魔法少女まどかマフィア(まどマギ×リボーン)   作:junior

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皆さんお久しぶりです。約二か月ぶりの投稿になります。

学校が始ったり、バイトを始めたり、映画を見に行ったりでかなり間を開けてしまいました^^;

これからも遅くなると思いますが、それでも僕の妄想全開の文を読んで頂けるなら、それはとってもうれしいなって!!

え、バイトを始めた理由?

そんなのまどマギに奉げるために決まってるじゃねえかーーー!!









第十一話「移行」

<016>

 

先日の戦いから五日経った日の夜、暁美ほむらと沢田綱吉は八日前に2人が出会った町外れの廃工場にいた。

 

「じゃあ……いくわよ」

 

「うん…」

 

 

時刻は7時を回ったところ、そんな時間に2人は真剣な眼差しで対峙している。

 

「スタート!!」

 

合図と同時にリボーンがストップウォッチを押す

 

 

「はあああああああ」

 

「おおおおおおおお」

 

 

2人の気合に満ちた掛け声が静かな空間に響き渡った。

 

しかし、2人は肩幅に足を開いたまま微動だにせずお互いに睨み合うだけ。なぜこんな事をしているか、一言で言えば『修行』なのだ。

 

----------------30分後----------------------

 

「ハア…ハア...ハア」

 

「ハアハアハアハアハアハア」

 

30分経っても一歩も動かないままに2人は地面に汗をボタボタと垂らしていた。

 

「おいおい、もう疲れたのかお前ら?」

 

 

そんな中ヘッドフォンからはいつもと変わらぬヒョウヒョウとした声が流れて来た。

 

「そんな風に言うけどこれって見た目以上にキツいんだから!」

 

 

今2人が行なっているのは『死ぬ気の炎』の修行。その中でもリングの炎を灯し続けるという最も基本的なメニュー...のはずなのだが…。

 

 

「まだまだ喋れる元気があるんじゃねえか、そんな無駄口叩いてると...」

 

「ん? うああ〜消えちゃってるし〜」

 

 

「......私も...もう...」

 

数十秒の時間差を置いて2人のリングから炎が消えてしまった。

 

 

「31分17秒か。嬢ちゃんは昨日より20秒プラス…順調だな。それに比べてツナ6は秒マイナスだぞ!!10代目として恥ずかしくねえのか!」

 

「だからまだ継ぐと決めた訳じゃないし、そもそもこんなの巻いてたら上手くいかなくて当然だよ〜。しかも何で俺だけ逆立ちなんだよーーー!」

 

「言い訳してんじゃねえ!今のお前が普通にやっても修行になんねえだろ」

 

 

リングの炎に目覚めたばかりのほむらに何故沢田少年が負けてしまったのか、そのカラクリはリングにあった。

 

「でもさー、これを巻いてるとどうにも安定しなくてさー」

 

せめてもの足掻きとリングに巻きつけてあるマーモンチェーンを指差す。

 

「だから修行になるんだろ、それにわざとゆるく巻いて効果を弱くしてるじゃねえか」

 

 

このチェーンによりリングの炎にかなりの負荷を掛ける事でツナもいい修行になるという訳である。しかし本来はこんな非効率的な方法は使わないのだが、その理由はほむらにある。

 

戦いを終えた五日前の夜、ツナは彼女を信用せずに尾行していた事を謝り、ほむらは自身の部屋とはいえ盗聴器を仕掛けていた事を謝った。結果的には2人の間の溝が少しだけ埋まった形となり、三度話し合いが用いられた。

 

 

「率直に言うけど、私はアナタを利用しようと考えているわ」

 

が、早速重い宣言をされてしまった。

 

「.........うん」

 

「勘違いして欲しくないから言っておくけれど、今でもあなた達の事を疑っているわ」

 

「......うん」

 

尚も続く

 

「あなたが命の危機でも私は私の利益を優先して動くわ」

 

「...だろうね」

 

「例えば、右にあなたの手が、左にグリーフシードがあったら迷いなく後者を先に選ぶわ」

 

「...」

 

「戦闘中、あなたが魔女に意識を乗っ取られたとしたら私は確実にあなたを仕留めにかかるわ」

 

「...」

 

「所詮あなたは会ったばかりの他人にすぎないし、私にとっては」

 

「...ふふ」

 

 

ツナは笑ってしまった。決してふざけた訳でも、気まずさを隠す訳でも、ましてや気が動転した訳でもない。

 

 

「ちょっ!何を笑っているのよ!!」

 

「あっ!ごめん!! 別に茶化したんじゃなくて、ただ何か...おかしくて...」

 

「おかしい?」

 

「うん、だって暁美さん、優しいから」

 

「え?! ちょっと...意味が分からないのだけれど」

 

「だってそんな風に言うのは俺に危険だって伝えるためでしょ? 本当に利用する気なら今までみたいに何も言わなければいいんだし。それに急にそんな悪者口調になってさ...君はいつもそうやって相手を遠ざけて、勝手に嫌われて、勝手に傷ついて、自分では平気な振りしてるつもりかもしれないけど、俺でも簡単にそんなの嘘だって分かっちゃってさ...昔の俺みたいだなって思ったら、何でか笑っちゃった」

 

 

小さく笑いながら話していたツナだが、最後の方は何かを思い出すように悲しい目つきになっていった。

 

 

「だからさ、今度は俺から言うんだ。 暁美さん!俺に力を貸して!俺も君に力を貸すからさ!」

 

そしてまっすぐとほむらの目を見ながら右手を差し出した。

 

「...利害の一致ね」

 

敢えて言葉にはしないほむらだったが、握り返される右手の力強さだけでツナは十分だと思えた。   

 

 

「あと今まではさん付けで呼んでたけど、それだと何だかよそよそしいと言うか、これからの協力関係を円滑に進めていくためにもここは一つそのフルネームを変えないかと...」

 

「いいえ、そこまであなたを信用したつもりはないわ、沢田綱吉」

 

「でも、自分で言うのも何だけど俺の名前って七文字で呼びにくいと思うんだよね」

 

「あらそう? ちょうどいい滑舌の練習になるし、顎も鍛えられそうで良いと思ったんがけど」

 

「やっぱり呼びづらいんじゃん!」

 

「そんなに拘るのなら、いいわ。 勝負で決めましょう?」

 

「勝負って、もしかして暁美さんと戦うって事?」

 

「リアルバトルでもいいけれど、もっと打って付けの物があるじゃない」

 

 

そう言うとほむらは笑みを浮かべながら左手を前に差し出し、指輪をキラリと光らせたのだった。

 

 

 

それからというもの2人の間にはギブ&テイクの共闘関係が築かれ、毎日夕方に郊外の廃工場にやってきては修業牽呼び方を賭けて死ぬ気の炎を灯し続けている。

 

ツナにはほむらの提案でハンデとしてマーモンチェーンを巻き、リボーンからの指示で逆立ちをしている為この五日間黒星続きで、その結果呼び方も「沢田綱吉」か「あなた」のままだ。

 

 

ほむらにしてみれば呼び方一つに時間を割く程暇ではないのだが、先の二回の戦闘で実感させられた死ぬ気の炎の会得も出来る上に、勝負を受ける見返りとして炎の使い方も教えて貰っているのでまさに一石二鳥と言える。

 

 

客観的に見ればほむらの都合の良いようにツナが誘導させられているが、リボーンはそれを承知の上で特訓に付き合っている。

 

一つは見た通りツナの修業、もう一つは未だに謎の多いいほむらとの関係を深めるためだ。リボーンは多少のリスクを覚悟の上で、ツナを連れ戻すためには彼女の協力が必要条件と判断したのだ。

 

 

「それじゃあ、今日はこの辺でお開きにしましょう」

 

特訓開始から2時間、この日は珍しく彼女の方から終了の声をかけてきた。

 

「珍しいね、暁美さんからなんて。明日何かあるの?」

 

「ええ、明日から学校なのよ」

 

「あっ、そういえば転校初日なんだっけ、大変だと思うけど頑張ってね」

 

「他人事みたいに言ってるけれど、あなたも行くのよ?」

 

「行くってどこに?」

 

「見滝原中学校に」

 

「誰が?」

 

「あなたが」

 

「えええええええ!!!何それーーー!」

 

 

まさかの爆弾発言であった。

 

 

「その様子だとまだ赤ん坊から聞いてないようね」

 

「リボーーーーーン!!」

 

「んあ?! ああそういえば言ってたなそんな事」

 

「聞いてないよ、転校のての字も一切聞いてないよ!」

 

「聞かれなかったしな」

 

 

どこかで聞いたような理不尽な言い訳をしてきた。

 

 

「無茶苦茶な、それに今の俺がこっちの学校に通える訳が...」

 

「それなら心配ねえよ、嬢ちゃんが万事上手く計らってくれたみてえだぞ。つーかそもそもツナの転入を持ちかけてきたのは嬢ちゃんの方からだぞ」

 

「え!? そ、そうなの?」

 

 

嘘だと言ってくれと言うような目つきでほむらを見つめるツナの頬をまだ寒さの残る北風が撫でる。そんな少年と対照的に相変わらず表情一つ変えないほむらのイレギュラーだらけの学園生活が始まろうとしていた。

 

 

 

 

<017>

 

静かな廊下を走っていた。

 

理由は簡単、私は急いでいたからです。普段ならどんなに急いでいてもこんなに走る事などないというくらいに私の中には焦燥感と不安が渦巻いています。

 

直線の廊下を過ぎると目の前には階段が続いていた。  

 

それを私は必死に駆け上っていく、体力にはあまり自身がない方だったけれど息が切れる事はなく一定のリズムを保って足を進めていけた。

 

何故こんなという疑問を抱くことはなく無心で上った。

 

すると先に小さく鉄製の扉が見え、それを確認すると私は一層ペースを上げて、そしてガチャンという機械音と共に重々しい灰色の扉を開けることが出来ました。

 

そこには扉と同じ鉛色の空と荒れ果てた街が広がり、空中には大きな歯車が浮かびながら気味の悪い笑いを浮かべています。

 

思わずその光景にショックを受けて息を飲んでしまいます、がそんな中に髪の長い女の子が一人立っていました。

女の子はまるで無重力下のように大きく跳躍してその歯車お化けに立ち向かって行きます、それに応戦するかのように壊れたビルが突っ込んできたり、火の矢のようなものが飛んできたりとその娘を痛めつけていきました。

 

 

「ヒドイ!!」

 

私は思わず情景反射的に声がでてしまっていました。

 

するといつの間にか横にいた白い動物のような生物が言葉を発してくるのです。

 

「仕方ないよ、彼女一人では荷が重すぎた。でも彼女も覚悟の上だろう。」

 

そのファンシーな姿とは似つかわしくない淡々とした口調に耳を傾けている最中も黒髪の少女は敵からの一方的な攻撃により傷を増やしていき

 

「そんな!!こんなのってないよ!!」

 

目に前で起こっている不条理に我慢できなくなり声を荒ぶらせる、しかし自分の中ではよく理解していた。黒髪の少女が傷ついている現実に対してだけではなく、この状況で尚も未だに無力な自分に対しての苛立ちが心の大半を埋めている事を。

 

「諦めたらそこまでだ、でも君なら運命を変えられる」

 

私の心を見透かしたかのように小動物が語りかけてくる。

 

「避けようのない滅びも、嘆きも、すべて君が覆せばいい! そのための力が君には備わっているのだから」

 

そんな言葉に私はその小動物に歩み寄りながら弱弱しく語りかける。

 

「本当なの? 本当に私なんかでも誰かの役に立てるの? こんな結末を変えられるの?」

 

「もちろんさ、だから僕と契約して」

 

小動物は問いに間を空けてこう言う

 

「魔法少女になってよ!」

 

 

自分が欲している力が手に入る。そんな魅力的な提案に私は心を掴まれてしまい、遠くで発せられた女の子の悲痛な叫びに耳を貸すことが出来ないでいた。

 

 

 

人類が滅びてしまったのではないかと思うような荒れ果てた街での悪魔との取引き、でもそれもなにも悩む必要はもうない。

 

なぜなら………これは夢の中のお話なのだから。

 

 

朝日によって目覚めを促された少女は心地よい暖かさに包まれながらも気だるそうに上半身を起こす、その両手にはお気に入りの人形が抱きかかえられている。

 

「ふあぁぁぁぁ」

 

寝起きの頭を無理やり働かせ頭の整理をし、数秒の間をおいて結論を口にした。

 

「夢落ちーーー?」

 

 

 

 

 

<018>

 

私の通う市立見滝原中学校、有名なアートデザイナーが手掛けたという校舎はまるで美術館と思うほどで、その前衛的なセンスの最たるものがクラスを隔てるガラス張りです。

 

でも今はそのお陰か引っ込み思案な私でも他のクラスの子とお友達になれたし、今もクラスメートの子達と待ち合わせをしている所です。

 

「おはよー!ごめん待った?」

 

「おはようございます、鹿目さん」

 

「おっはよ!まどか、私たちも今来たとこだよ」

 

小学生の頃からのお友達のさやかちゃんと仁美ちゃんとは今でも特に仲のいいお友達です。

 

登校中は三人でたわいない話をします。でもその殆ど仁美ちゃんが告白された事などの恋話です。

 

「それでね、直接告白する勇気がなくちゃダメなんだって」

 

「いやー、やっぱりまどかのママさんはカッコイイなーー」

 

「ですが、毎回お断りするのも多少ながら心苦しいので大変なんですわ」

 

そんなこんなお喋りしている内に学校に着き、チャイムが鳴り、担任の早乙女が入ってきてホームルームが始まる...はずなんですが。

 

「目玉焼きの焼き加減は半熟にすべきですか?かた焼きにするべきですか? はい!!中沢君!!」

 

「ええーーっと、ど、どっちでもいいんじゃないかと…」

 

「そう!目玉焼きの焼き加減なんてどうでもいいんです! そんなので女の価値は図れません。女子の皆さんは半熟じゃなくちゃ食べられないとかぬかす男性と交際しないように、そして男子の皆さんはくれぐれも目玉焼きの焼き加減にケチをつけないこと!」

 

それを聞いて私とさやかちゃんは毎度のごとく苦笑いを浮かべます。

 

「あっ、そうそうそれと今日は皆さんに転校生のお知らせがあります。」

 

と、思いのたけを一気に捲し立て、すっきりした表情を取り戻した後にあっけらかんと重要な報告を聞かされました。

 

 

「そっちが後回しかよ!」

 

さやかちゃんのささやかな突っ込みが入ると同時に教室のドアが開き、転校生の登場にクラス中がざわつきます。

 

「それじゃあ自己紹介行ってみようか」

 

先生の促しにより一層注目の目が教室の前に集まります。

 

それに軽くアイコンタクトをすると黒髪の綺麗な転校生の女の子が髪をかきあげながら口を開きます。

 

「暁美ほむらです。よろしくお願いします」

 

何とも簡略化された短すぎる自己紹介に先生もペンを持ったまま止まってしまい、クラスも静まり返り、気まずい空気が流れてしまいます。

 

自意識過剰かも知れませんが一瞬私の方を睨んだ様に感じてしまい思わず目線を逸らせてしまいました。

 

けれどもそれ以上に困惑の表情を浮かべている人がすぐ隣にいました。

 

「えっ!! 終わり?!  ちょっと待ってよ!いくらなんでも短すぎるでしょ!」

 

自分の役割を終えたと涼しい顔をしている暁美さんの横では同じく一緒にクラスに入ってきた男の子が皆の気持ちを代弁しするかのようにツッコンでいました。

 

そう、転校生は二人入ってきたんです。

 

「なによ、あなたが『緊張するから先に自己紹介してくれって』言うからそうしたんじゃない」

 

「いや、そうだけど。でもまさか天候初日の自己紹介が3秒で終わるなんて普通思わないでしょ!」

 

「いつでも自分の『普通』が基準になるなんて思い上がりもいい所よ。いい機会だから自己紹介も兼ねて自分に足りなと思うところをこの場で20個列挙するといいわ」

 

「何で初対面の人達に自分の短所だけを言わなくちゃいけないんだよ!」

 

「幸い時間は余っているようだし良いじゃない」

 

「横暴だ!! 自分が余らせた時間の後埋めを俺に丸投げするなんて」

 

「世の中を渡るということは理不尽や不条理と付き合っていくということなのよ」

 

「そんな世間中鬼ばかりみたいな事いうなよ!」

 

「………残り1分30秒」

 

「お願いだからカウントダウンしないでよ

 

「ほら、ことわざにもあるでしょ? 時は金なりって。今この場であなたが使っている時間も限られたものなのよ。この二つを踏まえるとどうなるか分かるかしら?」

 

「今にもお金を請求されそうな言い方はやめてー!」

 

「さっきから世の中だの不条理だのお金だの、学生には似つかわしくない発言は控えてくれるかしら、いい加減皆が引き始めているわ」

 

「最初っからドン引きだよ!!」

 

キーーンコーーーンカーーーンコーーーン

 

最後の言葉が合図になったかのように一時限目開始のチャイムが鳴ってしまいました。

 

「え、えーーっと。皆さん、二人と仲良くね。それじゃあ暁美さん達はさっき言った席について。一時限は数学の授業です」

 

早乙女先生の強引なリードにより二人の独占場となっていた自己紹介は終わりを告げ、皆腑に落ちない顔を浮かべたまま教科書とノートを広げていくのでした。

 

結局あの男の子の名前なんて言うんだろう?

 




と、言うわけで十一話を投稿しました。最後まで読んでくれた方、お付き合い頂き本当にありがとうございます

これから原作ルートに文字通り武力介入していく訳ですが、出来るだけ原作の雰囲気を壊さずに書きたいことをまとめていきたいので月一ペースの更新になってしまうと思います。


今回の話の関しては少々ほむらのキャラを変えてみました。自分の中でもキャラ設定がまとまっていないので口調が散らかってしまうかもですが、長い目で見てやってください(^_^;)

ところで、皆さんは何回反逆を見に行きましたか?僕は10回見ました。

フィルムマラソンをしている猛者の方に聞いたら18回とか…

上には上がいますね(笑)
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