魔法少女まどかマフィア(まどマギ×リボーン) 作:junior
またまた遅い投稿になってしまいましたが、読んで下さる方がいらっしゃれば幸いです。
ではどうぞ!!
<030>
「やあ! 綱吉君!! 久しぶりだね」
獣の目から映されるホログラム映像によって中に浮かぶ白髪の男性は沢田少年に向かって笑顔を作って親しげに話しかける。しかしその瞳は憎悪の感情が支配しており、彼に向ける視線は鋭く、そして鈍く光っていた。
「びゃっ、白蘭!! 何でお前が!!」
この人物が沢田少年にとって敵対する存在であることはその場に居合わせた暁美ほむらや巴マミの魔法少女組だけでなく、美樹さやか、鹿目まどかの一般人2人組みも先の短い会話とも言えない言葉の掛け合いだけでこの2人が敵対している事を理解していた。
「ふふふっ♪ 期待通りの良いリアクションをしてくれるね♪ とても嬉しいよ♪」
「いいから質問に答えろ!!」
「怖いなあぁ、そんな大きな声出さなくても聞こえてるよ♪」
「クッ!!」
「……ツナ、落ち着け」
あっけらかんとした態度で分かりきった挑発を仕掛ける。
「その怪物はお前が仕向けたのか!」
「ツナ!」
「「ここに迷い込んだのもお前の仕業なのか!!」
「ちょっと黙ってr『パシーーーン』」
リボーンの忠告も耳に入らない沢田少年に対し、スーツ姿の赤ん坊が一喝しようとしたがその言葉よりも早く彼の頬にビンタが炸裂した。
「わーーお! だいたん♪」
「…………ごめんなさい、沢田君」
巴マミはとても落ち着いた表情で話しかける。
「と、巴さん…」
余程効いたのか、それとも不意のビンタに驚いたのか、彼の頬は赤く腫れていたが、あまり痛む様子は見せず自分の頬に手を添えながら視線を白蘭から巴マミに移す
「いきなり失礼。でもね、ただでさえこんな状況なんだから、当事者の貴方には落ち着いていてもらわないとね」
放心状態の彼にマミは優しく、かつしっかり目を見て言った。
「巴マミの言うとおりよ、沢田綱吉。少しは頭を冷やしなさい」
マミの後ろから今度はほむらが声をかける。
「暁美さん…ああ、目が覚めたよ」
「ハァ…女子中学生の世話になるなんて。まったく、情けねえ。なあ、オメエもそう思うだろ?白蘭」
「やあ♪晴れのアルコバレーノ…リボーン、こうやって顔を合わせるのは初めてになるのかな?」
「ケッ、出来る事ならオメエのニヤついた顔なんざ一生合わせたくなかったがな」
「ふふふ♪ それは残念だなーーーせっかく仲良くなれると思ったのに。…いや…それとも…………僕が怖いのかな?」
じっとりと張り付くような目付きでリボーンを見つめる。
「ハッ! 安い挑発しやがって、逆にビクついてんのはそっちだろうが」
「ほーう…なんでそう思うのかな?」
白蘭の問いかけにリボーンは微かに笑みを浮かべながら答える。
「なんでオメエがここにいるのか、詳しくは分からねえが…おおかた検討は付いてんだ」
「……………」
「テメエの能力、いや正確にはそのマーレリングの力なんだろ」
「……………」
笑顔を消し、数秒の沈黙を置き、そして白蘭は再び口を開いた。
「アハハハハハ♪♪♪ 正解正解大正解!!! そうさ、何で異次元に飛ばされた君達ボンゴレの前に僕がいるのか。それはこのマーレの力があってこそさ。…でもね」
彼は間を空けて続ける。
「その考えは確かに正しい。きっとマーレの秘密に関してはアルコバレーノの誰かから聞き出したんだろう? まあ、予想は付くけどね♪ でも、それでは真実の半分しか理解することは出来ないんだ。全てではないんだよね。」
「全てではないだと?! 一体どういう事だ!」
思わぬ言葉にツナが食い気味に口を挟む。
「これだけでもかなりのサービスなんだけどなぁー、どうしようかなー♪」
顎に手を置きながら思案する仕草をみせる。
「でもしょうがないか。今の状態は僕にとっても不本意だし、それに他でもないボンゴレの、特に沢田綱吉君のお願いきたら無碍に断れないしね♪」
右手の甲を見せるように前に出すと、中指の指輪を中心に大きなオレンジ色の炎を灯した。
「……ゥゥゥゥゥガアアアアアア!!!」
それと呼応するように彼の足元に転がっていた狼のような怪物の体が同じオレンジ色の炎に包まれた。
「そんな! 仲間を焼くなんて!!」
傍で見ていたさやかが声を上げる。
「逆よ美樹さん…治しているのよ」
さやかの見誤りをマミが訂正する。
「どっちみちダメじゃないですか!!」
「言われずともよ!!」
言うが早いか怪物の真下の地面からマミのリボンが5本伸び修復しつつある怪物を絡めとろうと迫る。
「ムダだよ♪」
しかしリボンは炎に触れると一瞬で跡形もなく灰になって消えてしまった。
「そんな!!!ありったけの魔力で編んだリボンが!!!」
「今からこの子の真骨頂を見せてあげるね♪ 」
白蘭が指示を出すと炎により回復した怪物が何やら黒いキャンディーのようなものを取り出した。
「それは! グリーフシード!?」
「巴さん、知ってるんですか?」
「さっきも暁美さんが私に使ってくれてたけど、簡単に言えば魔女の卵よ。危険なものだけど、魔法少女の魔力を回復することも出来るのよ。道理で魔女を倒したのにグリーンシードが見当たらない訳だわ」
「そんなものをアイツどうするんだ」
「ふふ♪こうするのさ」
なんとソイツはあろうことかグリーフシードを食べてしまった。
「んな!」
その光景に長年魔法少女をやっているマミも驚きを隠せないでいた。
「さあ、ショータイムだよ♪」
「グ、グゥゥゥゥゥ………ガアーーーーーーー!!」
グリーフシードを飲み込んだ怪物は突如ドス黒い炎に包まれてしまい、その中から苦しむような声が響き渡る。
「そんね!この魔力反応って、まさか…、いや、でも」
「暁美さんも感じるの? でも、信じられないわ」
マミとほむらが顔を見合わせていると、だんだんとドス黒い炎が弱まり、中に見慣れらない影が揺らぐ。
「成功したようだね♪」
炎が完全に消えると、今までの狼のような獣型の怪物は更に人型になり、全体にイバラのようなツルを纏った、薔薇のお化けとでも言うかのような物体が立っていた。
「ま、まさか! 魔女を吸収したとでもいうの?!」
「ピンポーン!ネタばらししちゃうとね、コイツはボクが新しく開発した自立制御特攻戦闘方の匣(ボックス)兵器,その名も『ダークメシア』」
「コイツが匣(ボックス)兵器だと!!!」
「そうさ! 時代が変わり、世は拳銃の時代から死ぬ気の炎の時代へと変化した。それに伴い匣(ボックス)兵器が開発されミルフィオーレもここまで大きく成長できた。でも匣(ボックス)兵器には唯一欠点があったんだ」
「なるほど、その為の自立制御型ってわけか」
「リボーン、一体どういう意味だ?」
「分からねえか? コイツは表の社会までも自分の物にするつもりなんだよ」
「んな!!!」
「またまた大正解!!♪ そう! 匣(ボックス)兵器の唯一の欠点とは死ぬ気の炎を常に注入し続けなければいけないという点であり、そのために1人が扱える匣(ボックス)兵器は多くても4~5個が限界だった。でも、この自立制御型の 匣(ボックス)兵器は最初だけ炎を注入すれば後は 匣(ボックス)自体が自分でエネルギーを補充するんだよね。つまり、これが量産化に成功すれば世界征服なんて一週間で出来ちゃうんだよね♪」
「そんなこと!! 俺達が絶対させない!!!」
「アハハハハ♪ そんな慌てなくても大丈夫だよ。このプロトタイプでさえ君達ごときににやられちゃうんだもん! まだまだボクの部下を使った方が強いもん♪」
アハハハハとさらに大きな声で笑う。
「そんなことはどうでもいい。聞きてえのはその開発途中のポンコツが何でツナと一緒にこんな異世界にいるのかってことだ」
「そうそう!♪ それを言おうと思ってたんだ!」
わざとらしくポンと手打ちながら言う。
「でもそれを説明するにはボクだけじゃあちょっと役不足なんだよね」
そう言うと白蘭はツナの傍らに立っている少女に視線を移す。
「さっきから無口だけど、どうしたんだい?まるで他人事みたいな態度だけど…君以上の当事者はいないのに 暁美ほむらちゃん♪」
「………なぜ、私の名前を…」
「ふふふ♪ そりゃ知ってるさ、ボクは君のことをずっと観てきたんだから…そう、言うなれば『最初から』観てきたんだから」
「!!!!!!!」
その一言にほむらは驚きを隠し切れないというリアクションをみせた。
「そんな、そんな訳あるはずが………でも、いや……」
ここにきて今までにない動揺をみせるほむら。
「貴方は…どこまで知っているの?」
「さっきも言っただろ、『最初から』さ、君の足掻きをボクは全て知っているよ。必死にもがく君の姿はじつに醜くく、そして何よりも美しく思えた」
「……」
「おおっと、そんな怖い顔で睨まないでよ♪ あくまでボクは君の理解者であり、味方であるんだから♪」
「…なんですって」
「だからさあ、暁美ほむらちゃん♪ ボクの目的を達成するため、君の目的を達成するために…手を組まないか?」
「ふざけた事を言うのね。いくらフリーランスの暁美さんとはいえ、二度も殺されかけた相手と手なんか組む訳ないでしょ!」
歯を食いしばり冷静を装うほむらに代わってマミが発言する。
「巴さん……」
「勘違いしないでちょうだい、別に貴女を信用したわけではないわ。でもね、いくら生意気で気に障る後輩だとしても同じ魔法少女なんだから力を貸すのが先輩の器の見せ所ってもんでしょ!!」
存在感のある胸部をさらに強調するかのようにピンと背を伸ばし、カツンと靴のかかとを鳴らして宣言した。
「ハハハハ♪ 頼もしい仲間だね」
マミの体を頭から足まで流して見て、さらに言う。
「うん、なるほど君もそれ相応の因果を背負っているようだね♪ でもね、それでもほむらちゃんはボクを求めてくるだろう。それは彼女自身が一番理解してくれるだろう。なぜなら………ボクだけが」
首だけを横に向け、声をワントーン低くして言った。
「ボクだけが『鹿目まどか』という絶対存在の因果律を壊すことが出来るのだから」
<031>
「さっきから無口だけど、どうしたんだい?まるで他人事みたいな態度だけど…君以上の当事者はいないのに 暁美ほむらちゃん♪」
思いもよらない方向から名前を呼ばれ内心驚いたが、表情を変えないように言葉を返す。
「………なぜ、私の名前を…」
「ふふふ♪ そりゃ知ってるさ、ボクは君のことをずっと観てきたんだから…そう、言うなれば『最初から』観てきたんだから」
「(何なのその言い方は!! まるで知っているみたいな!!)」
「そんな、そんな訳あるはずが………でも、いや……」
「(落ち着きなさい、暁美ほむら。こんなのブラフに決まってるわ)」
「貴方は…どこまで知っているの?」
「さっきも言っただろ、『最初から』さ、君の足掻きをボクは全て知っているよ。必死にもがく君の姿はじつに醜くく、そして何よりも美しく思えた」
「……」
「おおっと、そんな怖い顔で睨まないでよ♪ あくまでボクは君の理解者であり、味方であるんだから♪」
「…なんですって」
「だからさあ、暁美ほむらちゃん♪ ボクの目的を達成するため、君の目的を達成するために…手を組まないか?」
「(堪えなさい、こんな奴の言葉に耳を傾ける必要なんてないのよ)」
そう言い聞かせ、奥歯を噛み締めた。
「ふざけた事を言うのね。いくらフリーランスの暁美さんとはいえ、二度も殺されかけた相手と手なんか組む訳ないでしょ!」
「巴さん……」
巴マミが白蘭という男と私を遮るように私の前に歩み出てきた。
「勘違いしないでちょうだい、別に貴女を信用したわけではないわ。でもね、いくら生意気で気に障る後輩だとしても同じ魔法少女なんだから力を貸すのが先輩の器の見せ所ってもんでしょ!!」
ボロボロなはずなのに威勢を張って言い切る彼女の背中が視界を覆う。
「(やっぱり、私は…この人を)」
捨てたはずの懐かしい気持ちが心の奥に蘇って来るのを感じた。
「うん、なるほど君もそれ相応の因果を背負っているようだね♪ でもね、それでもほむらちゃんはボクを求めてくるだろう。それは彼女自身が一番理解してくれるだろう。なぜなら………ボクだけが鹿目まどかという絶対存在の因果律を壊すことが出来るのだから」
「(え? 彼は今なんて言った? まどか?…今確かに『まどか』と言ったか?)」
見ると美樹さやかと一緒に膝をついて座り込んでいる彼女に視線を向けた。
「(やめろ! そんな目で彼女を…まどかを見るな!!!)」
そう思った瞬間には蓋をしていた理性が決壊し、盾のバックルの中から拳銃を一丁取り出し構えていた。
「まどかを見るなああああ!!」
叫びながら目の前立っている巴マミをどけて引き金を3回引く。しかし弾丸は男のホログラムに当たることはなかった
「あ、暁美さん!? 大丈夫よ! 鹿目さんたちには手出しさせないから!!」
「どきなさい!!」
私を止めてくる声をふりほどき、今度はホログラムを映している化け物の頭部目掛けて引き金を連続で引く。
バンバンバンバンバンバンバンバン
薬きょうが足元に次々とカラカラと音をたて転がっていく。
「ハァハァハァ」
いつの間にか弾切れとなり引き金を引いても乾いた音しかたたない。
「ほむらちゃん…」 「転校生…」 「暁美さん…」
初めてみるほむらの姿に3人は呆然とするしかなかった。
「暁美さん、後は俺が話すよ。巴さん、暁美さんと一緒に下がっててください」
私の肩に片手を置いて沢田綱吉が声を掛けてきた。
「ええ、分かったわ」
「この手を離しなさい沢田綱吉!! 私はアイツに聞かなくちゃいけないことがまだ!!」
彼の制止を力づくで抜けようともがく。
「暁美さんごめん」
ドスン
次の瞬間首の裏に強い衝撃を受けて、意識が遠のき、目の前が暗くなっていった。
改めまして、新年おめでとうございます。
なんて言いつつもうすでに年が明けて三週間以上経ってしまってますが(-。-;)
ええぇ、言い訳をさせて貰いますと、10連勤のバイト、ゼミナール論文、期末試験と怒涛の年末年始でして………はい、すいません。分かってます、皆さん忙しいですよね
(シ_ _)シ
月一で更新出来たらと思っています。
Gussan0さん感想有難うございます(´;ω;`)ブワッ
改編:白蘭のボックス兵器の描写が抜けたまま投稿していました、すいません(-。-;)
外見はロックマンエグゼのプラントマンを想像していただければと思います。