問題児と刀使いが異世界から来るそうですよ?   作:zkneet

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第1話

「で、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねえんだよ。この状況だと、招待状に書かれていた箱庭とかいうものの説明をする人間が現れるもんじゃねえのか?」

 

「そうね、何の説明も無いままだと動きようが無いもの、普通は説明があるわよね」

 

「…………この状況に対して落ち着きすぎなのもどうかと思うのだけど」

 

「耀もな」

 

「耀?私?」

 

「そうだけど、名前で呼んじゃダメだったか?だったら春日部と呼ぶが?」

 

「耀でいいよ、ただ名前で呼ばれるのが少なかったら少し違和感感じただけ。」

 

「そうか?それならいいんだが」

 

呼んどいてアレなのだがこう見ていると彼等が自分らに協力してくれる姿を想像出来ない

 

隠れている人物もこっそりとツッコミを入れた

4人が落ち着きすぎているせいで出ていくタイミングを計れずにいた

 

その時ふと十六夜が溜息交じりに呟いた

 

「仕方ねぇ、こうなったらそこに隠れている奴にでも話を聞くか?」

 

物陰に隠れていた人物は心臓を掴まれたような感覚に陥りビクッと反応する

 

「なんだ、貴方も気がついていたのね」

 

「当たり前だ、これでも隠れんぼじゃあ負け無しだぜ?そっちの二人も気がついてたんだろ?」

 

「風上にいられたら嫌でも分かる」

 

「隠れるにしては気配を消す気が感じられないからなぁ」

 

「…………へぇ?面白いな、お前ら」

 

顔は笑っているが目は笑っていない。

理不尽に呼び出された挙句湖に突き落とされたんだ、4人は殺気と怒りを込めた視線を出てきた人物に向ける

 

「や、やだなあ皆様。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ? ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便に御話を聞いていただけたらうれしいでございますヨ?」

 

「断る」

 

「却下」

 

「お断りします」

 

「拒否する」

 

「あっは、取り付くシマもないですね♪」

 

手を挙げながら降参のポーズをとる黒ウサギ

 

だか4人は冷静に彼女を分析していた

 

「えいっ」

と言いながら耀は黒ウサギのうさみみを掴めば握りしめ始めた

 

「ふぎゃッ」

 

「ちょ、ちょっとお待ちを! 触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」

 

「好奇心のなせる技」

 

「自由にも程があります!」

 

「へぇ、このうさみみって本物なのか?」

 

今度は十六夜が右からに掴む

 

飛鳥は左側から

 

「ちょ!ちょっと待ってください!」

 

俺はその後に聞こえるであろう黒ウサギの断末魔から耳を守る為に指で塞いでその風景を眺めていた

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