アイドルとプロデューサー。あとマネージャー   作:通りすがりのぬこ様

2 / 5
トライアドプリムスとプロデューサー

 

凛「おはよう……あれ?プロデューサーだけ?」

 

 

ミーティングのために少し早めにプロジェクトルームに来てみると、少し広めの部屋の中でプロデューサーが淡々とデスクに向かっていた。

 

他には誰もいない。

 

 

青P「渋谷か。おはよう。まぁご覧の通りだ」

 

凛「珍しいね。いつもはフレちゃんとか周子さんとかみんないるのに」

 

 

いつもは大抵、プロデューサーが担当しているアイドルの誰かがいる。

 

主なのはフレちゃんと周子さんで、それ以外の人もちょくちょく居たりする。

 

 

青P「お前も含めて入り浸ってるからな……ただし、今日はあれだ。バカ二人と塩見は誘惑イビルとして南アルプス登頂、速水はCM撮影、城ヶ崎は藤本、大槻の二人とロケ、サルとキジはまだ来てない」

 

凛「LiPPSはみんな仕事なんだね。でも、南アルプスって……仕事でだよね?」

 

青P「プライベートだったら全力で止めるわ。テレビの仕事だよ。アイドル ザ サバイバルっていう番組の企画」

 

凛「あぁ。アイドルが出たくないと思う番組ナンバー1って言われてるやつ」

 

青P「そうそれ。うちのバカ二人は喜んでたけどな」

 

凛「完全に巻き込まれてるよね周子さん……あとさ、サルとキジってだr……あ、加蓮と奈緒か」

 

 

最初は誰のことを言っているのか分からなかったけど、消去法ですぐに分かった。

 

 

凛「でも、なんでサルとキジ?」

 

青P「渋谷は間違いなくイヌだからな。で、トリオとなるとあの三匹だろ。神谷はなんとなくサルで北条は余ったキジな」

 

凛「奈緒には言わないでよそれ。でも、そうなると桃太郎はプロデューサーってことになるよね?」

 

青P「……昔昔、あるところにイヌとサルとキジがおりました」

 

凛「それ、タイトル変わっちゃうから。桃太郎じゃなくなるから」

 

 

 

ガチャッ

 

 

 

加蓮「おはようございます」

 

奈緒「おはようございまーす」

 

凛「おはよう二人とも」

 

加蓮「あれ?今日はフレちゃんいないんだ」

 

青P「北条、お前もか……」

 

加蓮「えっ」

 

 

きょとんとしている加蓮に、さっき私が来た時のことを簡単に話した。

 

 

奈緒「あー。いつもいるイメージだからなフレちゃんとか周子さんとか」

 

青P「オフの時でも居たりするからな」

 

加蓮「なんか居心地いいからねここ」

 

凛「分かる」

 

青P「分からん」

 

奈緒「プロデューサーさんはいつも仕事してるからな。あたしらはミーティングの時以外は駄弁ってたりしてるけど」

 

青P「ファミレス扱いかよ。まぁいいけど」

 

 

加蓮がさっき「居心地が良い」と言ったけど、私も本当にそう思う。

 

その理由は、今のプロデューサーの発言だ。

 

文句は言うけど、追い出したりはしない。騒ぎすぎると「うるさい」と怒られるけど、それ以上のことはしない。

 

言い方は厳しいけど、お人好しだと思うぐらいに優しい。そんなプロデューサーだから、私たちも甘えちゃうし、入り浸っちゃう。

 

……まぁ、マネージャーにはなんか必要以上に厳しい気がするけど。

 

 

凛「あれ?そういえばマネージャーは?」

 

青P「ん?あぁ。バカ二人と塩見の付き添い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フレ「ゆーきーやこんこん♪あーられーやこんこん♪」

 

志希「降っては降ってはずんずん積ーもる♪」

 

番M「なんかテンション高いっスねあの二人」

 

周子「初めての仕事する時はいつもあんな感じだよ」

 

番M「あーなるほど。雪山登山なんてプロの登山家とかでないとやんないから」

 

フレ「やーまものっはらもわーたぼうしかぶりー♪」

 

志希「登山者みーんな凍死するー♪」

 

二人『おいやめろ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青P「よし。それじゃぁミーティング始めるぞー」

 

 

加蓮と奈緒が来て、トライアドプリムスが全員揃ったところでプロデューサーがミーティングの始まりを告げ、部屋の片隅にあるソファに座る。

 

 

青P「今回は、三日後に収録があるラジオ番組についてだ」

 

凛「番組名はたしか『凛・加蓮・奈緒のトライアドラジオ』だっけ。シンプルというか安直というか」

 

奈緒「番組名で奇をてらっても意味ないだろ。あたしは分かるやすくて良いと思うぞ」

 

凛「悪いなんて言ってないから」

 

青P「どういう意図での発言だろうと構わないって。いつも言ってるだろ?ミーティングの時は思ったことはどんどん言ってけって」

 

 

たしかにプロデューサーはよくそんなことを言っている。

 

アイドルからの意見も大事だし、良いと思った意見は出来る限り取り入れたいからということらしい。

 

 

加蓮「はい。意見したいことがあります」

 

青P「どうした北条」

 

加蓮「番組内でフライドポテトの食べ比べがやりたい」

 

奈緒「それ、加蓮が食べたいだけだろ……」

 

凛「あと、食べた後の手でカフとか触りたくないよね」

 

青P「そしてラジオ向きじゃない。反対派多数で否決だ」

 

加蓮「むー」

 

 

こんな感じで、ミーティングは進んでいく。

 

プロデューサー曰く、トライアドのミーティングは割と平和だから安心して進められるらしい。

 

となると、LiPPSの方は……普段からあんな感じだから。お察しだね。うん。

 

 





プロジェクトルーム
プロデューサーに与えられる広めの部屋。さすが346プロ太っ腹
ある程度の実績を残さないと降格で実質取り上げられる。さすが346プロ厳しい
降格になるとマネージャーになる。逆に昇格するとマネからプロデューサーに

アイドル ザ サバイバル
アイドルたちからえらく不評な番組。略称はアイサバ。
番組プロデューサーは響チャレンジの元ディレクター
つまり番組自体が実質的にひびチャレの拡大版

サルとキジ
トライアドの3人を何か違うモノで例えようとした結果
イヌは間違いなくしぶりん。残るサルとキジだが、
加蓮はサルではない気がするので結果的に奈緒がサル、加蓮がキジに

「居心地が良い」
プロデューサーが甘い人なので担当アイドルの溜まり場に
担当以外のアイドルも時々いたりいなかったり

トライアドラジオ
346プロが運営しているネットラジオ局で配信予定の番組
当たり障りのないいたって普通の番組
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。