問題児と刀使いが異世界から来るそうですよ? 作:zkneet
風呂から出て案内された自室でのんびりしていると扉がノックされた
「鍵なら空いてるよ」
「お邪魔します…」
「耀か、どうした?」
「葉月は今日白夜叉とのゲームの時に刀に雷を纏わせてた、あれを見せて欲しい」
「あれか?別に構わないけど」
俺はそう言うと夜叉を取り出して雷を纏わせる
刀身にバチッと雷を走らせて耀に見せる
「それってそのまま雷を飛ばせたり出来るの?」
「多分出来ると思うぞ?」
「雷以外にも纏わせたり出来る?」
「出来るな」
そういうと白夜を出して分かりやすいように炎を纏わせる
「葉月のギフトはいいよね、皆を守れる力があって、それに比べて私のは……」
なるほど、だから少し落ち込んでるのか、自分の力じゃ皆を守る事が出来なくて。
「そうか?耀のも凄いと思うぞ?普通じゃ話せないはずの動物達と会話が出来るんだ、意思疎通が出来るってだけで立派だと思うし、それに貰った力を使えば色々と出来るだろ?使い方次第では耀のギフトだって皆を守れるはずだ」
「ん、そうかな、ありがとう」
「おう、だからそんなに落ち込んでないで元気出せよ、可愛い顔が台無しだぞ?」
「か、可愛くなんて……」
「はは、まあ俺はそう思っただけだよ」
「あ、ありがとう……」
冗談ではなく照れている彼女を見て俺は心からそう思った
そして皆の役に立ちという気持ちもしっかりと伝わってきた
「そう言えば葉月は何してたの?」
「俺か?明日のゲームに備えて休んでたところだよ」
「そうなんだ、じゃあもう寝る?」
「いやまだ起きてようとは思ってるけど」
「じゃあもう少し話しよ?」
「構わないけど何話す?」
「そうだね、葉月のことが知りたいな」
「いいよ?じゃあ……」
二人は自分の事を話し始めた
葉月は何故刀を持っているか、どんな環境で育ってきたか
耀も代わりに自分がどんな風に育ってきたか、親のことなどを話した
「耀の父さんは優しい人なんだ」
「そうかな?普通だよ、葉月の親は?」
「俺は物心付いた時には親は居なかったよ、親戚に育てられたから」
「そうなんだ……ごめんね」
「気にしなくていいよ、俺も別に気にしてないからさ」
「分かった、ありがとう」
「どういたしまして、さて、だいぶ夜遅くもなったし、そろそろ俺は寝るよ、明日のゲーム、頑張ろうな」
「うん、あんな奴になんて負けたくないから、頑張る」
耀は笑いながらそう伝える
「やっぱり耀は笑ってる時の顔が一番可愛いよ」
「う…ありがとう」
彼女は顔を真っ赤に染めながらそう伝えて逃げるように
「わ、私も今日は寝るね?ありがとう」
「おう、しっかり休んでな、おやすみ」
「ん、おやすみ」
そのまま耀は扉を出て壁に寄りかかる
(なんだろう…葉月に可愛いって言われるとドキドキする…今まで他の人にそんな事言われても何とも思わなかったのに……)
彼女は自分に芽生えた感情に困惑していた
(今日は明日のためにもう寝よう……)
そしてそのまま熱が冷めないまま自室へと戻って行った