「は、はい!」
天龍が少し震えている、
それにしても目のやり場が困る、
早く着替えてくれ、
龍田「クリスさん、ジルさんはどちらにいらっしゃいますか?この槍のお礼を言いたいのですが、」
天龍「そうだ!ジル・・・さん、あーもう!さんずけがむず痒い!ジルの姉御って呼ぶぜ!姉御は今どこだ!」
クリス「女湯にいるぞ!」
プリンツ「ジルさん!ダメですよ!そんな変な液体を入れたら!」
ジル「大丈夫よ、これはエリクシールといって全ての怪我をすぐに治すものなの、これを入れれば傷も破損も治るのよ、大丈夫、人体には影響ないことは確認済みよ、」
プリンツ「だからって艦娘に効くかわからないじゃないですか!?」
ジル「大丈夫よ、アンドロイドにも効果があったから、リリーちゃん、プリンツちゃんを押さえておいて、」
リリー「ラジャー!プリンツちゃん!ここで待ってて!」
プリンツ「リリーさん!?は、離してください!あれを止めないと!あー!ドボドボ入れないでください!」
ジル「大丈夫よ、ほんの10滴よ、」
スティーブ「・・・」
クリス「・・・」
何やってんだ、
エリクシールってシルフィー(PXZ2)の店で買ったあれか?
持って来たのか?
それにアンドロイドってKOS-MOSとフィオルン(PXZ2)のことか?
プリンツ、
リリーに抱きつかれて動けないのか?
それ以前にエリクシールって飲むやつだろ?
体につけても効果あるのか?
そうこうしているとジルが出てきた、
後ろには疲れ切ってリリーに抱きつかれているプリンツがいた、
ジル「あら、天龍と龍田、戻ってきたの?」
天龍「姉御!姉御のお陰で勝てました!ありがとうございます!」
龍田「私も、こんなステキな槍をいただきましてありがとうございます、」
ジル「いいのよ、役に立てれば、天龍、なんでそんなにボロボロなの?」
龍田「天龍ちゃん、ちょっと油断しちゃって、」
ジル「怪我はないの?」
天龍「一撃貰っただけだ、念のために入渠しようとしたんだが、」
ジル「ならちょうどいいわ、入って、」
ジル、実験でもするのか?
天龍「おう!入ってくるぜ、」
龍田「私も少しだけ入らせていただきます、」
二人はそう言って入っていった、
スティーブ「大丈夫でしょうか?」
クリス「分からん、」
そうしか言えん、
セバスチャン「クリス、男湯はまるで日本の銭湯のように広いぞ、あれで狭いとなると女湯はどれほどの広いんだ、」
クリス「そうなのか?」
それは楽しみだ、
天龍「すげー!破損したところがすぐに治ったぞ!」
龍田「そうね、普通なら1時間はかかるのにすぐに治ったわね、それに疲れも一気に取れますね、」
天龍「ジルの姉御が何か入れてたけどそれはいいぜ!またすぐに出撃できそうだ!」
まさか効くと思わなかった、
セバスチャン「ジル、何を入れたんだ?」
ジル「エリクシールと言う回復アイテムよ、飲めば一瞬に傷が治るけど、肌に塗っても治るものなのね、」
やっぱり実験か、
ジル「脱衣場にもう数本置いておこうかしら、ダースで買ったからまだまだあるのよね、」
買いすぎだ!
クリス「なぜそんなに買ったんだ?」
ジル「裏路地にたまたまシルフィーの店があったのよ、久しぶりに入るとエリクシールの赤字覚悟の割引があって、本人に聞いたら大量に仕入れたのはいいけどユーリやエステル達しか使わないから、更に原価がすごく高いからさっきの二人もなかなか買えないから最後の手段で赤字覚悟の割引をしたって言ってた、」
シルフィー、
よくそんな決断したな、
ジル「そんなわけで泣きつかれたから買ったの、でも使い道もないうえ大量にあるから困ってたの、」
だったら買うなよ、
スティーブ「ま、まぁ本人らも大丈夫ですので、次行きますか、」
いいのか?
9時40分、
外、
スティーブ「この道なりを向かいますと街に出ます、そこで食料を買ったりしています、横に回りますと畑があり最低限の自給自足をしています、毎月戦果によって軍から貰える軍資金がありますがそれでも足りないことが多々あります、俺の立場は渡す側ですがその渡す側が贅沢してはいけませんので、」
クリス「たしかに、上が贅沢してぬるま湯に浸かっているのは全体的に式が下がるからな、」
スティーブ「そうです、実はもう見せるところが無いのです、あとは艦娘達の部屋と来客用の部屋、娯楽室でして、立ち入り禁止区域は特に無いのです、ついでに言いますと今度クリスさん達が行く鎮守府も構造はこことほぼ一緒です、」
セバスチャン「なるほど、それで案内をしたわけか、」
スティーブ「はい、明日は仕事のやり方を教えます、」
ジル「クリス、任せたわ、」
クリス「俺がか?」
ジル「あなたの方が適任よ、判断を間違えない、冷静、いざとなったら自分も出撃する、そんなリーダーがいいわ、」
スティーブ「あとで明石に皆さん用の艦装を作るように依頼します、」
セバスチャン「リリーの分もか?」
スティーブ「念のために作らせていただきます、1番の目的は逃走経路の拡大です、リリーさんは戦いに参加はしませんがもし最悪の事態に備えてです、海にも逃げれた方がいいはずです、プリンツに背負ってもらう手もありますが背負うと海を渡る速度も低下します、そのため艦装の方がいいのです、」
セバスチャン「そうだな、ありがとう、」
確かにそうだけど、
陸にも何かいるのか?
クリス「陸に何かいるのか?」
スティーブ「今のところはいません、たまに深海棲艦が陸に上がることもありますがそれは稀です、」
それなら安全か、
スティーブ「今日はこれで解散にしましょう、俺は今から天龍らの報告を聞いてきます、」
クリス「すまないな、」
スティーブ「いえいえ、では、」
スティーブは鎮守府に戻っていった、
クリス「さて、これからどうする?」
ジル「周りは道のほか森なのね、私は周りを見て回るわ、逃走経路とかを把握しておきたいから、」
セバスチャン「俺はリリーとプリンツと一緒にもう少し中を見て回ろうと思う、」
クリス「俺はジルと一緒にあたりを見て回るとしよう、」
それぞれやる事が決まったので解散した、
10時、
森の入り口に来た、
ジル「この森は砲撃とかを遮るけど味方とはぐれると合流が難しいわね、」
クリス「そうだな、はぐれないようにしないといけない、入ってみるか、」
ジル「そうね、」
俺らは森に入った、
中は人の手が入っていないためか雑草が伸び放題になっている、
虫は俺らの周りを飛び回る、
鳥の鳴き声が森の中に響く、
ジル「少し手入れをしようかしら?」
クリス「やめておけ、時間がかかる、それより木々に目印をつけておいた方がいい、草はすぐに生えてくる、木に杭でも打ち込んでおこう、」
ジル「わかったわ、」
今は杭が無いからまた今度だな、
とりあえず進むだけ進んでみるか、
かなり進んだ所で道に出た、
スティーブの言ってた街に続く道だな、
ジル「これなら道なりを進んだ方が早いわね、」
クリス「そうだな、もしものための道にするか、」
俺らは道なりに沿って鎮守府に戻った、
10時20分、
戻って来た俺らは畑を見に行った、
野菜を収穫しているロドリゴを見つけた、
ロドリゴ「クリスとジルか、」
クリス「あぁ外回りを見させてもらっている、」
ジル「あと逃走経路の確認もして来たわ、」
ロドリゴ「そうか、逃走経路については俺も半年に一回は確認に回っている、複数あるから骨が折れる、」
クリス「畑はロドリゴが世話をしているのか?」
ロドリゴ「あぁ、スティーブもしているが間宮たちに止められている、」
まぁわからなくは無い、ここのトップが土いじりなんて、
クリス「すまないな、仕事中に、」
ロドリゴ「気にするな、」
俺らは畑を後にした、
10時半、
島風「ジルさん!クリスさん!」
島風か、
何を慌てている?
ジル「島風ちゃんどうしたの?」
島風「私にも何か速い技を教えてください!」
俺は耳を疑った、
なんだって?
島風「私も雷ちゃんや五月雨ちゃんのように技を教えてください!」
昨日の子達が教えたのか、
ジル「わかったわ、クリス、ナイフを貸して、」
クリス「何を教える気だ?」
ジル「大丈夫よ、変なことを教えない、」
大丈夫か?
俺はナイフをジルに渡した、
ジルは自分のナイフも取り出して、
ジル「今から教えるのは三爪炎痕(PXZ)よ、」
おい!
物凄くへんな事だろ!
島風「さんそうえんこん?」
ジル「昔共に戦った仲間の技よ、島風ちゃんのように早く走れてすれ違いざまに3回敵を切り裂いて燃やすの、」
島風「すごそう!一回やってみる!」
ジル「いいわよ、でもまずはあそこの壁にやってみて、」
ジルが指差す場所は門の横の石柱、
傷つけたらだめだろ、
島風は走り出して
島風「三爪炎痕!」
石柱にすれ違いざまに斬りつけた、
しかもちゃんと3回斬りつけて傷口が赤い、
熱を帯びているようだ、
まさか一回で習得するとは、
島風「ジルさん!できました!」
ジル「よくできました、これでその技は島風ちゃんのものよ、」
カイト(PXZ)、
止める事が出来なかった、
島風「今から出撃して来ます!」
ジル「気をつけて行ってらっしゃい、」
島風「はい!」
島風は走って行った、
俺のナイフは?