皆さんも気をつけてくださいね?
さてここからが本編です。
ではどうぞ。
「
「はいはい。」
階段下からよく聞く妹の声を聞きながら学年カラーの青いネクタイを締め、灰色基調のブレザーを着てバックを持つ。下のYシャツが新品な所為か袖口や布が固くて少し違和感がある。
と、まぁ感慨深くしていると下の誰かさんからまた催促されるので急いで下に降りる。
「すまん遅れた。」
「はいはい、じゃあ早速羽丘学園にレッツゴー♪」
(なんでお前がテンション高いんだ…)
「それは椛兄がそんなへそ曲がりさんだからだよ〜」
「さいですか…終わったら校門前にいるか連絡しろ、いいな?」
「了解でーす。」
そう言ってドアを開ける、すると一月前とは打って変わった春らしい暖かい光が俺達を照らしていた。
「そういえばお父さんから連絡あった?」
「まだないよ、そろそろ(返信期間)記録更新だ。」
「そっか〜、まぁ何時もの事だね。」
「そうそう、何時もの事。」
そんな他愛のない会話を続けながら鍵をかけて住宅地の道を抜ける。
ん、両親の話は聞かないでくれ、話すと少し長くなる。
と、そんな事を思っている中
一瞬…本当に一瞬だが彼奴が来ると期待し反対側を見つめるが無論彼奴は来る影もなかった。アイツらに「大丈夫だ。」と言っておきながらこんな事だと自分の事ながら先が思いやられる。
そう思いながら十字路を曲がり歩道に出ると少し前を歩く楓がこちらを見る。
「ねぇ聞いてる?」
「ん、すまん聞いてなかった。」
「はぁ…だからね、椛兄は部活入るの?」
「さてな、面白そうな部活があったら入るかもな。お前は?」
「私は…今年は部活あんまり行かないかな、勉強に集中したいし。」
「別に羽丘はそんなムズくないぞ。」
「椛兄にはね、私を一緒にしないで下さい〜」
そう言って頰を膨らませる、こんな事言って良いのかアレだが少し立ち振る舞いがワザとらしいと思う。(あざといと言うのかは分からない)
「まぁ良いや、終わったら一応連絡するね〜」
そう言って手を振りながら歩道を歩き出す、とりあえず返事を返す前に行ってしまったので軽く手を上げて返事をし、それを見届けて近くの横断歩道を渡る。さて、俺は新しい母校に向うとしようか。
◆〜◆〜◆
自宅から徒歩20分弱、走れば10分弱か15分位だろうか、そんな所に羽丘学園はある。校門を抜けると目の前に広がるサッカーグラウンドや中門を抜けた先の綺麗な中庭、奥に佇む白いコンクリート造りの校舎が目立つのがパッと見の印象かな。…まぁぶっちゃけそんな珍しい構図でもなく言ってしまえばよくある高校の構図となんら変わらないかもしれない。
余談だが道路を挟んで反対側には花咲川学園とゆう高校があるらしい、見たことはないが。
校門、中門をくぐり校舎の前に貼られたクラス表に目を向ける。確か羽丘は中高一貫校でもあるらしくやはり顔見知りが多いのだろう、周りでは和気藹々とした会話が溢れている、それを遠目に見やりながら下駄箱で新品の上履きに履き替えて教室に向かう。
〜移動中…〜
-校舎2F-
「1-B…ここか。」
教室のクラス表記を見て扉を開ける、時間的にもまだ余裕があるからだろうまだ席に少し空きがある。
とりあえず黒板に貼られた席に座り周りを見る。まぁ名前順なので廊下から二列目だが後ろ側なのが幸いだ、ただ周りの人は相変わらず知らない顔しかいない。気の所為だと思いたいがやはり周りからの視線や話し声が心臓の拍を加速させる。(自重しろよmy hart)
うん、とりあえず気にしないで荒野○動やろう。そうすれば気も紛れる…筈。
さてどのくらい経ったろうか、偶然右隣の席に座った人影を見た瞬間視線を少しそちらに向けた。
いや…一言で言えば苦手な人種だった、天パっぽい髪を後ろで纏め耳付けた兎を模したイヤリングが目立つギャルじみた彼女は席に着くなり周りを見回しだすのを見た直後に俺は視線をスマホに戻す。駄目だ、あれは関わっちゃアカン人種や。
…あ、死んだ。ちっ、11位か…
スマホをしまい教室の時計を見る。どうやら結構長くやっていたらしい、もうそろそろ担任が来る時間(予想)だ。てか早く来てくれ、そろそろ俺のメンタル的に辛くなってくる。
「ねぇねぇ。」
ふと、横から声がした。まぁ声的に隣の彼女だろうか、少し横を見ると彼女は俺の方に椅子を傾けて興味深そうにこちらを見ている。
どうする…?とりあえずテキトーに反応しておくか。
「何?」
すると反応があって安心したのか彼女は一息吐いて再び口を開いた。
「いやさ〜ずっと話してないから気になってさ、君新入生?」
「まぁね…だから?」
「だからって…まぁ何もないけど、でも1人いるよりは良くない?」
「はぁ…まぁたしかに。」
「でしょ?アタシ…
そう話し始めた直後教室の扉を開けて俺とそんなに変わらない位の若い女性が入って来る。すると一斉に教室が静かになり席を立つ、ようやく担任のお出ましのようだ。
「おはようございます、このクラスを担当する○○です。…
そう言い終えると入場云々の話をして生徒を促しゾロゾロと教室を出る、俺はそれに紛れる様に教室を出て列に並び促される様に体育館に向かった。
途中何度か彼女から来る視線が気になって仕方なかったのはここだけの話だ。
閑話休題、無事に入学式は終わり再び教室での担任からの話や連絡等を聞いて今日そこまでとなった。
そして俺は逃げ出す様に教室出て昇降口を通り校舎を出る。
…とゆう予定だったのだがそれをさせないかの如く隣の彼女の声が足を止めた。
「ねぇこの後暇?」
いやコイツ躊躇なく見ず知らずの他人にその言葉を言えるな、俺一応男子だぞ。とりあえず楓の事もあるし、断っておこう。
「いや、人を待たせてる。」
「そっか〜あ、アタシ今井リサ。よろしくね。」
「篠之宮椛、よろしく。」
「じゃあアタシ友達のトコ行っちゃうから、じゃあね〜」
そう言って彼女は去って行った、まぁ今後も関わって来る様なら適当に答えて流すだけの話だが。
とりあえず彼女が去るのを見やりながら俺は下駄箱に向かう、移動中にスマホを見たがどうやら楓はもう校門前まで来ているらしい。待たせるのもアレなので早足で校舎を出て校門の端の壁に寄りかかる楓に声をかける。
「待ったか?」
「結構待ったよ〜、もう帰る?」
「帰る、自宅が一番だ。」
「あ、入学式どうだった?上手くやれそう?」
「今は話したくない、とっとと帰るぞ。」
「はいはい、じゃあ後でね〜」
少し不満そうな顔をした楓をよそに早足で帰路に着く、その後今日あった話を楓に話して呆れられたのはまた別の話だ。
◆〜◆〜◆
教室を出て廊下を見渡す、すると丁度階段を降りる親友の後ろ姿があった。駆け足で近寄り声をかけてみる。
「友希那〜、アタシを置いてかないでって。」
そう言って笑いかけるが親友は眉一つ動かさずにこちらに目を向ける。
「あら、貴女が他のクラスメイトと話していたから問題ないと思ったのだけど。」
「だからって置いてかないで欲しいな〜」
「そう、ならごめんなさい。」
「でさ、友希那はこの後暇?近所に新しいアクセのお店出来たから一緒に見に行かない?」
「いいえ、ライブの準備があるわ。」
「…そっか〜、じゃあアタシは帰ろっかな。途中まで」
アタシの親友は
◆〜◆〜◆
-駅前周辺-
「でさ〜隣の男子が凄い緊張してたから…
「ねぇリサ。」
「ん、何?友希那。」
「別に…無理に合わせなくても良いのよ?」
「いいっていいって!別に気にしないでいいよ、アタシが好きでやってる事だからさっ!」
そう答えると友希那は少し戸惑った様な表情をする。
「そう、なら良いのだけど…」
「それじゃあね〜」
「え、えぇ。」
そう言ってアタシは少し早足で帰り親友の家の隣に建つ我が家の扉を開ける。すると奥からお母さんが顔を出す。
「あら、リサ遊んでくるんじゃなかったの?」
「ん〜、みんな忙しい見たくてさ。だからまた今後だってさ。」
「そう…ねぇリサ。」
「無理しちゃダメよ?」
「え、急にどうしたの〜?」
「だって少し辛そうな顔してるもの。」
「え?あ、あはは〜アタシ疲れてるのかな?じゃあちょっと部屋で休んでるね。」
そう言って二階の自室に入りベッドに飛び込む。疲れてるか〜、アタシそんな顔に出てたのかな…まぁその理由は分かってる。恐らく親友の事かな、変わっていく親友の事を考えるとモヤモヤが止まらない。どうやってアタシは変わっていく彼女についていけばいいかな…そう考えながら仰向けになって天井を見つめる。
ってなんでこんなネガティブになってるんだアタシ!しっかりしなきゃ!
そう思って頰を軽く叩く、しっかり友希那の為に何かアタシに出来る事を見つけるんだ!
そう思いベッドから起き上がる、まずは音楽の勉強でもしようかな…何処からやれば良いんだろ…(汗)
〜to be contined…〜
如何でしたでしょうか?
はい、見ての通り時間はバンドリ本編より約一年前から始めております。にしてもリサ姉のコミュ力は羨ましいな。作者的にも欲しいな、あれ。
それはさておき、お気に入り登録ありがとうございます。今後も頑張って書いていくので宜しくお願いします。
ではまた次回もよかったら見てください。