魔法少女まどかマフィア(まどマギ×リボーン)   作:junior

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(うp主)みなさーーん!!おはこんばんちわヽ(*´∀`)ノ

ん?なに、やけに古い挨拶をするなって?おい!そこのお前!聞こえてんぞ!!ちょっと裏まで来い!

…あれ、一人じゃないの?なんでそんなにカラフルな頭をしたお友達がいっぱい出て来るの?

あっ、調子乗ってすいません、なんでもするんで許してください!!



(ツナ)「まどかマフィア!始まります!!」


第二十二話「衝突」

<034>

「食うかい?」

 

ニカッと微笑みながら、その女の子は真っ赤なリンゴを差し出してきた。こんな所でこんな物騒な騒ぎを起こしているから一体どんな荒くれ者かと思っていたから、そのギャップでポカーンと口を開けたままオレは固まってしまった。

 

「ん? おい、もしもーし。私の言ってること分かるか? キャンユースピークジャパニーズ?」

 

おーい、と手を顔の前にかざしながら女の子は方言な英語でこちらの反応をうかがっている。いや、オレも英語は苦手なんだけどね。

 

「あ、ああ、ごめんごめん。いきなり人が出てきたからビックリしちゃってね」

 

さすがに笑顔に見惚れていたなんて言う訳もいかず。苦し紛れな理由をつけて答える。

 

「そりゃこっちの台詞だっての、まさかこんな場所に人がいるなんてな。でもアンタのおかげで助かったぜ。ホラ」

 

「うん、ありがとう」

 

ポイっと胸の辺りに投げられたリンゴをキャッチする。張りのある鮮やかな赤、微かに鼻をくすぐる果実の香り、五感を刺激するおいしそうなリンゴに触発され再びグウウウ~と腹の虫が鳴いた。そういえばお腹空いてたんだった。

 

「………ップハ! リンゴ見た瞬間に腹が鳴るとかアンタどんだけ正直なんだよ」

 

「うう…」

 

なんだか言葉にされると急に恥ずかしくなってきた。

 

「わりぃわりぃ、気を悪くしないでくれ。ほら、毒リンゴなんかじゃないから食ってくれ」

 

担いでいる麻袋の中からもう一個リンゴを取り出し、シャクッと一口食べてみせる。オレも習って一口頬張る。うまい!

 

「色々聞きたいことはあるけど、ひとまずこいつらが目を覚ます前に場所を移そうか」

 

もう完全に主導権を握られてしまったが、悪い子ではないみたいだから一応ついて行くことにした。

 

 

 

 

 

「ここだ、埃っぽいところだが入ってくれ」

 

見滝原と隣接する風見野の町をしばらく走ると町外れの林の中に入っていき、その奥の開けた場所にある廃墟と化した教会に女の子は入っていく。

 

「お、お邪魔します」

 

「ここは町の奴らからは『お化け教会』って呼ばれて皆寄り付かないんだ。だからアタシがいつもねぐらに使えてるんだけどね」

 

そう言いながら一室へと案内され入っていく。外見とは違い中は意外と片付けられていて、ガスコンロや毛布など生活必需品が備えてある。

 

「アンタ名前はなんて言うんだい?」

 

ガスランタンを灯すと彼女はオレに自己紹介を促してくる。

 

「あ、うん。オレは沢田綱吉、皆はツナって呼んでくれてる。制服からも分かると思うけど見滝原中の二年。ま~何と言うか、家出中というか迷子というか…」

 

自分の置かれている状況の複雑さを今一度思い知らされていると向こうが察したように語りかけてきた。

 

「別に言い難いことは言わなくていいよ。こっちも言いたくないことは言わないし、聞かない。アタシは佐倉杏子、杏子でいいよ。詳しいことは言えないが、そーだな…簡単に言えばホームレスだな」

 

「ホームレスって、君の家族は?」

 

「アタシ一人さ、かっこよく言うなら天涯孤独ってやつなのかな」

 

「!! ご、ごめん…」

 

「気にしなくていいもう慣れた。それより、さっきは助かったぜツナ! どうせ行く当てなんてないんだろ? 今日はもう遅いし、ここで休んでけよ」

 

「そうだった! 聞きたかったんだけど、何であんなおっかない奴らに追われていたの?」

 

空気を変えるべく別の話題にすり替えることにした。

 

「ああ、あいつらは風見野に最近入ってきたヤクザだよ」

 

「ヤクザ!!??」

 

「ヤクザつっても十数人の小さな組織さ。アタシは長いことこの風見野で暮らしてるんだけど、あいつらが急にアタシの縄張りを荒らしてきたからぶっ飛ばしてやったんだ。そしたら逆恨みされてここ数日毎日追いかけて来るんだ」

 

「な、なんでそんなことしたの?」

 

「見滝原の都市開発に触発されて近頃風見野でも再開発が進められているんだ」

 

「言われてみれば街のあちこちで工事や埋め立てが行われていたような」

 

「アタシも別に街が変わること自体には反対しねえ、弱肉強食がこの世の摂理だからな。でも挙句の果てにこの教会にも手を伸ばしてきやがった。最初は役人が何人か来る程度だったけど、そのうちチェーンソーだショベルカーだの持ってきたから、その都度アタシがちょっと脅かして追い返してやってたんだ」

 

なるほど見えてきた。

 

「風見野のお偉いさんはここを壊したいけど杏子が毎回邪魔をする、言っても聞かない。けど調べてみたらその女の子は身寄りのないただのホームレス。ならいっそのこと外部の人間に頼んでいなくなって貰おうってことか」

 

「ご名答!飲み込みが早いな」

 

「…今日知り合ったばかりのオレが口を出すのも筋違いかもしれないけど、杏子に怪我をしてほしくないから敢えて言うね。 こんなことやめた方がいいよ」

 

「なに?」

 

明らかに不機嫌な表情をあらわにして睨み付けてきた。けど杏子には一食一晩の恩がある、彼女のためにもオレはひかずに続ける。

 

「ヤクザみたいな裏の人達が一番大切にするものって知ってる?」

 

オレは常日頃からリボーンに口酸っぱく言われていることを思い出しながら、初めて自分の口から誰かに話している。

 

「知るかよ、どうせ金だろう」

 

「お金よりも何よりも彼らは面子を重要視するんだよ。彼らの商売上一度舐められたらその町ではもう仕事が来なくなるんだ。それが一人の女の子にやられたなんてことが他に知れたら壊滅的だよね」

 

「…何が言いたい?」

 

「もうこれ以上あいつらと関わらないで」

 

その瞬間オレは胸ぐらを捕まれて一気に杏子との距離が近くなる。しかし杏子のためにもここで引き下がるわけにはいかない。

 

「アタシに命令してんじゃねえ!!!」

 

「命令じゃなくてお願いだよ、頼むからもう金輪際そのヤクザ達に刃向うような真似はしないでくれ」

 

「優しくしてりゃあいい気になりやがって!! アタシはなぁ!アンタみたいな今まで幸せな家庭で何の不自由も無くぬくぬく育ってきた奴がいっぱしに大人ぶりやがって!! そんなガキが何にも知らねえくせに偉そうな口きいてんじゃねえ!!!!」

 

杏子はさらに強く力を加え、オレは押し倒されるかたちになる。

 

「………」

 

「この教会はアタシに残された唯一の居場所なんだ! ここに居続けることがアタシに出来るただ一つの贖いなんだ!!」

 

「………」

 

「気まぐれで家出してるようなガキに!! 帰る場所がある奴に! この気持ちは絶対に分からねえ!!」

 

「………」

 

彼女は一層強い剣幕でまくし立ててくるが何も反論せずにじっと見つめる。

 

「テメエなんだその目は!! アタシを憐れんでるつもりか?! 偽善者が!!」

 

「………」

 

「さっきから黙りこくりやがって!言いたいことがあるなら言ってみろ!! ああ!?」

 

「…全部か?」

 

「なに?」

 

「言いたいことはそれで全部なのか?」

 

ぜえぜえと息を荒立てる杏子から目を外すことなく語りかける。

 

「オレ、杏子のことを可哀想だなんて、憐れだなんて思わないよ」

 

「確かに君とはさっき会ったばかりだし、君の事も分からないし、ここがどんな場所なのかも知らない」

 

「クッ! だったらアタシに命令すんじゃ…」

 

「でも!! 帰る場所があっるていう有り難さや、大切な場所を守りたいって気持ちは分かる。そしてその場所を守る力が自分に無いことの悔しさや怒りも知っている。今まで当たり前にあった場所が突然無くなる悲しさを理解できる」

 

「だからなんだってんだ! 自分も同じ気持ちだって言いてえのかよ!!」

 

「いいや、違う。オレは君とは違う。君みたいに後悔していない。やるべき事をやって大切な場所を必ず取り戻す」

 

「違くねえ!アンタはアタシと結果は同じだ。アタシはやるべき事はやった!やりたくない事も汚いことも事も全部やった! でも一度失くした物は、場所は二度と戻らないんだ!!」

 

「いいや、君はやり残した事がある。避けていた事があるはずだ」

 

「なん…だと」

 

「自分の弱さを認めて仲間と協力する事!それがオレと杏子の違いだ。杏子の周りにも頼めば力を貸してくれる人がいたはずなんだ。違うか?」

 

「う!…それは…」

 

やはり心当たりがあるようで杏子は俯いた。

 

「なんで一人で背負いこんだんだ。どうして誰かに助けを求めなかったんだ!!」

 

「うぜえ、うぜえうぜえうぜえうぜえうぜえうぜえうぜえうぜえ!!」

 

胸ぐら拳を握りしめていた右手を大きく振りかぶる。オレは避ける気もないし、もとより馬乗りの状態で避けられないので奥歯を食いしばって覚悟を固めた。

 

「それしかやり方を知らなかったんだよ!!!!!」

 

杏子はイラついた顔で拳を振り下ろす、しかしそれはイタズラした子供が親に許しを請う様な表情にも見えた。

 

杏子の気持ちが収まるならいくら殴られても構わない。そう覚悟を固めていたツナだったが殴られる刹那、杏子の左手の指輪一瞬光ると服装が一瞬にして真っ赤なドレスに変わった光景に思わず声を上げてしまった。

 

「君も魔法小j、ウゲッ」

 

不用意に口を動かしてしまったために拳が顎に入り、ツナは脳震盪を起こして気を失ってしまった。願わくば舌を噛み切っていませんように。

 




はい、という訳でなんだか調子がいいので二十二話目も書いちゃいました。

そろそろ梅雨ですね^^雨ですね、引きこもりますね、ssが捗りますねw
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