それと今回、唐突な初耳が多数、存在します。どうかご勘弁を。
第1話 質疑応答は就職面接だった
「着いたわよ、ここが私の家。歩き疲れてるでしょうし、少し休んでなさい。私は少し準備をしてくるから。」
「は、はい...。」
...竹林から適当な屋台(なんかイタリア料理だった)まで1時間、そこからこの家まで2時間、競歩の選手並みのスピードで歩く彼女達に着いていった俺の脚は、確かにやられていた。
道中で説明された事について簡単にまとめると、
ここ幻想郷は、現代で忘れられ、必要とされなくなったモノ達が実在する世界で、さっき言われた様に紫さんのような「妖怪」だって存在している。むしろ人間の方が少ないみたいだ。
そしてこの場所...
「オッケーグゥグル、現在の位置情報を教えて。」
『ネットワークに接続されておりません。接続を確認して、もう一度お試し下さい。」
・・・・・・ファッ○ングゥグル。今日からお前はただの時計だ。
要は電波が飛んでいないのだ。話を聞く限りだと、ここは日本のどこでもないらしい。
「ねぇねぇ!!その四角い奴はなんなの⁈指で操作できるの⁈わたしにもやらせてくれない⁈」
で、もう一つ大事な事。今話しかけてきた橙というネコミミ少女は、紫さんが思い出したように開いた謎のスキマから出てきたのである。
正直言おう、すっげえビビった。
・・・・特殊能力。幻想郷の実力者達はほとんどそれを持っているらしい。便利なものから、殺意丸出しの物まで。
紫さんだったら「境界を操る程度の能力」そこの橙は「妖力を扱う程度の能力」だ。俺はというと、こればっかりは自覚が無いと使えないという。悲しい。
「ほら、俺はもうコレいらないから、マイ○ラでもやりなさい。」
「いぇいっ! ...ねぇ、この『にゃんこ大乱闘』ってのが遊べないんだけど...」
「ん、ああ。この携帯オンラインのゲームは
「準備出来たわよー」
「はーい。 ほら、歩きスマホ危険だぞ、橙。」
「お邪魔しまーす...」「おじゃましまーす!」
「ん、はいはい。あッ!橙じゃないか!!!すまんな、こんな状態...で...ぇ...っと。」
背の高い女の人と目が合う。いや、睨まれてる。
「紫様、少しばかりお話が。」
紫さん、いやにニコニコしてるんだけど。
「んー?どうしたの藍?風邪はー?」
「今治りました。アレは人間ですよね?紫様...
「何よぉ、その言い方は。藍。藍?怖い、目が怖いわよ藍。分かった、分かったわよ!今から説明するから!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「で、此奴を雇うと?
初耳です紫さん。
「そうよ。だって、記憶なし、金なし、身寄りなし、土地勘なし、おまけに若い男手でしょう?まさに欲しい人材じゃない?」
俺、そんな理由で計3時間歩いたんですか。
「嫌 で す ! ! !大体それは貴女が欲しい人材じゃないですか!」
「そんな事言うんだったら多数決取るわよ?採用したい人ー?」
「「はーい」」
紫さんと橙の二票。
「な"っ!橙まで...」
またも睨みつけられる。
「...私は...貴様など認めないからな!」
俺にそう怒鳴ると、藍さんは去っていった。
「ふぅ。さて、嵐も過ぎたことだし、今度は色々と決めないとね。」
「それもそうですけど。仕事って...まだやりたいとも言ってないのに...」
「あら、でも断る理由もないでしょう?」
反論しようがないので、首を縦に振る。
「でも...一体俺は何をするっていうんですか?」
俺の質問に、紫さんは意気揚々と返す。
「それなんだけどね、貴方を『式神補佐兼守衛役』にする事にしたわ。」
「はい???」
「要は、藍の手伝いって訳。
この私達家族と、...藍と、一緒に生きていく。それが、貴方の仕事よ。」
「は、はぁ...」
凄く上手く言いくるめられた気がする。
「んじゃ、次は貴方の名前ね。いつまでも『貴方』じゃあ煩わしいしね。」
人に名前をつけて貰うのか...
なんか、ドキドキするなぁ。
「よし決めた。その朱色の髪にちなんで、貴方の名前は『
「なんか、随分とイキった名前になりましたね。」
「その割には、まんざらでもなさそうじゃない?」
「くすぐったいというか、恥ずかしいんですよ。こういうのは。」
俺がにやける様子を見て、紫さんもクスクスと笑う。
「それは良かったわ。それじゃあ、これからよろしくね、朱。」
ここから。この名前から、俺の人生は新しく始まる事となった。
始まって3話でタイトル回収。
自分の小説の主人公の説明がガバガバってどうなんだろう...
次回あたり、ここまでの登場人物についてまとめた方がよさそうですかね。