あの時出会ってから…   作:常闇ver.β

4 / 5
おはこんばんは、常闇です。

まずはバンドリ一周年おめでとう!
そして今回はちょっと衝動的に書いてみたかったものをちょっと書いてみました。本編に関係あるかってゆうと個人的には微妙なので2.5です(笑)



ep.2.5:GWは大変です

突然、一昔前の電話の音が鳴り響き静まり返った部屋の静寂を打ち破る。

 

「んん…」

 

手探りに枕元に投げ捨てられたそれを弄り再び部屋が静まり返る、同時に倦怠感に襲われている上半身を起こし再び枕元のそれに手をのばし電源を点ける。

 

「今日は…何もなしと。」

 

電源を切り足をベットから床に着ける、春とは言えまだ少しフローリングの床はまだ冷たい。

 

「んっ…よし。」

 

少し背中と足を伸ばしながらベットから立ち上がり朝飯だ着替えだとやるべき事を頭の中を巡らせる。

 

ふと目の前の壁に貼られたカレンダーを見て溜息を吐く、そこには5月の面を広げられていた。

 

 

◆〜◆〜◆

 

-篠之宮家・台所-

 

さて、とゆうわけで速いものだがもう5月…所謂GW(ゴールデンウィーク)の時期が到来したとゆうわけだ。

 

俺の皿洗いをよそにソファで楓が観ているテレビもGWがなんだと騒いでいる、まぁ今年は上手く土日が連続した事もあり5連休とゆう学生にも社会人にもありがたい週末になっている、騒ぐのも納得だ。

 

突然楓が思い出した様に姿勢を変えて此方に目を向ける。

 

「ねぇ〜椛兄。」

 

「ん?」

 

「今日暇?」

 

「あぁ。」

 

すると楓は目を煌めかせてソファの背凭れから身を乗り出す。

 

「ホントッ⁉︎ じゃあ今日は一緒に買い物行こうよ!」

 

「まぁ別に良いが…お前服溢れかえってるとかi…

 

「そゆう事は言わないの!そんな事言ってると友達増えないよ〜。」

 

「余計なお世話だ。」

 

「それに偶には椛兄も偶には春服増やしたら?寧ろ椛兄はバリエーションがなさ過ぎだよ、何時も似たような服の着回しじゃん。」

 

うっ…

 

「だからそれも踏まえて行こうよ!椛兄!」

 

ホントにこう…妹とゆうのは皆こんなモンなんだろうか?

とりあえず今口から出そうだった危ない発言は飲み込み楓に目をやる。

 

「はぁ…準備してこい、後今度少し服を整理しろよ。」

 

「は〜い、約束します。」

 

「約束だ。」

 

そう言って瞬く間に部屋を駆け出して行った。(いやテレビ消さねぇのか)

 

 

◆〜◆〜◆

 

〜リサside〜

-ショッピングモール-

 

「♪〜」

 

友達の話で聞いた新しいヘアアクセの店結構良かったな〜また来よっと♪

 

今はGWなだけあって人は普段の休日の倍は居るだろうか?これだけ人が居ると良い物が無くなる前に…と、考えて自然と歩く足が速くなっている気がする。

 

と、考えている内に次の目的地に到着♪

最近流行ってる新しいお店なんだけど連休とゆうこともあり中は沢山の人で溢れていた。まぁこの店の服はみんなデザインが可愛くて評判だからこの混み具合も納得だ、実際アタシも結構気に入ってるし。

 

店内をとりあえず軽く回ってみようかな、と思い店内を軽く巡る途中、一瞬視界の端に映った後ろ姿に思考が固まった。

もう一度それに目をやる。

 

「…い!これどうかな?」

 

「任せる、…アテにするな。」

 

(あれ…椛?)

 

そこに居たのは最近アタシが知り合った男子、椛で間違いなかった。

あの右目の泣き黒子はそうそう見ないから間違いない筈…なのだが疑問が浮かんだ、何故彼が此処にいるのか?まさかソッチの方だったのかな…と、考えを巡らせる。

 

直後、椛の目の前に現れた人物に目を瞠った。

 

「え〜、そこは選ぶトコでしょ?」

 

(って、女子と一緒⁉)

 

ちょっと待って、いやまぁたしかに椛って結構顔立ちは良いけど…彼女がいた事に頭の回転がだんだん間に合わなくなってきてる。見間違いと思い片目に再び椛の方を見る。

 

「はぁ…じゃあこの赤いアウターは?」

 

「え、それはない。」

 

「聞いといてソレか…?」

 

「あっ、あの黒いの良さげだな〜」

 

「はぁ…」

 

間違いなさそうだな〜(苦笑)、あの仲睦まじい感じだと。

 

誰なんだろ…色々な疑問が浮かぶが下手げに詮索とかはしたくないので考えを止める。

うん、今度直接聞いてみよっかな、とりあえず今は買い物に戻ろっと♪

そう少し頭に言い聞かせながら衣服探しに集中する…つもりだったんだがある声に耳を疑った。

 

「あれ、今井さん?」

 

慌てて後ろを振り返る。

 

そこには椛が立っていた。

 

 

◆〜◆〜◆

 

〜椛side〜

 

「じゃあ新商品あたり見てくるね〜。」

 

「はいよ。」

 

さて、もう何件目だ?結構な数回った気がするがこれで満足しないってゆうのはやはり理解に苦しむ。

 

とりあえず店内でただ突っ立ってるのは邪魔になるので店の端に軽く寄り周りを見回す。相変わらずどこの店もこの時期は服のセールやキャンペーンやらで人を引き寄せようとしているらしく沢山の人で溢れかえっている、挙句店の外では同じ考えを持った店から様々なセールの話が飛び交っている。

 

と、見回す中で見覚えのある人影に目が止まり反射的に声が出る。

 

「あれ、今井さん?」

 

そう少し声を掛けると今井さんは一瞬身震いして振り返る。

 

「あ、あれ〜奇遇だね。どうしたの?」

 

「いや、休みだから買い物に。今井さんもだろ?」

 

「まぁね〜」

 

「?」

 

そう歯切れ悪く答えると今井さんは周りを見回し、俺に向き直して少しニヤニヤしながら話し出す。

 

「椛〜、彼女置いてっちゃ駄目だよ?」

 

「え?彼女?」

 

「あれ?じゃあさっき話してたのは…?」

 

すると背中に強い衝撃が走り楓が顔を見せる。

 

「椛兄!これどうかな?」

 

と言って楓が白いロングカーディガンを見せる。家に似たのあるだろ、と言うのは無意味なのだが一言。

 

「ウチに似たのあるだろ、却下。」

 

「ケチ。」

 

「ただその色は好きだぞ。」

 

「っ…じゃあ、あっち見てくるね。」

 

そう答えると再び新商品の棚に戻っていった。

…あ、なるほどな、そうゆう事か。

楓を見送り呆けている今井さんに視線を戻す。

 

「あれは彼女とかじゃなくて妹、今井さんには話してなかったな。」

 

「へ、へぇ〜妹かぁ…てっきり彼女とかなのかと…

 

「それはない。」

 

「即答だね…」

 

横で苦笑する今井さんを他所に服を吟味している楓に目をやる、まぁ稀に言われる(悠里と真緒にも言われた)が結構違うのだろうか、まぁ性別的に違う方が良いか。

 

すると楓もこちらに気付いたらしい、俺に軽く手で来るように促してくる。はいはい…

 

「どーした。」

 

「これとこれならどっちかな?」

 

次はインナーすか、しかもどっちも緑とか…何処をどう判断するんすかね、これ。

 

「アタシなら右かな〜、そっちの緑なら他の服と合わせやすそうだし。」

 

え、

 

「なるほど…ありがとうございます。」

 

なんか納得してるし。

 

「でもアタシ的にはこの白とかの方が良さそうかな…」

 

「たしかに、この青いシャツと合いそうですね♪」

 

「いいね〜、で下はこれとか♪」

 

「おお〜」

 

「…(話しかけづらいし、なんで同調できるんだ…)」

 

すると花を咲かせていた二人の視線が俺に向く。

 

「椛兄、これ買っていい?」

 

「え、いや…

 

「椛〜、ケチなのは良くないぞ〜。」

 

「そうだそうだ〜。」

 

そして今井さん、何故ちゃっかり溶け込んでるんだ…

 

 

◆〜◆〜◆

 

-某カフェテリア-

 

「ごゆっくり。」

 

そう言ってウェイターは俺達の前にケーキや紅茶を並べて立ち去った。

 

「いや〜、ごめんね?アタシの買い物まで突き合わせちゃって。」

 

そう言って今井さんは手を合わせ申し訳なさそうな顔をする。

 

「別にk…

 

「色々勉強になりました!ありがとうございます!」

 

そう言って隣の楓が深々と頭を下げる。てかこの数時間でよくここまで親睦深めたな…妹ながら恐るべし。

 

「いいのいいの!アタシも楽しかったし♪」

 

またこれ長くなりそうだな…先にケーキ食べるか…

 

「でも良いな〜、椛にこんな可愛い妹が居るなんてさ。」

 

「ん…まぁそうかもな。」

 

「アタシも欲しいなぁ…こんな妹。」

 

「あはは、それはそれで嬉しいような…。」

 

「でもこう見るとあんまり似てないな〜。楓は彼氏とか居ないの?」

 

「いませんよ〜、とゆうか居たら椛兄とは来ないかな…」

 

「それはそれで聞きたくなかったな〜」

 

「大丈夫、何時もこんな感じだから。」

 

「そうなんだ…」

 

そう言って今井さんは紅茶を飲み俺に目を向ける。

 

「そういえば椛はバンドとか興味ない?」

 

「バンドか…たしかウチに軽音部はなかったろ?」

 

「いやいや、部活とかじゃなくてライブハウスとかでやる方のバンド。」

 

あぁ…そういえば少し前にそんな話をしてたな、最近楓からも聞くな、まぁここら辺は前からライブハウスや音楽関連の店は多いからな…まぁどうせ「けい◯ん!」やらに影響を受けたとかそんな感じがするが、バンドか…

 

「あぁー、別に興味ない。」

 

「そっか〜 じゃあ休み明けに学校で聞いてみよっかな…」

 

「別にそうゆうの詳しくはないがそうゆうメンバーってバンドのオーディション的なの受ければ早くないか?」

 

「まぁたしかにね〜、今度友希那に聞いてみよっかな…」

 

「へぇ…湊さんってバンドとかやるのか?」

 

「そうだよ〜、友希那よくライブハウスでソロやってるんだ、すっごい上手くてさ。バンド組んでみないか今度聞いてみよっと♪」

 

「はぁ…」

 

「そう言えば椛にはまだ話してなかったしね。」

 

「確かに、それは初見だ。」

 

あれ、湊さんって意外にその口の人か。もうちょっとこう…落ち着いた人なのかと思ってたが…人って見かけによらないな。

 

「じゃあ…とりあえず頑張れよ。」

 

「ありがと、椛。」

 

「プッ、椛兄なんでそんなちょっとぎこちないの…?」

 

「煩い。」

 

「あっははは 確かに。」

 

「はぁ…」

 

この二人どうにかしてくれ…

 

「あ、リサさんこの後空いてますか?」

 

「え、空いてるよ?」

 

「じゃあ次椛兄の服選び手伝ってくれませんか?最近椛兄春服乏しいみたいで…

 

おい、なんで勝手に話進めるかな。

 

「いいよ〜、アタシ一回男子のコーデとかやってみたかったんだよね〜♪」

 

今井さんはノリノリだし…もう色々駄目だなこれ。

 

「椛兄、そうゆうワケだから。」

 

「いやどうゆうワケだ、」

 

この二人会わせるべきではなかったかもしれないな…ホントに辛い日になりそうだ。

 

 

-二時間後…-

 

「それじゃあね〜」

 

「ありがとうございました〜!」

 

「じゃあな。」

 

それから色々とあり結局空が陰るまで買い物は続いた、時間が進むにつれ今井さんと楓はさらに親睦を深めたらしい(実際は分からないが)。そのまま連絡先まで交換して今井さんは去っていってしまった。

 

え、あの後何があったか話さないのかって?

 

'女子二人(友人と妹)に小二時間マネキンが如く服を着せされ続けられた挙句、結構な額が衣服代に消えました。'

 

これでよし。

 

「いや〜、椛兄凄い良い友達作ったね。」

 

「お前にとってもな。」

 

「あんな先輩居るならやっぱり羽丘行こう、決めた。」

 

「さいですか…それはそうと夕飯の材料買いに行くぞ。」

 

「夕飯何作るの?」

 

「プルコギか回鍋肉か」

 

「回鍋肉を希望します。」

 

「分かった、プルコギ肉増し増しな。」

 

「おっかしいな〜、回鍋肉って言った筈なんだけどな〜」

 

「言ってろ、ほら行くぞ。」

 

「はーい。」

 

頬を膨らませる楓をよそに商店街に足を向ける。

 

「ねぇ椛兄。」

 

「ん、」

 

「また行こうね。」

 

そう言って今日一番と言えるくらいの笑みで俺を見る。まぁ傍から見たら凄い綺麗な状況に見えるかもしれない、が…

 

「お前とは行きたくない。」

 

後日楓から数多の仕打ちを受けたがそれはまた別の話だ。




如何でしたでしょうか?

因みに自分はプルコギより回鍋肉が好きです(どうでもいい)
こう見ると楓もコミュ力おばけみたいだな…まぁいっか。

また沢山のお気に入り登録等ありがとうございます。今後も頑張って書いていくので宜しくお願いします。

では次回もよかったら見て下さい、ではまた。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。