ウルトラマンパワード ~蒼き目の巨人と9人の女神達~   作:カイザー01

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Chapter4~地球の裁き・滅亡へのカウントダウン!~

Chapter4~地球の裁き・滅亡へのカウントダウン~

 

 

 

希「ねぇ賢一君、太平風土記ってなんなん?」

 

賢一「太平風土記って言うのはその世界で未来におきる厄や災害について書かれたものだ」

 

海未「いわゆる予言書みたいなものですね」

 

真姫「けど、これ本当に信憑性あるの!どうせこういうのってノストラダムスみたいにでたらめなこと書いた書物じゃないの!」

 

ジャグラー「いや、それはない。太平風土記に書かれたことは必然的にいや、必ずとも言ってもいいほどおきる、間違いなくな」

 

賢一「ジャグラーさんの言う通りだ、太平風土記は間違いなく当たるとも言ってもいい書物だ、現に太平風土記の記されたことが解決策に繋がったこともあるからな」

 

希「そうなんや、けどこれ何てかいてあるの?どうやら古典に出てくる日本語でも無さそうやけど・・・」

 

海未「そうですね、私たちには読むすべがありませんし・・・」

 

真姫「そうよ!私たちが読めるわけないでしょ!」

 

ジャグラー「いや、大丈夫だお前らが読めなくても賢一が・・・、いやパワードは読むことができる・・・そうだろ」

 

賢一「はい」

 

そういうと賢一は太平風土記を30秒ほど読んだあと、喋り始めた!

 

 

 

 

 

 

 

 

賢一「人々の身勝手な行いに自然怒りしとき、大いなる3つの滅亡し、地球、原初に戻るとき。

 

地のそこに封印されし滅亡、最初に解き放たれる。

 

地を焼き、空を焼き、海をも焼く、滅亡歩いたところは何も残らず、文明の力、役立たず、光の巨人の光さえ役に立たず、文明すべてを焼き尽くすまで止まらず」

 

希「す、すごい・・・スラスラ読めてる・・・」

 

真姫「さすがウルトラマンね・・・」

 

海未「彼は何者なんですか・・・」

 

3人が言っていることを無視して賢一は読み続ける。

 

賢一「海の底に封印されし滅亡、地に封印されしもの目覚めし時解き放たれる。

 

海で生きしものは死に絶え、水は血になり、後に陸にすみし者も死に絶えり、その物、すべてをよせつけず、光の巨人さえはねかえす

 

 

天に追放されし滅亡、最後の滅亡となりて天から舞い降りたり

 

人間の力、全く効かず、天を飛びし文明、破壊し、本当の絶望をあたえたりけり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

銀の光、現れしとき・・・」

 

賢一はスラスラと途切れることなく読んでいたが、途中で文がと切れているために読めなくなってしまった。

 

賢一「ここまで読んでみて分かったがやはりパワードザンボラーはもともとこの地球にいた怪獣のようだな」

 

海未「この地球にあのような怪獣がいたとは・・・」

 

賢一「それも地球の環境が荒らされたときに現れるようになっていたらしい・・・」

 

真姫「いったい誰がそんなことを・・・」

 

ジャグラー「ここまで来れば分かるだろ」

 

希「それって、まさか!」

 

ジャグラー「そう、お前たちの住むこの星、地球だ!」

 

海未「地球って、そんなでたらめな!」

 

賢一「いや、ありえるかもしれない、かつて他の宇宙でも同じような出来事があってるからな」

 

真姫「そ、そんな・・・」

 

希「そのときどうなったの?」

 

賢一「そのときはとあるウルトラマンと防衛隊が怪獣を倒したんだが、今回はそうはいかない、その時は古代の人々が作った道具を使って倒したんだ。だが今回はそうはいかない」

 

海未「なぜです、太平風土記という古文書があるんですからその道具もこの世界にあるのでは」

 

ジャグラー「太平風土記は古文書ではあるがこれは過去のことを書いてるんじゃない、予言者の予言を書き記したものだ、これから起きることを書いてあるのにあるわけない、諦めろ」

 

真姫「そ、そんな・・・」

 

希「けど、最後のところ、銀の光っていったいなんなんやろ?」

 

賢一「分からないが、もしかしたらなにか起こるのかもしれないな」

 

そう話していた次の瞬間であった

 

ミナ「マスター大変です、フィリピンで怪獣が出現しました!」

 

ジャグラー「やはり来たか」

 

するとモニターに映し出されたのは

 

???「ゲォォォ、ゲォォゲォォォ!」

 

フィリピンで大暴れする怪獣の姿であった!

 

希「これってもしかして太平風土記に書かれていた怪獣の一体!」

 

真姫「あれが海の底に封印されし滅亡なのね」

 

海未「なんか亀の姿をしたゆるキャラみたいに見えますけど・・・」

 

賢一「あ、あの怪獣は・・・」

 

希「賢一君、あれがなんなのか知ってるの?」

 

賢一「あの怪獣の名は伝説深海怪獣コダラー」

 

海未「伝説深海怪獣・・・、名前からして相当強そうに聞こえますが・・・」

 

真姫「あの見た目で伝説なの、ほんとなんでしょうね」

 

賢一「あの怪獣を見た目だけで判断してはいけない、あいつはウルトラマンを倒す力を持っている!」

 

海未「そ、そんな・・・」

 

そしてモニターにはコダラーの強さが分かるような映像が流される

 

コダラーを倒すためフィリピン軍、フィリピン空軍は戦闘機や戦車を使い倒そうとする!

 

コダラー「ゲォォォ、ゲォォゲォォォ!」

 

コダラーもそれを見てフィリピン軍の戦車がいる方へと進み始めた!

 

戦闘機からコダラーめがけてミサイルが発射され、コダラーに見事に命中する!

 

それに続けてコダラーに向けて次々とミサイルが発射され、更には戦車からの砲撃も展開された・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、

 

コダラー「ゲォォォ、ゲォォゲォォォ!」

 

コダラーには全く効いている様子はなくむしろミサイルを受けてピンピンしているかに見える素振りであった!

 

コダラー「ゲォォォ、ゲォォゲォォォ!」

 

そしてコダラーは右腕の方にエネルギーを集め、それを投げるようにして戦闘機にぶつけ戦闘機を一気に三機ほど撃墜させた!

 

コダラー「ゲォォォ、ゲォォゲォォォ!」

 

そして戦車の方にはそのまま踏みつけてすべてをなぎ倒しながら北へと進んでいくのであった・・・

 

真姫「太平風土記に書かれていたこと通りになってるわね、コダラー、なんて恐ろしい怪獣なの・・・」

 

希「まさに滅亡を象徴する怪獣ともいえるね・・・、このままだと人類は」

 

賢一「間違いなく滅びるな・・・きっと」

 

海未「賢一!どうにかしてくださいこのままだと本当に・・・!」

 

賢一「だが、俺たち人間があの怪獣たちに辞めてくれという権利は残念ながら持ち合わせていない」

 

希「それってどういうことなの・・・?」

 

ジャグラー「考えてみろ、お前たち人間は今まで環境を破壊し続けてきた、例えば海や川を汚染して生物に悪影響を与えたり、ある時は工場から出る煙のせいで酸性雨が降り、木々は枯れはて、ジャングルやマングローブを切り開いて畑や養殖池を作り生物の住みかを奪い、酷いときはとある種を人間の身勝手な行いで滅ぼし、またある時は地球全体の気温を上げ、気候のバランスを崩してきた、こんなに地球にダメージを与えるようなことをやってきて辞めてくれと言っても辞めるわけがない、地球はおそらく限界を迎えたんだ、我慢する限界を・・・」

 

賢一「ジャグラーさんの言う通りだ、人間はこれまで地球に多大なるダメージを与えてきた、その報いがいま来たんだ、あの怪獣たちを攻めることはできないし俺やパワードにあの怪獣を倒す権利はない、地球自身の意思なのだから」

 

希「じゃあ賢一君は私たちを見捨てるの!」

 

賢一「そういう訳じゃない!ただ一つだけあの怪獣たちに伝えなければいけない、人類は間違えに気づいたときにやり直すんだと言うことを」

 

海未「賢一・・・」

 

賢一「だが、太平風土記に書かれていた銀の光のことを解明しない限りはなにも手が打てない状況には変わりはないけどな・・・」

 

ジャグラー「俺はもう行くぞ、面倒なことに巻き込まれるのはごめんだからな・・・」

 

真姫「なによ、手助けしてくれたっていいじゃない!」

 

ジャグラー「何言ってるんだ、今回の件は人間が原因で起こっていることだ、人間自身でかたをつけろ」

 

そしてジャグラーは一瞬だけ魔人態になり人間態に戻る

 

ジャグラー「せいぜい頑張れよ・・・」

 

ジャグラーはそういうとULTRABASEこら去っていったのであった

 

賢一「さて、今日はここで解散だ、後のことはこっちでやるからみんなは家に帰って休んでてくれ・・・」

 

海未「無理しないでくださいよ、先程の戦いで相当な傷を負っているのですから」

 

賢一「心配するな、これぐらい数日で治るから」

 

そういって賢一は希達を帰したのであった。

 

賢一(果たして俺一人でこの状況を打破することはできるのだろうか、もしも同じような状況を経験したことのある貴方ならどうするんですか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルトラマングレート・・・)

 

~とある東京のホテルの一室・夜~

 

ジャック達は果南達と東京観光を楽しんだあと宿泊しているホテルの一室でゆっくりくつろいでいた

 

千歌「ここのベットのふかふかで気持ちいい~!うちの旅館の布団より気持ちいよ~」

 

ジャック「おいおい千歌、そんなこと言ってると志満姉から怒られるぞ・・・」

 

果南「けど、こういうところに泊まれるのも鞠莉のおかげなんだよね・・・」

 

ジャック「全くあいつの家はどんだけ大金持ちなんだよ・・・、夜ご飯も豪勢だったしすげぇよ・・・。それにしてもダイヤの姿を今日見なかったけどあいつら来てるのか?」

 

果南「ダイヤは今日ルビーちゃんと鞠莉と一緒にスクールアイドルの聖地を巡るんだって張り切っていっちゃったよ・・・」

 

ジャック「ダイヤらしいな・・・、あいつスクールアイドル大好きなんだな・・・」

 

曜「ジャック兄、ジャック兄、明日はどうするの?」

 

ジャック「特に決めてないからお前たちに付き合うぞ・・・、さてニュースでも見るか・・・」

 

そういってジャックはテレビをつけるとニュース番組が放送されていた

 

キャスター『続いてのニュースです、今日秋田県八郎潟付近で怪獣が現れました』

 

現在の八郎潟の周辺の様子が映し出される

 

キャスター『情報によりますと突然変異したイナゴのような昆虫が人々を襲ったり、農作物を荒らしたという被害が出ているそうで、被害総額は8000万円にも及ぶそうです、またウルトラマンパワードが別の怪獣と戦ったそうですが歯が立たず倒されてしまったようです。現場付近ではまるで灼熱地獄に見舞われたような状態になっているそうで、専門科の人によれば周辺の気温は300℃以上あったのではないかと言われています・・・』

 

千歌「なんかすごいことになってるね・・・」

 

曜「300℃って結構な温度だよ・・・」

 

キャスター『続いてのニュースです、フィリピンで巨大な亀の怪獣が現れました』

 

そういうとコダラーが暴れている時のフィリピンの町が映し出される

 

キャスター『今日の午後四時ごろフィリピンで怪獣が現れ、出来る限りのことをしたようですが、ミサイルなどは効かずそのまま破壊しながらフィリピンを北上していったそうです。現在怪獣はまた海に潜って行方が分からなくなったそうです。

また周辺の海や川では謎の藻が大量発生している状態で、それを口にした人は体調不良を起こしているようで、専門科はこの藻は今までになかった種類の藻で有毒な物質を含んでいるので口にしてはいけないとの見解を出しており、また水の中の酸素を養分として増殖しているため水不足は必ず起きるであろうとの見解を示していました。

この影響からか現地ではミネラルウォーターの値段が普段の10杯にも値上がっているそうです』

 

果南「今日だけで怪獣が2体現れるなんて、まるで地球の終わりみたいだね・・・」

 

キャスター『今、速報が入りました、地球に向かって謎の物体が迫っているとの情報です、落下地点は太平洋沖と予想されます、いつ来るのか分からないので充分に注意してください・・・、隕石の画像が入りました』

 

TV画面に隕石の画像が映し出される

 

キャスター『現在隕石は木星を通過したとの情報が入り・・・』

 

ジャック「なぁ、果南、あれって隕石なんだよな・・・」

 

果南「なに言ってるのジャック、あれただの隕石じゃない」クスクス

 

曜「ジャック兄、ニュースの見すぎなんじゃない」クスクス

 

ジャック「そうだよな、ただの隕石だよな」

 

ジャック(怪獣に見えたのは気のせいだったのか・・・?、ウッ!)バタン

 

千歌「!、ジャック兄!、ジャック兄!」

 

ジャックは突如ベットの上で倒れてしまったのである!

 

果南「どうしたのジャック!ジャック~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~???~

 

ジャック(ここは、どこだ・・・、なんか見たことのない場所にいるけど・・・)

 

ジャックはどこか分からないところに来ていた。

 

ジャック(どうやらコンビナートみたいだな・・・、けどここは日本では無さそうだ ???「ゲォォォ、ゲォォゲォォォ!」 あれは!TVに映っていた怪獣!)

 

ジャックが目にしたものは今日TV画面に移っていた怪獣が暴れている姿であった!

 

ジャック(おいおい、なんで俺の目の前に怪獣が現れるんだよ!一体どうなってるんだ! ???「シュワッ!」 あれはあの時の光の巨人!どうしてこんなところに!)

 

ジャックが状況を把握できないところに光の巨人が現れ、怪獣に立ち向かおうとしていた!

 

???「シュワッ!、ヘァッ!、ダァッ!」

 

???「ゲォォォ、ゲォォゲォォォ!」

 

そして2体は激突し・・・

 

ジャック「ん・・・、夢か・・・」

 

ジャックはホテルの一室で目が覚めるのであった。

 

ジャック(何だったんだ今の夢は・・・ものすごくリアルだったな・・・)

 

ジャックはその後果南達に泣きつかれたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~2日後・ULTRABASE~

 

この日、賢一、希、海未、真姫はULTRABASEに集まっていた

 

賢一「みんな聞いてくれ、コダラーが東京に向かって来ている!」

 

真姫「賢一、それはほんとなの!」

 

賢一「間違い無い、横須賀の海軍基地が今朝壊滅的にやられたんだ・・・、東京に来るのは時間の問題だろうな」

 

海未「では、今怪獣はどこに!」

 

賢一「おそらく東京湾だ・・・、コダラーは間違いなくそこにい ミナ「マスター東京湾にコダラーが現れました!」 やはり来たか・・・」

 

希「そ、そんな・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コダラー「ゲォォォ、ゲォォゲォォォ!」

 

コダラーは空に向かって叫んでいた、まるで

 

???「グァァァ!」

 

空にいる仲間に呼び掛けるかのように・・・

 

To be continued~


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