東方朱衛録   作:まほ労

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スマブラの新作が発表されましたね。(一ヶ月以上前)

ルキナはクビにしないでくれよなー頼むよー



ではでは。



第5話 かわいいね

白玉楼の一件から、二日が過ぎた。

 

 

「ねぇ、朱?」

 

労働がひと段落ついた正午あたり、背後から声をかけられる。

 

 

...紫さんだったら、背後から声をかける時はもっと心臓に悪い。

藍さんはそもそも、俺を『朱』とは呼んでくれない。『おい』か『貴様』って呼んでくれる。

ってことは...

 

「おっ、橙かぁ!かわいいなぁ。どうした?」

 

橙は見た目相応に、元気に返事をする。

 

「うん!実はね、私の手伝いをして欲しいんだ!」

 

「ふぅん。かわいいなぁ。で、手伝いってのは?」

 

「それは朱が見るまでナイショ。お願い、いいでしょ?」

 

毎度の如く内容を伝えてもらえないなぁ...

まぁ、橙だしいっか。

 

「おうっ!できる限りのことはするぞかわいいなぁ。」

 

「よかったぁ!じゃあ、先に玄関で待ってるねー!」

 

橙はそう言うなり、ドタドタと駆け出していったかわいい。

 

 

 

 

 

 

橙とは、この八雲家に来てからずっと仲良くやってきた。

橙は俺の向こうの世界の雑学の話を聞いて、好奇心を満たす。

そして俺は、そんな橙を見て気力を取り戻す。

さっきからバグったように「かわいい」を連呼しているのも、要はリフレッシュなのだ。

 

 

と、そんなことを思いつつ、俺はのろのろと橙の後を追いかけた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「歩きかよぉ...」

 

 

此処は八雲家を出てすぐの雑木林。

で、俺ら二人はその雑木林の道無き道を進んでいるところだ。

 

 

「そんな凹まないでって。ほら、もうすぐだからさっ。」

 

「お〜う。」

 

 

『玄関に来て』ってことは外出は確定だから、テキトーなお使いとかして終わるのかと思ってたんだけどなぁ...

 

「ほら、もう着いたよ。」

橙が足を止める。

 

「ここは...ただの小屋だなぁ。こん中に何かあるのか?」

 

見たところ、橙が住めそうなほど立派ではないのだが。

 

「中にはね...」

そう言うと、橙は戸を開ける。

 

 

 

そしてそこから、結構な数の猫たちが飛び出てきた。

 

 

 

「おわっっ!!!」

 

猫が足元を埋め尽くすというカオスな状況に、なんかもうフリーズしてしまう。

 

「どう?これが私のしもべ達。人に見つからないようなところで集めてるん...あっ!コラ!そんなに向こうに行ったらダメでしょ!」

 

自信満々に言われるが、返事のしようがない。

 

「そうだなぁ...橙が俺に何を頼みたいかはわかった気がする。」

苦笑いを浮かべて、そう俺は返事する。

 

「ははは...餌置いとけば戻ってくる...かな...?」

 

 

 

 

 

 

結局、餌をやる所から小屋の掃除、しつけまで全部やった。

 

やったけれども...

 

 

 

「けどこの作業、慣れてくると中々にいいなぁ!」

今は猫達の毛にブラシをかけている。

作業こそ反復のようなものだが、猫達は気分が良いのだろうか。

足にしがみついてきたり、テシテシと小突いたり。

抱き抱えたら、そのまま寝てしまった奴もいる。

 

嗚呼....自然(ナチュラル)な可愛いらしさって心に響くよなぁ。

 

 

 

 

一方そんなヘヴン状態な俺を見て、橙はふくれっ面だ。

 

「いいなぁ...あんなに懐かれて。朱ばっかりずるいよっ。」

 

「波長が合うんじゃね?橙もしつけを意識しないで接すればいいんじゃないかと思うんだけどな。」

 

橙はちょっとばかし首をかしげる。

「意識しないって、具体的には?」

 

「さっき頼んだ時がまさにそれだよ。あれだけ気さくに話しかけてくれたらさ、少なくとも俺は尻尾振ってついて行くぜ。」

 

というか橙以外の頼みごとを聞いたら、俺はいつか死ぬと思うんですけど。

 

 

「そっかぁ...そんなもんかぁ。えへへ、なんかそこまで言われると照れるなぁ!」

 

「仲がいいってのはまったく素晴らしいって事だな。これからも、俺はお前が励みみたいなもんだから。よろしく頼むぜ、橙。」

 

「私だって、朱のことはもう兄弟だと思ってるからね。あ、私がお姉ちゃんね!」

 

おいおい。

 

「とにかく、また頼りにしてるよ、朱。」

 

「おうよ、() ()() ()() ()() ()()。」

 

 

 

 

 

 

 

とまぁ、そのままそんな感じでイチャコラしながら猫達とサヨナラして、俺たちは家へと帰っていった。

そして俺は、かなりの活力を貰うことができましたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...全てを、彼女に見られていたとも知らずに。




妹分には「お兄ちゃん」ではなく、下の名前で呼ばれたいとかいう性癖ベクトルだけで書いた話でした。


もっと別のところに力入れてホラ
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