そうやってかしげすぎて一度死んだことがある。
〜人里〜
「遅い。五分待った」
「あんた、結構ガッツ無いのね...」
「はぁ、はぁ...だってっ、二人がめちゃくちゃにペース上げるからゲホッオォエッ!!」
「あはは...。まぁともかく、この辺りらへんは幻想郷の人間の住民たちが集落を成しているわ。」
集落って割には結構な賑わいだ。見たところ生活に必要な物は売ってあるし、娯楽まである。
「もっと人が少ないもんだと思ってた、妖怪に食われたりして。」
「それをさせない為の弾幕ごっこよ。だいたい、私と紫らが目を光らせてるんだから、そんな物騒なことはさせないわ。」
俺のすぐ近くにそんな物騒な女がいるんだよな。あ、目を逸らした。
「......路頭に迷え。」
そんな最悪な苦し紛れがあるか!!!
「おや、おはよう。霊夢に九尾の式神さん、これまたご無沙汰だな。」
そんなネチネチしたやり取りをしていると、青っぽい銀髪の女性が話しかけてきた。
「あら慧音。なんかご用?漢字の先生ならもうやんないわよ。」
「たまたま見かけたから話しかけただけさ。珍しい組み合わせだったしな。それと、そちらの男の子は?」
〜挨拶割愛中〜
「なるほど、八雲さんとこに世話になってる外来人か。私は上白沢慧音、半獣人だ。一応、里の寺子屋の先生をやらせてもらってる。よろしく。」
そうして握手を交わす...
うん、めっちゃ良い。
綺麗な長髪といい感じの身長の、姿勢がぴっちりした女性。
なんかドキドキしてきたな。
—いえいえ、いつも橙がお世話になっております。では、我々はここで...。」
「もう行かれるんですか?霊夢も朱くんも?」
「一応、幻想郷のいろんなとこに寄る予定だから。急がないと日が暮れちゃうわ。じゃあね、慧音。」
朱くん呼びかぁ、良いなァ。
「朱も!腕組んで頷いてないで、さっさと行くわよ!」
〜紅魔館〜
『うーん...紅魔館に今さら用は無いのよね。』
『右に同じだ。まぁお前を外で待つのも癪だからな、置いてくぞ。』
『んな滅茶苦茶な...』
ということがあって、俺は現在この紅魔館とやらの庭をうろちょろしている。
多分、うん多分大丈夫なんだろう、庭くらいなら。門番は寝てたし。
「何か御用かしら?」
「おあ"あ“あ"あ“っっ!!!!」
何もないとこから突然現れた。 し、心臓に悪いじゃん...。
「えっと、ここの屋敷の方?お邪魔してていいんですかね?」
「ええ、まぁ。門番の責任だし...。」
いいんだ。そんで門番はダメなんだ。
「見た感じ外からの人...ってことは、レミリア様に会いに来たのね。私は紅魔館メイド長の十六夜咲夜、案内するわ。」
「ああ、俺は朱っていいま...ってやたらトントン拍子ですね⁈」
「結構似たようなことがあるのよ、此処は。基本は霊夢が付いてるんだけどね。」
あ、そう...。どうりで霊夢が面倒くさがるわけだよ...
〜紅魔館案内中〜
「...って感じで異変は落ち着いて、で、私達は幻想郷で暮らしてるってわけ。分かった?」
「いや...案内と言いつつ全部紹介しましたね...何から何まで。えっと、今から会うのはどっちでしたっけ?名前覚えやすい方の人?」
「覚えられてないじゃない...。レミリア様ね、夜を生きる吸血鬼の女傑にして、紅魔館の主人。失礼の無いようにね。」
そう言うと咲夜さんの足が止まる。どうやら此処で到着らしい。
「...何それ、紫さんより滅茶苦茶カッコいいじゃないですか。」
そうつぶやくと、軽くノックをし部屋へと入っていった...
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「それで?レミリアとはどうだったの?」
「なんか滅茶苦茶怒られたわ。『緊張感が無い顔してる』って言われて...おい、2人して共感するのやめろってば。」
「結局、紅魔館はどうだった?何か感想とか。」
「うーん...。あの後、フランドールやパチュリーさんとかにも顔合わせしたんだけど、結局こういう咲夜さんみたいな女が一番いいんだよ、って、そう思った。」
「うわ...」
「びっくりする程失礼ね。」
しばらく会話が途切れたまま、案内が続くのであった。
レミリアパート、会話が思いつかなかったので涙の割愛。
誰か許してください。