今回はオリキャラとあの二人が登場です。
「……そうか。」
「はい。こんな自分を部においていてくれてありがとうございました。」
次の日、俺は朝早くから登校して顧問に退部届けを出しに行った。
渡された顧問はしばらく目を瞑ったまま無言でいたが、やがてなにか納得したようにそう呟いた。
「部のお前に対する考えが悪くなっていたのは俺も感じていた。それに対処しなかったこと、そして何より力になれなくて悪い。」
「いえ。あれはもうどうしようもなかったと思っています。気にしないでください。」
「そうは言ってもな……。」
この顧問はいい人だった。
バスケの技術の教え方も上手く、練習メニューの組み立ても部長と一緒に必死に考えてくれていた。
役に立たない俺の居残りだって許可して時には物凄く遅い時間になってしまったこともあった。それでも笑って許してくれたし、練習に付き合ってくれたりもした。
だから、もう一度感謝の言葉だけを言って職員室を出た。
早い時間に来て、話も思ったよりすぐ終わったため教室に入っても人はあまりいなかった。
授業開始までまだまだ時間があるから一眠りしよう。
ーーー
ーー
ー
「じゃあ、今日はここまでだ。気をつけて帰れよー?」
担任のその言葉を聞き流しながら数学の教科書と睨めっこをする。
バスケ部を辞め、何かやることはないかと考えて今まで全くしてこなかった勉強をやってみようと授業を真面目に聞いていた。
友達には珍しいものを見る目で見られた。
さて、授業を聞いていたのはいい。
しかし、やってる事がさっぱり分からなかった。だから今こうして教科書を見返しているのだ。
国語以外がほぼ全滅状態である。
「こんなんやったかぁ?」
全く見覚えのない公式を見ながら思わずそう零す。
今まではバスケ一筋でやって来ていたため気にしていなかったが、中学二年の二学期初めでこれはやばいのではないか?
音ノ木坂学院にエスカレーターとはいえ、それは進級試験をクリアした場合の話だ。今のままではまず受からないだろう。
俺は地頭が良くないことは自覚しているため少しだけ危機感を覚えた。今気づけてよかったと思う。
「珍しいわね。」
「……綾瀬か。」
話しかけてきたのは金髪とポニーテールが特徴の女生徒。
彼女とは一年の時にクラスが同じだった、ぐらいの関係でしかない。今はもう別のクラスだ。
「お前の方こそ誰かに話しかけるのは珍しいんじゃないか?」
「失礼ね。たまにはあるわよ。」
「たまにしかねえのかよ……。」
「そ、そんなことはいいのよ。それで、去年赤点だらけだったアナタがどうしてまた?」
「なんで知ってんだよ?何?俺のこと好きなの?」
「バカ言わないで頂戴。あれだけ騒いでたら誰だって分かるわよ……。」
呆れた視線をこちらに送ってくる綾瀬。
あまり話したことはなかったが普段感じている冷たい雰囲気に反して意外と優しいのかもしれない。だって、近くで騒がしい男子がいたら厳しく注意して似たようなヤツだったんだぞ。それもかなり不機嫌そうに、口調も結構キツめだったと思う。
去年の答案返却の際、騒ぎまくった俺ももちろん綾瀬に怒られた。
綾瀬をそんな風に認識していたからこうして話していること自体に驚いている。
「まぁ、勉強しているのは気まぐれだ。」
「……辛くないの?」
「っ。……知っていたのか?」
「朝、私も職員室にいたのよ。」
「なーる。」
今の俺の核心をついてきた綾瀬にびっくりするが、どうやら退部届けを出しているところを見ていたらしい。それなら知っていても不思議じゃないな。
「今は辛くないさ。」
「好きなことから離れなきゃいけないのに?」
「医者から宣告を受けた時は流石にショックだったけどな。いつまでもそうしてられないだろ。」
「そう。強いのね。」
「おい!太一!!」
いきなり大声で名前を叫ばれた。
声のした方、前方の教室の入口にはバスケ部の部員が数人と後輩の女子マネもいた。そこにいる全員とも怪我した俺に前と変わらず接してくれていた奴らだ。
「それじゃ、私はこの辺で失礼するわ。」
「おう。心配してくれてありがとうな。」
綾瀬は空気を読んでか教室から出ていった。
それと入れ替わるようにして部員がゾロゾロとこちらへと向かってくる。
今気づいたが全員まだ制服なため練習前にこちらに来たようだ。
「英二、何のようだ?」
同期で俺と同じく試合にも出ている英二に要件を聞く。俺と違って英二は次期部長候補として部員からの信頼も厚く、実力も充分に高い。たまに俺の居残りにも付き合ってくれるイイ奴だ。ちなみに俺の幼馴染でもある。
「バスケ部辞めたって本当か!?」
「本当だ。」
「何で!?うちにはお前がいなくちゃダメだって分かってるだろ!?」
「先輩、お願いします!部に戻ってください!」
「……分かっていないのはお前らだ。故障は来年の大会にすら間に合わないんだぞ?それに、俺が練習の雰囲気を悪くしていたのは自覚している。これ以上部にある意味なんかないだろ。」
「ぐっ……!」
「それなら俺達の練習をみてください!お願いします!」
俺の意見に英二は言い返せずにいたが、後輩達は真っ直ぐにこちらを見て頭を下げた。
少しだけ心が揺らぐがここで戻っても俺もバスケ部も好転しない。だから、突っぱねるしかない。
「今戻っても事態は良くならない。英二、お前なら分かるだろ?」
「……なら、部全体がお前を受け入れる体制になったら戻ってきてくれるかい?」
「……考えてやってもいい。」
「分かった。約束だからな!皆行くぞ!」
「えっ!でも?」
「いいから!」
英二の強めの口調に他の奴らも教室から去っていく。
あいつなら部を変えても不思議じゃないが一筋縄では行かないだろう。それに、部が変わったとしてもリハビリが間に合う確率は極めて低いから結局俺は試合には出られない。
それでも部が俺を受け入れてくれるならそれに応えようと思う。
「ふぅ……。盗み聞きは感心しないぞ?」
「あ、あはは。気付いてたんですね?」
「高坂か。」
話している途中から廊下に人の気配を感じていたため、試しにそう言ってみたら昨日出会ったばかりの高坂が出てきた。
気のせいだったらものすごく恥ずかしいから安心した。
高坂はえへへと笑いながら教室の中に入ってきて、俺の横の席に腰をかけた。
上級生の席に気にせず座れるのは度胸があるのか、何も考えてないのか。この子の事はあまり知らないが多分後者のような気がする。
「すみません。たまたま通りかかっただけだったんですけど……。」
「気にしてないさ。」
「本当に辞めちゃったんですね。」
「まぁな。でも、さっき戻る可能性はゼロじゃなくなった。」
「そうなんですか!?」
それこそ、英二が部を変えて俺の故障も完治すれば万々歳の結果だろう。最悪部が変わらずとも完治さえすれば後は実力黙らせることも出来る、って言うのはあまり良くないな。そうなったら他のところでやろう。
高坂は復活の可能性を聞いてキラキラした笑顔を見せる。そんなことをすると普通の男子は勘違いするから止めた方がいいと思った。
「なんでお前が嬉しそうなんだよ?」
「えっ?おかしいですか?」
「親しい間柄ならともかく、ただの先輩後輩の関係ならそうじゃねえの?」
「うーん、穂乃果は難しいことは分からないからなぁ……。」
「じゃあなんで嬉しいと思った?」
「先輩はまた好きなバスケを出来るんだ!って思ったからです!」
「それだけ?」
「それだけです!」
「……あ、そう。」
他人のことで一々喜べるのは良い事なのかはわからないが、高坂のその性格は少しだけ羨ましいと感じた。高坂はきっとクラスでは人気者だろう。
「高坂はモテそうだな。」
「えぇ!?い、いきなりどうしたんですか!?」
「いや、見た目も性格も良いからそう思っただけ。他人との距離も近そうだから告白も受けてそうだな。」
「な、なんで分かるんですか?先輩ってもしかしてエスパー?」
「アホか。」
「あたっ!」
俺の発言に顔を赤くした高坂が変なことを言い出したので軽くチョップして元に戻す。
受けた高坂はと言うと両手で叩かれた所を抑えてこちらを睨んできた。 ただ、上目遣いでこちらを見つめているように見えるのでただ可愛らしいだけで微塵も怖さは感じない。
なるほど。こうやって無自覚で男子を落としてしまう天然小悪魔か。何それタチ悪すぎだろ。
「いきなり何するんですか!」
「いや、壊れたっぽいから直そうと。」
「穂乃果は電化製品じゃないよ!!」
「そりゃ悪かった。」
プンプンと怒る高坂に笑いながら謝る。それでも高坂は不服そうにほっぺを膨らませてこちらを睨むだけだった。
それにしても、昨日あったばかりの後輩女子にこんなコミュニケーションを取るとは自分でも思わなかった。友達は多いほうだと思うが後輩の、しかも女の子とこういうやり取りは全くしたことがない。
「それで、結局のところどうなん?」
こうやって話を続けようとするのもそうだ。
「うっ……。戻ってくるんですね。」
「いや、別に嫌なら無理には聞かんよ。」
「嫌と言うか恥ずかしいです。」
高坂はまだ顔を赤くしながら話す。
まぁ、嫌ならしょうがない。
しかし、すぐに別の会話のネタも思い浮かばなかったので、ここいらで切り上げて帰ろうと席を立つ。
「そんじゃ、今日はこの辺で。」
「えー!?もっとお話しましょうよ!!」
「なんだ?嫌じゃなかったのか?」
「それ以外でもいいじゃないですか!」
「……別に用事とかはないから構わないけどさ。」
用事もネタもないけどな。
「やった!じゃあ、穂乃果もカバンを取ってくるので校門で待っててくださいね!!」
「……え?」
高坂はそれだけ言うと走って教室から出ていってしまった。
てっきりここで雑談を続けるのかと思ったがそうではないらしい。となると、どこかの店にでも入って話の続きをしようとでも言うのだろうか?
他の男子生徒にもこんなことをしているんだったら止めさせた方がいいんじゃないだろうか。高坂が心配、というよりもそれで高坂に惚れた男子の被害者量産の方が心配だ。
だってアイツ絶対そんなこと考えてないから、男子が可哀想過ぎる。
「マジか。」
高坂の行動力に驚いたものの、このまま固まって遅れたらうるさくなりそうだからさっさと校門へ行くことに。グラウンドで陸上部やサッカー部が練習しているのを横目に見ながら歩く。
校門には既に高坂が待っていた、のはいいんだが何か二人増えてる。
「あ、先輩!遅いですよ!」
「そんなに遅くないだろ……。それで?」
想像通りうるさかった高坂を軽くいなして、増えた二人の方に視線を移す。
「そ、園田海未です。穂乃果の幼馴染で一年生です。」
「南ことりです。私も二人の幼馴染です♪。」
高坂の幼馴染と言う二人は高坂に負けず劣らず美少女だった。
園田は黒髪ストレートのロングで大和撫子ってイメージがぴったりな気がする。南はグレー?の、これまたロングで高坂と同じくサイドテール何だが変なトサカみたいなのがついてる。
園田は何処かで見たことあるような気がするが、同じ学校だしどっかですれ違ったのかね。
「二年の南雲太一だ。二人共よろしく。」
「よろしくお願いします。」
「えっと、その……。」
自分も自己紹介をしたが反応が返ってきたのは南だけで、園田は不安そうにこちらを見てるだけだった。
「もぉ~海未ちゃん!先輩は怖くないよ?」
「ことりもそう思うよ。」
「そ、それは分かっていますが……。」
「すみません、先輩。海未ちゃん男の人とあまり喋ったこと無くて……。」
「あ〜、なるほどな。」
高坂が園田のことについて説明してくれる。
男性が苦手なのはしょうがないだろう。
それなのにどうして高坂は園田を連れてきたのか、そっちのほうが問題だろう。特に責めたりはしないけど。
「す、すみません……。」
「苦手なモノは誰にだってあるだろ。ま、少しずつでいいから仲良くしてくれると嬉しいかね。」
「む。穂乃果と話してる時よりも優しい気がします。」
「これ以上ビビらせてどうすんだよ。とにかく、園田もよろしく。」
「は、はい。」
全員の自己紹介と少しのやり取りが終わったところで学校から移動する。
その道中で園田とは何とか普通に会話できるようになった。意外と話せるようになるまでは早かったし特に何かしたわけでもなかったけど。
後輩3人とやって来たのは近くの喫茶店。
最初は穂むら、というか高坂の部屋とかいうぶっ飛んだ案が出たが即却下した。
南のお勧めで来たこの喫茶店は音中の生徒も出入りしているのをよく見る。だから、こんな後輩女子を三人も連れている状況なんて見られたくなかったが、幸い知り合いはいなかった。
四人で席について注文も済ませる。
「あの、先輩はバスケ部を辞められたのですか?」
「ん?まぁな。戻るかは微妙なとこ。」
「え!?さっき戻るって言っていたじゃないですか!?」
「可能性があるって言っただけだバカ。……はぁ、高坂っていつもこんな感じか?」
「お恥ずかしながら……。」
「あはは……。」
俺の問に園田と南は苦笑い。
それなら、幼馴染という二人は相当苦労して来たんだろう。特に園田なんかはストッパーになってそうだからなぁ。
「三人は部活やってないのか?」
「私は弓道部に。」
「私は何もやってないです。」
「私も!」
「ふぅん。三人仲良く同じ部じゃないんだな。」
「う、海未ちゃんと同じ部活……。」
「うーん……。」
俺の感想を聞いて三人が同じ部活なのを想像したらしい二人があまりいい反応はしなかった。
普通に仲良しの幼馴染三人組だと思っていたが流石にそれだけじゃないようだ。
二人の反応は園田も気になったようで口を開く。
「二人共、私と一緒だと何か不満でもあるんですか?」
「だって海未ちゃん練習とかになると厳しいんだもん。」
「うん。」
「そういう事ね。」
「あれぐらい普通です!穂乃果もことりも甘いですよ!南雲先輩もそうは思いませんか!?」
「いや、俺その話知らないし。」
同意を求めてきた園田に対してそう返す。
それから園田の話を聞いたんだが、そのトレーニングは帰宅部の女子中学生二人じゃ厳しいのはすぐに分かった。
「そ、そんな……。」
「二人は帰宅部なんだろ?じゃあ無理だ。」
「「うんうん。」」
「まぁ、それをこなせる園田は凄いとも思う。つーか、どっかで園田のこと見たことあると思ったらランニングの時か。」
校門で園田を見た時に感じた既視感は彼女がランニングしているのを見かけていたかららしい。ランニングはバスケ部にいた時も故障した今もしているし、時間帯もほぼ被っているから多分そうだ。
「私は先輩のことは知っていましたよ?バスケ部で有名でしたし。」
「そうだったのか。何なら今度一緒に走るか?」
「怪我は大丈夫なのですか?」
「ランニングくらいなら医師の許可も出てるし大丈夫だろう。流石に激しいのは難しいんだけどな。」
「それなら是非お願いします!」
「お、おう。」
一緒に走る提案をしてみると、怪我の問題も無いと知って随分と食いついてきた。目がすごいキラキラしている。
話を聞いてて薄々感じていたが、園田はトレーニング好きなのか。
「う、海未ちゃんと一緒に走るんですか?」
「なんだ?園田がさっき言っていた距離ならいつもより少ないし。」
「う、海未ちゃんより走ってるんですか?」
「ほう、それは聞き捨てならないですね。」
「俺の距離で走ってみるか?」
「望むところです!」
挑発気味に聞いてみたら案の定食いついてきた。
最初は内気な奴かと思えば、慣れれば凛とした常識人の練習大好きなドM娘なのが園田らしい。
ほか2人は走るのを想像しただけで嫌そうな顔をしているのにも関わらず、園田の目は先程よりもキラキラしている。
「まぁ、この話は追々するとして。二人は趣味とか無いのか?」
「それなら、ことりはお洋服が好きです。最近は簡単なのも作ったりしてるんです。」
「服飾系か。俺はそういう器用なこと出来ないからなぁ。そのうち何かの衣装でも作るようになるのかね。」
「出来たら嬉しいなって思います。」
「ことりちゃんのセンス凄いんですよ!」
「確かにことりの私服姿はいつも纏まりがありますよね。」
「へぇ。」
「そ、そんなことないよ。二人の私服も可愛いし。」
服の話が出たから三人の私服姿を想像してみよう。と思ったが、自分自身に服の知識が無さすぎてこれと言ったものは想像出来なかった。ただ、ありふれた服装を合わせて三人とも可愛いんだろうなと思ったぐらいだ。
「服かー。着る機会も少なかったし今まで気にしたことなかったなぁ。」
「じゃあ、今度ことりと服を見に行きませんか?南雲さんに合うものを探してあげます!」
「あー!ことりちゃんずるいよ!穂乃果もお買い物行きたい!」
「それなら私も。」
「じゃあ皆で行こ?あ、南雲さんが良かったらですけど。」
南がそう言って俺の返事を聞く。
しかし、三人とも期待の眼差しでこちらを見てくるのが伝わってきたのでyesとしか答えようがない。
「……暇な時なら。」
「じゃあその日に連絡して下さい!あ、連絡先も交換しておきましょう!」
苦し紛れにそう言ったら、逃げ道を軽く塞がれた気がする。
この三人と買い物になんて出かけたら目立ってしょうがないだろう。コイツらは学校の奴らに見られたら、とかは考えないのだろうか?
そんな訳で、俺の連絡先に新しく三人の後輩の名前が追加された。後輩女子の連絡先なんてバスケ部の女子マネを除けば初めてだ。
「はぁ……。」
「どうしたんですか?」
「何でもない。」
今日の出来事と今度の買い物を思うと思わずため息が出た。
それを見た高坂がこちらを覗き込んでくる。
一日中お前らの相手は疲れそうだ、なんて直接言える訳もなく適当に返しておいた。
「もうこんな時間ですし、そろそろ出ませんか?」
「そうだな。全員送ってくわ。」
「いえ、悪いですよ。」
園田の言う通り時間がだいぶ経っていたので全員帰ることにした。
送ると言うと案の定園田が遠慮してきた。
「なら、俺の自己満に付き合え園田後輩。」
「……その言い方は卑怯です。」
「ほら、先輩の言うことは聞くもんだろ?」
「分かりました。ありがとうございます、先輩。」
軽く園田を説得して了解を得てから店を出る。
奢ってやれたらいいとは思ったが、バイトもできない男子中学生の財力で四人分はかなり厳しかったので割り勘である。
三人ともそこはあまり気にしていないのか何も言わなかった。コイツらならどっちかって言うと、奢ると言った方が気にしそうではあるな。
「南雲先輩、ありがとうございました。学校で見かけたら声かけてくださいね?」
「善処する。じゃあな。」
「ことりちゃんバイバイ!」
「ことり、また明日。」
1番家が近かったのは南で、先導してもらい彼女の家の前で別れを告げる。
次に近かったのは園田の家で、同じく先導してもらい家の前まで送って別れる。
最後に残ったのは高坂。穂むらまでの道は分かるので問題はない。
「先輩、今日はありがとうございました!海未ちゃんとことりちゃんとも仲良くなれたみたいで穂乃果も嬉しいです!今度のお買い物楽しみにしてますね!あ、学校でもよろしくお願いします!メールや電話でもお話してくれると嬉しいです!」
「お、おう。」
穂むらの前で別れようとしたが、高坂の怒涛のマシンガントークを最後の最後に決められて思わずたじろいでしまった。
それから大きく手を振ってから彼女は家の中へと消えていった。
何故かはわからないが、後輩の女の子に随分と懐かれてしまったらしい。
一応、オリキャラとオリ主は幼馴染です。
しばらくはことほのうみとの絡みになるかと。