『俺はラブコメを書いていたと思ったら、いつの間にかホラーになっていた』。
な…何を言っているのかわからねーと思うが、(以下略)」
JS二人を部屋に招き入れる。
うむ。いつもは殺風景な部屋に、今はキレイ系、カワイイ系、それぞれで頂点とれそうなJSが二人。
うまく言えないがそう――
胸が熱くなるな!
俺は感慨を覚えながらも将棋盤を引っ張り出す。
そして、弟子入り志願のJSを対面に座るように促そうとして、彼女の名前も知らないことに気付いた。
「そういえば、まずは名前を教えてもらえるかい?」
「あ!失礼しました。私は雛鶴あいといいます!小学三年生、9歳です!・・・あとあと、先生と初めてお会いした温泉旅館『ひな鶴』の娘です!」
その言葉に俺は心底驚いた。竜王戦最終局の場となった旅館の娘だというのは、まあ分かるとしても――
「天衣と同じ『あい』で、年齢も同じ9歳か・・・」
俺は、思わず天衣のほうを見る。
そこで彼女――雛鶴あいちゃんも改めて、天衣について聞いてくる。
「同じ『あい』?その子も『あい』って言うんですか?・・・あの、先生の妹さんか、どなたかでしょうか?」
「いや、彼女は夜叉神天衣。俺の弟子だよ」
「・・・・・・・・・弟子、ですか?」
俺は一瞬、誰がその言葉を発したのか分からなかった。先までとは異なるあまりに低い声。
だが、部屋には俺と天衣と目の前のあいちゃんしかいない。消去法で理解せざるを得ない。
部屋の空気が一変していた。重く息苦しい感じに―――
「・・・私がたまたまいなければ、この子と先生は二人きりだったんですよね?こんな小さな、かわいい子を、こんな時間に連れ込んで。何をするつもりだったんですか?」
えっ!?君がそれを言うの!?
そうとっさに突っ込みたかったが、俺を見上げるその眼に見つめられ、言葉を飲み込んだ。
先ほどまでの溌剌とした瞳の輝きはどこにもない。瞳孔が開き、まばたきもせず、光を一切反射しない――死んだ魚か、あるいはガラス玉のような――
何これ!?こわい!こわい!こわい!こわい!こわい!?
「ねぇ、先生?黙っていては何も分からないです―――」
そう言って一歩ずつ近づいてくる。表情は仮面かのように微動だにしない。
俺は後ずさりたかったが、金縛りになったかのように足が動かない!?
ただ、歯を噛み鳴らし、首を左右に振ることしかできない!
ひた、ひた、ひた、とあいちゃんは近づいてきて―――
「将棋を教えてもらおうとしていたのよ?私は弟子ですもの」
あいが俺まであと三歩というところまで来たところで、天衣が俺をかばうように前に出てそういった。
天衣ちゃんマジ天使、改めマジ女神!
女神の守護を得、俺は九死に一生を得たのだ!
いや、なぜJS一人にそこまで危機感を覚えているのか分からんが。
そう一息ついていた俺の首に、天衣の腕が柔らかく巻き付いてくる。
そうして、なぜか天衣は俺にしなだれかかるようにして―――
あ・・・暖かくて、柔らかくていいにおひがする♡
俺は恍惚につつまれる。
「いつも手とり足とり、色々と教えてくださるの。ね?八一先生♡」
俺は絶望につつまれる。
オィィ!?なに言っちゃってくれてんの!?
そんな煽るようなことをいったら・・・もう駄目かも知れんね。
だが、怒りの矛先は天衣に向かったらしい。
あいちゃんは首を90度傾け、天衣の顔を無表情にのぞき込む。
どうでもいいことだが、これペ○ルギ○スさんのポーズじゃね?
「先生、これからあいの試験をするんですよね。将棋で対局して」
ふいに、あいちゃんはそう聞いてくる。
「ああ・・・そうだけど?」
「この子と勝負させてもらえませんか?この子に勝てれば、先生の弟子にしてもらうのに不足はないですよね?」
「いや、それは・・・」
俺はあいちゃんの提案に戸惑う。だが――
「あら?私は構わないわ?判定方法としてとっても分かりやすいんじゃないかしら?」
天衣が先に喧嘩を買ってしまったのだった。
そして、後に唯一無二のライバルとなる二人の初めての対局が始まる―――!
■原作との違い
・弟子の存在にあい、ブチ切れ
・あいの対戦相手、天ちゃんに
・八一の胃、ストレスでマッハ
・姉弟子がアップを始めました
ところで、原作を読んでても思ったのですが、文中に『あい』って出てくると、前後の文字と混ざって読みにくいですよね。
原作と表記は変わるけど、””とかで囲おうかな?
当面はあいちゃん呼びなので大丈夫ですが。
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