東方朱衛録   作:まほ労

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こんばんは。私、この小説を書かせて頂く、まほ労と申します。
基本ここら辺に出没して、何かぼやいていくので、よろしくお願いします。




サブタイトルが転校生みたいだなお前な


プロローーグ
第0話 転落


...今日俺は、最高の一日を送るだろう。

 

完璧に荷造りを終えた「彼」は、思わずそう呟く。もちろん、心の中で。

 

この、特に何もなかった日々を抜け出して。

 

トランクケースを引きずりながら、普段は向かうのも嫌な玄関へ、軽い足取りで。

 

どこでもいい、見たことのないモノを見よう。

 

財布を確認し、靴紐を固く結んで。

 

「これが俺の!新たな人生の第一歩だ!」

 

そんな彼の「第一歩」を、彼は思いっきり踏み外す結果に終わってしまった...

 

 

なぜって?

 

 

彼の足元が、突然大自然に切り替わったからである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は思わずため息をつく。

 

「藍...なんで風邪なのよ...」

 

十時間以上も寝て、腹ペコで起きたらこの仕打ちである。

 

「申し訳ございません...」

 

私の式神......いつもはしっかりしてる藍が、今日じゃ珍しく弱々しい。

 

「はぁ、貴女も働き過ぎってことね。今度、誰か家政婦でも雇おうかしら。」

 

「っ紫様、何処へ?」

 

立ち上がった私を藍が呼び止める。

 

「そうね。貴女のお薬でも貰ってこようかしら。それと、どこかへ飯をたかりにね。」

 

「...でしたら、橙も連れて行ってあげてください。こう、おつかい感覚で。あと、ご飯も一緒に。あっ!ネギ系統はダメですよ!それと、あの子は辛いものが苦手なので...」

 

「本っ当に親バカねぇ。誰に似たのかしら。」

 

こういうところは、風邪を引いても元気なのよねぇ。

私としては、男を作ってくれた方が良いのだけど...

 

 

「じゃあ、行ってくるわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「痛ってぇ...」

 

3メートルくらい落とされた...

...ここはどこなんだ?

辺りは見渡す限り竹、竹、竹しかないな。

 

「うん、訳がわからん。」

 

俺、別に竹林に行きたかったワケじゃないんだけどな...

 

 

「おっ!いたいた!探したよ〜」

 

突然、後ろの方からローブを着た男が現れた。

 

「そんなビックリすんなって〜。悪いねぇ、変な所に飛ばしちゃってさ。まだ慣れてないんだよ、こーゆーのは。」

 

...飛ばした?ますます意味不明だ。

 

「あ、いや、飛ばしてってゆーのはちょっとニュアンスが違うカモ... あ!いや、すまんすまん。取り残されちゃってたな!なんか質問どうぞ!」

 

この男、やけにウザいな。

 

「質問ってかさ、此処はどこなんだよ?俺に何が起こったんだよ?お前がやった事ならどんな目的が...!」

 

「あーいっぺんに質問するんじゃない。『此処はどこか?』だったな?」

「答えよう。ここの名前は『幻想郷』ってんだ!なかなか良いトコだろう?」

 

竹しか見てねーよ今んとこ。

 

「さてと、時間がもったいないし、()()()()()()()()()()()()()...」

 

急に声のトーンが下がる。

 

男の顔から笑顔が消える。

 

俺に向けられた冷たい視線に、鳥肌が立つ。

 

 

 

 

 

「じゃ、お前は死んでくれ。」

 

 

身構えた男は、一瞬で俺の首を捉えた。

 

 

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