なので各冊ごとに人物紹介パートが少なからず入ります
ストーリー重視に描こうとしていますが、今話はwt要素少ないです
ビックを目指して飛んでいたBF109が火を吹く。
それだけではない。先ほど上に居たはずのBF109が居なくなり、3本の煙が空に描かれていた。
訛り交じりの声「あー、先ほど合流していた小隊五機だ。損失を教えろ」
分隊長「管制機がまずやられた。戦闘機は3機…」
野太い声「フン… おい、お前!煙を炊いた馬鹿、お前だよ」
ビックの事だ。 実戦の中でスモークを炊けば、敵から狙われる。私は無線のボリュームを下げ、飛んでくるであろう喝に備えた が…
野太い声「よくやってくれるじゃねえか! おかげで見失ったお前さんたちをすぐに見つけれたぜ!」
訛り交じりの声「アレクシス、うるさいぞ 無線機じゃなく風防を開けたほうがお前の声がもっと聞けそうだ」
(野太い声の主)アレクシス「スモークを炊きながら飛ぶなんて命が惜しくない奴しかやらねえよ どでかい玉の持ち主らしい」
褒めちぎりだった。 マツムラは音量調整器に手を付けるのが馬鹿らしくなって、ボリュームを元に戻す。
アレクシス「オイお前、名前は?」
ビック「…(マツムラ機を見ながら)マツムラだ」
マツムラ「あっおい! ち、違いますよ 煙を炊いたのはビックです!」
アレクシス「ガハハ、違いねえ! 機体に大きなVの字が書いてるぜ、ビックさんよ」
緊張状態の友軍の無線には、一気にほころびが生じる。
分隊長「おい、残りのドイツ機は?」
訛り交じりの声「あらかた落としたはずだが、とにかく友軍の損耗が激しい。弾薬も不安だし、一度基地に戻ろう」
私たちは合流し、前線基地へひとまず帰ることとした。
飛行場につくやいなや、分隊長とアレクシス、そして訛り交じりの声の主が話し合っている。
訛り声の主は、想像と違うハンサムな青年であった。
分隊長「残った友軍機は10機か」
アレクシス「そうだな、別れてる間にこっちも2機やられた。ちょこまかと狐共が」
訛り声の主「言ってやるな。相手も俺たちと同じ傭兵だろう。それより…あのVの字の奴は?」
分隊長「ああ。 おい、ビック! お二人がお前に話があるとよ!」
ビック「了解、…分隊長?」
分隊長「? トイレだよ」
ビック「は、はぁ…」
分隊長は三人の元から離れていった。
私はビック達三人の会話に入ることができず、ただ横で聞く。
訛り声の主「俺の名前はブライアンだ。 ビックでいいんだな?」
アレクシス「お前のウィングマンはどこだ?」
三人の視線が一気に私に向けられる。ウィングマンというほどの連携は取っていないのだが。
アレクシス「名前は? よし、当ててやる マツムラだな?」
マツムラ「は、はい!」
先ほどの無線でのビックが言ったジョークを覚えられていたようだ。
ブライアン「お前、新兵だろ?」