魔法少女まどかマフィア(まどマギ×リボーン)   作:junior

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ハーメルンをご愛読の皆さん、お元気ですか? 空気が乾燥するこの季節、風邪だけではなく火事も発生件数の多い季節です。火のもとには十分注意してくださいね。

相も変わらずの見切り列車的な書き方をする僕ですが、今になってようやくシナリオが固まってきました。どうか温かく、そして気長に見守ってください(^^ゞ

ではどうぞ!!


第十七話「その言葉を信じるわ」

<025>

 

 

長い雄たけびの後、狼のような怪物の体からはオレンジ色の炎が現れた。

 

「オオオオ!!」

 

再び唸るように吠えると左腕だけで上半身のバランスを取るように四つん這いの体勢になり何やら力を蓄える素振りを見せたと思った、次の瞬間。

 

グオーーーーーーーーーーーーーーーー!!

 

怪物の口から凄まじい勢いの炎が吐き出され、それは目の前の魔女を悠々と飲み込こんだ

 

しかし魔女も負けてはいなかった。

 

自分を囲むツルを全て前方に集中させどうにか炎の直撃は避けている、加えて炎で燃えたそばから新しく生やしたツルを加えている。

 

火炎は10秒程吐き出された後に静かに消えたが、魔女の立っている場所以外は炎が地面を紙粘土でも削るかのようにクレーターが出来上がっていた。

 

結果魔女はなんとか炎を凌いだが、鉄壁のツルは全て燃えて塵と化し、もはや新たなツルも生えてこなかった。

 

それを好機とみたのか怪物残っている左腕のブレードを突き出しながら一足飛びに魔女目掛け突進した。

 

「■■■■■■!!!」

 

魔女はそれを下部の触手を犠牲にして盾のように防ぐ。が、ブレードは深々と突き刺さり、触手を貫通して魔女を襲おうとしている。

 

「ウウウウウウウウ!!」

 

「■■■■■■!!!」

 

二体の鍔迫り合いは数秒の間続く。

 

「ウウウウウウ………ガアアアァァァァ!!!!」

 

しかし、上から襲いかかっている怪物が身に纏う炎を火柱が上がるほど一層強めるとブレードは触手をブツンッという音と共に焼き切り魔女の喉元らしき箇所に突き刺さった。

 

 

異形なモノ達の争いは意外なほど静かな幕引きを見せた。

 

「ウウウウ………」

そして次はお前らの番だというかのように喉奥を鳴らしながら少女達の方を向いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<026>

 

 

魔法少女の中ではベテランと言われる私には強みがあった。

 

まず自分の固有魔法の「リボン」に自信があった。

 

今までに見滝原を寄こせと因縁を掛けてくる他の魔法少女の娘と戦闘になる事もあったけど、私の「リボン」よりも応用力のある魔法は見た事がなかったから。

 

そして次にバトルレンジに自信があった。

 

私は今まで一人でこの見滝原を魔女から守ってきた。その中には遠距離や近距離、多数と少数、様々な戦い方をする魔女を倒してきた。すると必然的に銃の短所である近距離戦闘も克服できていた。

 

そして何より一番に、前の2つを含めた今までの「経験」こそが強みだった。

 

「経験」の数だけ改善点も見つかり、技の応用も出来るし、次への対策も練れたから。

 

言うなれば今までの「ワタシ」が今の私の強みだったのだ。

 

 

 

けれど…私は今までの経験の中で得も言われむ恐怖に直面していた。

 

長い事魔法少女を続けてきたけれど、こんな事は初めてだわ。

 

まさか魔女が魔法少女以外にやられるなんて。

 

しかも単純な力業でだ。

 

 

 

「ウウウウ………」

恐怖の元凶はその牙を私達へと向ける。

 

 

 

 

 

 

ダーン!!

 

先手を撃ったのは私だった。

 

 

魔法により作られた一発の魔弾が咆哮の余韻の冷めない空気を切り裂き怪物の頬をかすめる。

 

両者の距離は30メートル程であり、その程度の距離ならばマミの腕で狙いを外すのは本来ありえない。ならばなぜか。

 

答えは簡単、暴発である。

 

暴発と言っても誰かさんが使う重火器と異なり、そもそも私のイメージを元に魔法で作られている銃に整備不良などは存在しない。つまり不具合があったのは撃つ人間側だった。

 

よく野生動物は火を怖がると言う。それは本能として危険を察知するからである。理性を携えている人間が火を怖がる事はないが、これと同じ本能は現代人にも未だに存在し、この場合私にとっての火は先の咆哮だった。

 

今までの経験の中の「ワタシ」達が私に無意識の内にその一発の引き金は引かせたのだ。

 

早く目の前の敵を倒せと、さもなければやられるのは自分だと耳元で囁くのだ。

 

しかしそんな事を相手が知る由も無く、危害を加えられたと取られて当然で。

 

ギロッ!!

 

怪物は発砲してきた私と目が合うと再び雄たけびを上げ突進してきた。

 

バンバンバン!

 

私もそれに合わせて3発当てるが全て爪で弾かれてしまう。

 

敵はその間にも距離を詰めてくる、私は仕方なく軌道の先に召喚した銃を盾代わりにする。

 

バコン!!!

 

「キャッ!」

 

 

しっかりと構えていた銃は真っ二つに折られ、腕はジンジンと痺れる。後輩の前では情けない姿は見せたくないんだけど、思わず悲鳴を上げてしまった。

 

しかも今のは小手調べのつもりなのか切られた右腕での単純な打撃攻撃、怪物はさらに振り上げていた左腕の爪を私めがけて振りおろそうとしている。ヤバい!!

 

「伏せて! 巴マミ!!」

 

スッ  ガキン!!

 

暁美さんの言葉に反射的に頭を下げると、一瞬にして暁美さんが移動して左手の盾を裏拳のように怪物の首筋目掛け振り抜く。

 

けど怪物はまるで分かっていたかのように爪の軌道を変え、盾と激しい火花を上げる。

 

「んな!!?」

 

怪物はさらに無防備になった暁美さんに体のひねりを加えた爪の峰打ちを仕掛ける。

 

「ック!!」

 

それに対し暁美さんは体勢を崩しながらも回し蹴りで振り上げられる左腕を蹴り止めた。

 

すると怪物は今度は暁美さんの足を掴み私目掛けで暁美さんを投げ飛ばした。

 

「アハッ!!」「クハッ!」

 

二人共激しく叩きつけられ、肺の中の空気を全て吐き出される。

 

「二人とも!!」

 

折り重なる形で飛んでくる私たちを男の子が受け止めてくれた。

 

「ほむらちゃん!!マミさん!! 前!!」」

 

苦しいながら目を開けると黄色いたてがみがどんどん大きくなっていく。

 

「クッ! レガーレ!!」

 

追撃をかけようと大勢を整えている怪物に手を振りかざす。すると怪物を黄色いリボンが何重にもグルグルに巻き付き、ミイラみたいに縛り上げ身の自由を奪った。

 

「二人とも大丈夫?!」

 

何とか追撃の手を止める事が出来、体を起こすと男の子が声をかけてきた。

 

 

「ええ、ありがとう。なんとかね。えっと……」

 

「沢田綱吉と言います。今は詳しく話している時間はありませんが、俺も魔女と戦っている者です。あと! 頭の炎は燃えているわけではないんで悪しからず。…立てますか?」

 

沢田と名乗る男の子はそういうと私に手を差し伸べる。

 

「え?! あっ、ああ。あ…あり…が…とう」

 

「巴マミ!! あいつは普通の魔女ではないの!! 一人では倒せないわ!!  って、ちょっと聞いているの?」

 

「え?! ええ、 聞いているわよ。」

 

何故だろうか、あまりにも自然に差し伸べられたその手に少し戸惑ってしまった。

 

「油断しないで下さい。アイツ…まだ来るみたいです」

 

「え?!」

 

振り向くと何重にも施したリボンが軋むような音を立て所々亀裂が走っていた。

 

こうも私の魔法が効かないと正直へこむわね。

 

「暁美さん…アイツって…」

 

「ええ、間違いないわ。この前の奴ね」

 

「?」

 

「あと、一応確認の為に聞くけど…さっきの炎って貴方の技よね」

 

「ああ、間違いない。俺のX(イクス)‐(ー)BURNER(バーナー)だ。俺も確認の為に聞くけど暁美さんの動きもバレてたぞ」

 

2人は何故かこの敵の事をよく知っている風な口ぶりで話す。

 

「ちょ!ちょっと持って。一体何の話しをしているの? そもそもあれは何なの? 魔女が仲間割れするなんて聞いたことないわ」

 

「掻い摘んで言うけど、コイツとは前に戦った事があるわ。そして倒した…倒したはず」

 

「なら、なんで…」

 

「さっきアイツが噴いた炎……あれは俺があいつを倒した技なんです」

 

「      え?」

 

「しかもあの炎、俺が使っている炎と同じものです」

 

よくよく見れば彼の頭の炎も怪物と同じオレンジ色をしている。しかしその燃え方は両者では全然違う。沢田君のは優しく暖かい炎が一定量燃えているが怪物のは暴力的な冷たい炎が不規則に燃えている風に見える。

 

「それどころか私の魔法もあまり効かないみたいなのよ」

 

「暁美さんの魔法、さっき目の前でみたけど高速移動かテレポートよね」

 

「まあね。でも、そんな便利な物じゃないわ」

 

「だとすると難しいわね。鹿目さん達がいる事を考えると不意を突いて一撃で仕留めるっていうのが理想なんだけど」

 

目の前ではリボンの半分が千切れ敵の姿が見えてきた。もう長く持たない。

 

………

 

お互い考える、この場面をどうのりきるか。そして確信するこの敵を仕留めるには『アレ』を使うしかないと。

 

「…二人とも、5、いや4分でいいわ、時間を稼いで頂戴。そうすれば私の魔法で一発で止めを刺せるわ」

 

これは一種の賭けだった。

 

暁美さんはさっき身を呈して私を守ってくてた。それが単純に戦力としての私を庇ったのか、純粋に私の身を心配してくれたのか。計り知れぬ所だけど、ここで暁美さんが私の案に乗ってくれたらこの場は暁美さんを信じよう。そう彼女に賭けた。

 

「…」

 

「…」

 

「巴マミ…」

 

暁美さんは少し考えて。

 

「3分で済ませなさい」

 

ゴーサインを出してくれた。

 

 




はい、参りました。僕の近況報告と化してきた後書きです!!

前回も書きましたが、自転車と楽器を買いました。その楽器というのが「カホン」という打楽器です。知らない人が多いと思いましが、一言で言えば理科室の椅子みたいな楽器です。

気になる方は是非画像検索してみてください(^^)/


文に関しては前書きでも述べた通りようやくシナリオが固まってきました。これで投稿ペースも少しは上がるかと思います。いや、でもまた書いてる内にネタ浮かんでくるのかな?  

ではまたノシ
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