なんか急に物語の時間がポンポン飛んだので解説すると、
二話・・・幻想郷に来て一週間目
三話・・・幻想郷に来て二週間目
という感じですかね。
あと今回が初戦闘回ですね。
へなちょこ描写はなにとぞご容赦ください。
「な、長い...」
今俺は、「階段に沿ってひたすらに飛び続ける」という作業をしている。
唐突すぎたので、少し流れを説明しよう。
俺がいつものように家事にいそしんでいたある日の昼頃、紫さんが急に「俺を借りたい」と言い出した。
なんでも、今連れて行きたい所があるそうだ。
で、特に何も考える事なく紫さんに付いて行き、この階段までたどり着いたのである。
この場所は「冥界」といい、死者の魂が幽霊として集まる場所らしい。
そのせいかは知らないが、ここは結構寒いのである。冬並みに。
「うぅ...やっぱり寒いわね。じゃあ、私は先にあったまりにいってくるから。その階段を登って、上にある『白玉楼』って屋敷に来るのよー。じゃあねー。」
そうとだけ言われて、紫さんにはトンズラされた。
というわけで、これが俺が孤独な戦いに身を投じている理由である。
ひたすらに同じ風景ばっかりを見ているのだが、それでも目を見張る物がある。
桜だ。
息が白くなるほどの寒さの中、彼女らはせっせとその花を散らしている。
その姿は花であれどとても可憐で、けどどこか悲しいような感じがあってとても風情が...
「止まりなさい!」
見とれているうちに、どうやら着いたようだ。
止まれって言われたけど。
俺の先には、銀髪で小柄な、刀を二本腰にさした少女が、仁王立ちで待ち構えていた。
「ここから先へ進む者は、斬れというお達しが出ています。命が惜しくば、すぐに立ち去って下さい。」
俺だって、訳も無く進んでるんじゃないんだけどなぁ。
「白玉楼へ行くのが俺への命令なんですよ。なんとか通してくれないですかね?」
少女は少しため息をつくと、俺に刀を放り投げてきた。腰にさしてあった奴ではなかったが。
「丸腰の相手を斬るのは、私としても気分が悪いです。これなら、私は貴方を殺しにいけます。」
...物騒だなぁ。
けれども、武器を渡してくれるのは大変ありがたい。刀を拾い上げ、鞘から抜いてみる。
特に何か変わった所は無い。けど、刀だけに鋼の重みは感じる。
と、ここで二つ問題が発生した。
一つは、俺が抜刀したことで、少女が戦闘態勢に入った事。
もう一つは...
俺が刀の構え方、というか戦い方そのものが分からないという事だ。
こればっかりは記憶喪失だとかいうものではない。
習慣というのか、自分の身体が覚えているのだ。
・・・・・こんな物、俺にはからっきしだと。
「では、参ります。」
少女は刀を抜き、俺に斬りかかってくる。
「くっ!」
成す術がないので、背後に飛びのく。
...彼女の攻撃に当たれば、間違いなく殺される。
で、現状持っている物はこの刀のみ。これで攻撃を受けるしかない。
「はあっ!」
霊力を放出し、(人並みには放出スピードは速くなれた)そのまま刀に纏わせる。
紫さんから教えてもらった事の一つ。
霊力を纏った部位は、その恩恵を受ける。
今回はそれの応用?だ。
...まさか一発成功とは思わなかったが。
「小癪なッ!」
もう一度飛び込んでくる少女の攻撃を、刀で受け止める。
「うおっ...」
重い。刀から身体へ衝撃がくる程に。
が、怯んでいる暇は無い。すぐに次の手が飛んで来る。
彼女の一撃一つ一つが、速く、そして鋭い。
俺の刀の腕前じゃ、どうやっても反撃は無理だろう。
いっそ刀を捨てて素手で戦って方が、勝ち筋はあるかもしれない。
しかし、彼女の攻撃を生身て受け切れる程の霊力が俺にはない。
...刀を持てば負けは避けられるが、勝つ事は出来ない。
詰みだ、このままでは。
...一度、賭けてみるしかないか。
攻撃を受けたまま一歩踏み込む。この距離なら、刀の脅威は最小限に抑えられる。
そして。
「オラぁっ!!」
少女にタックルをかます。
「うっ...」
7メートル程押し切ったものの、ダメージにはなっていない。
いや、十分だ。これほどの隙があれば。
刀の霊力を解き、両腕に集中させる。
少女が突っ込んでくる。
・・・・・彼女の離れた間合いからの攻撃は、2回とも俺から見て右斜め上からの斬撃だった。
右上段。予想通り。
俺は渾身の力を込め、彼女の振り下ろしに刀をぶつける。
...当然、俺の刀が折れる。それが狙いだ。
・・・・・・俺の身体には刀なんぞ扱えないと焼き付いていた。
それと同時に、刃渡りの短い、ナイフのような物なら差し支えないとも覚えていた。
理屈なんぞあったもんじゃない。
ただ毎日朝っぱらから包丁を持って、下ごしらえをしていた俺だからこそ、分かった事だ。
「貴方、刀を...。一体どういうつもりですか?」
少女は怒った様に聞いてくる。
「別に諦めたわけでも、面倒くさくなった訳でもない。ただ、この折れた刀なら、アンタと対等に渡り合えるってだけだよ。」
大きく息を吐き、半身に構える。
「さぁ、反撃だ。今なら、俺はアンタを殺しにいける。」
うわぁ...
なんかごちゃごちゃした内容になっちゃいました。
ちゃんと「少女」じゃなくて名乗らせた方が良かったですかねぇ。