問題児と刀使いが異世界から来るそうですよ? 作:zkneet
「暇だな……」
独り言しながら家にある刀を磨く、暇潰しにでも出掛けるかと散歩を始めるため外に出るも結局行く宛もなく家の周りをうろうろとするだけ
「ん?なんだ?」
パサッという音が聞こえて目の前を見れば謎の手紙が落ちている事に気がついた
どこから来たのだろうと思い手紙を取れば空を見上げて首を傾げる
手紙には『東雲 葉月様へ』と書かれていた
俺宛?誰から?何処から?
さらに疑問が増え頭を悩ませながら封を切れば中には
『悩み多し異才をもつ少年少女に告げる。
その才能(ギフト)を試すのを望むのならば、
己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨てて、
箱庭の世界へ来られたし。』
「どういう事だ?」
呟いた瞬間、俺は見知らぬ世界で湖に向かって落下していた。
「は?ちょっと待てや!」
急に自分が落下しているという事に時間を要したが落下場所が湖と分かれば着水の衝撃に備える
「いきなり呼んどいて殺す気かよ……」
湖から出て呟くとどうやら同じく落ちてきた3人も上がってくる
「し、信じられないわ! まさか問答無用で引き摺りこんだ挙句、空に放り出すなんて!」
「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」
「・・・・・・。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」
「俺は問題ない。」
「そう。身勝手ね」
そのままロングヘアーの彼女もヘッドホンの彼は服の端を絞る
「ここ…………何処なんだろう……?」
「さあな、まあ、世界の果てみたいのが見えたから何処ぞの大亀の背中の上とかじゃねぇの?」
「よくあの状況で確認できたな」
「まず間違い無いだろうけど、一応確認しとくぞ?お前らにもあの変な手紙が?」
「そうだけど、まずは“お前”って呼び方を訂正して。私は久遠飛鳥よ。以後は気をつけて。それで、そこの猫を抱きかかえている貴女は?」
「………………春日部耀、以下同文」
ロングヘアーの娘とショートヘアーの娘と自己紹介が続く
「そう、宜しくね春日部さん、そこの黒髪の貴方は?」
適当に聞き流していたら急に俺に話が振られた
「東雲葉月だ、葉月でいいぞ?よろしくな」
「こちらこそ、最後に、見るからに野蛮で凶暴そうな貴方は?」
「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶悪な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれよお嬢様」
「そう、取扱説明書でもくれたら考えておくわ、十六夜君」
「まじかよ、今度作って渡すから覚悟しとけ、お嬢様」
面白そうにけらけらと笑う逆廻十六夜
傲慢そうに背を向ける久遠飛鳥
我関せず無関心を貫く春日部耀
困った様に苦笑いを浮かべる東雲葉月
そんな4人を物陰で眺める人物がいた
彼らを此処に呼んだ張本人なのだが……
(うわぁ……問題児ばっかりみたいですねぇ…………)