ちなみにヒロイン枠ではないです
(も〜、二人していつまでゴネてんのよぉ〜!
どーせ『コイツは嫌だから行かない!』程度の理由でしょ?そんな感情論より、この主人たる紫サマの命令を聞きなさい!)
結局紫さんのこのセリフが決まり手で、オレ達は幻想郷巡りをするハメになった。
「あのぉ!もうかれこれ十数分は飛んでますよねぇ⁈いい加減目的地くらい教えてもらえませんかねぇ?」
「五月蝿い。口を開くな。調子に乗るな。」
もちろん順調ではない。
八雲家、もとい
まぁ道なんて無いが。
—やっぱり、妖精は少なくなってるのか?元の数を知らないからアレだけど、それでもチラホラとしか見かけねぇ...。この森、紫さんのテリトリーみたいな所なのにだぞ?
って...
「眩しッ!」
木々を抜けて、陽に照らされた景色が広がる。
竹林から家まで連れられる時とかにも思ったが、幻想郷ってマジで凄い所だな。自然とか。
そう考えていると、藍さんが地面に降りていった。どうやら到着らしい。
これは...神社だよな。なぜ神社?
「霊夢、いるか?」
「ハイハイいるわよ...あら、貴女が来るパターンもあるのね。藍と...あと誰かさん。どうしたの?紫からの用事?」
神社の中から紅白の服を着た女の子が出てきた。
随分とその...涼しそうな格好をしてる。
「まあそんなところだ。それで用件なんだが、少しコイツを預かっててくれ。外来人だ。じゃあ。」
「ちょっ...」
「はぁ⁈」
しょ、職務放棄だ。
「待ちなさいよコラァ!!何?、冷やかしに来ただけ⁈」
「いや、軽い依頼だ。コイツに幻想郷の案内をしてやってくれ。」
霊夢さんとやらのギロっとした目がこっちに向く。
「ふーん。外来人かぁ...。アンタ、名前は?」
「あ、朱です。朱肉の朱の部分で、『すざく』と。」
俺の髪をもう一度見たあと、霊夢さんは眉をひそめる。
「...もしかして、紫がつけたアダ名?」
「そうっすね。今、記憶喪失で本名を忘れてて。」
「そう。私は『博麗 霊夢』、この神社の巫女をやってるわ。よろしく。」
「おお、よろしく。」
「ふっ、そうね。呼び方は『霊夢』でいいし、タメ口でいいわ。巫女に上下関係を求めるなんてナンセンスだもの。」
そう言うと、霊夢は微笑んでみせた。結構いい奴そうだ。
「それで?朱と幻想郷をぶらぶらしてればいいのよね?」
「ああ。頼めるか?」
「いや、アンタも行きなさいよ。そしたら依頼料は紫も合わせて3人分になるから。嫌ならいいわよ?紫にチクるから。」
「むぅ...」
藍さんが露骨に肩を落とす。
いやすげぇわ色々と。うーん...いい奴なのか?本当に。
というか俺まで金とられるんだ。
「さて、幻想郷案内ってなったら行き先は決まってるわ!賑やかな道のりにするには、『妖怪の山』を目指すに限るもの。さあ、行くわよ!」
そう言って霊夢が指差す先には、なかなか大きな山がそびえ立っている。しかも名前が『妖怪の山』。とんでもない所だろう。
こうして、改めて幻想郷巡りが始まった。
原作の登場キャラは出しまくりたい方針なんだけど、深夜テンションのせいでみんな歪まないか心配。
いや昼に書けよ。