無個性の武神・・・僕の最弱をもって君の最強を打ち破る!   作:最弱のT

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第1話 僕の夢はヒーロー

《ヒーロー》。それは敵と戦う職業だ。

 

僕の名前は緑谷出久。人生は不平等だと考える人がいる。最初に与えられたもので行きつける場所が決まってしまうからだという。《個性持ち》と《無個性》確かにそれは生まれた瞬間に決まる。絶対的な序列だ!個性を持たないものは個性を持つ者に勝つことはできない。進みたい道もあきらめるしかない。でも本当にそうだろうか?

 

《ヒーロー》個性を使い敵と戦う特異存在。国際機関の認可を受けたヒーローはプロヒーローと呼ばれる。僕、緑谷出久はプロヒーローを目指している。

 

10年前・・・

僕はオールマイトというヒーローにあこがれていた。僕も個性が発現したらこんなヒーローになれるかな?

ある日僕はなかなか個性が発現せず病院に来ていた。その時僕は4歳にして社会の現実を知った。

「あきらめた方がいいね。」

 

「君は関節が二つある。故になんの個性も持っていない型だ。」

 

それから僕はふさぎ込んだその時僕はお母さんにいってしまった。

 

「お母さん・・超かっこいいヒーローに僕もなれるかな?」

 

「ごめんね、出久!ごめんね・・・」

 

僕は母さんを泣かしてしまった。なんて僕はふがいないんだ・・・僕は自分の劣等感に押しつぶされそうになりながら夢の中へと意識が落ちていった。

 

はっ!僕が目覚めると3日が過ぎていた。母さんは僕が目覚めたときものすごく心配して泣いていた。僕が弱いせいだ。僕が見た夢はある少年がなんの才能も持たずに生まれてきてしまったために家の家族からいないものとして扱われ、学校の先輩からリンチされたり授業を才能のせいで受けさせてもらえなかったり、そんな今の僕よりひどい境遇にありながら己の才能をあきらめずに努力し続け大きな剣術の大会で優勝して自分の夢であるブレイザーというものになるという物語だった。その中でもその人のおじいさんが言った言葉が僕の頭から離れなかった。

 

「悔しいか小僧!自分が最弱だってことが・・・」

 

「ならその悔しさを捨てるんじゃな、そいつはおめぇがまだあきらめてねぇ証拠だ!自分って奴をな。」

 

「僕も諦めなければヒーローになれるかもしれない!いや、僕は最高のヒーローに僕はなる。」

僕はその日を境に様々な夢を見るようになった。主に剣を使う人物が出てくる夢だ。仲間のために自分の最も倒したい人に弟子入りして三本の刀を使い様々な剣技を使えるようになる海賊の夢。あるマフィアの暗殺部隊に所属している口の悪い人の夢。国のために人を何人も殺して、そのあと無殺しを貫いてる浪人となる人の夢。本当に様々な人の夢を見る。それからも寝るたびにその夢は続いた。僕はその夢の中に出てくる自分の目的・夢のために剣を振るうその人たちにあこがれた。

僕は剣を使って最強のヒーローになることを決めた。

 

僕は体を鍛え始めた。母さんに頼んでインターネットでランニングの方法や体幹トレーニング筋力トレーニングなどを調べてもらい。僕は4歳2か月からトレーニングを始めた。僕には才能(個性)がないだとすれば剣術を身に着ける必要がある。だから僕はまずそれを身に着けるために必要な体を作ることにしたのだ。

それから10か月・・・

ランニングの距離は20キロまで増えた。筋力トレーニングや体幹トレーニングなども欠かさず行っている。幼いこの体には地獄のようなトレーニングだが僕がヒーローになるには生ぬるいくらいだ。僕は一人で海に行き僕は四肢に20キロの重りを付け無呼吸で水中を泳ぐトレーニングを始めた。もちろん死なないように重りはすぐに外れるようになっている。そんなこんなでさらに1年僕は6歳になった。それから僕は剣術の修行を始めた僕が2年前に見た夢に出てきた少年が使っていた技を練習し始めた。トレーニングに使ったいるのはただの木刀だが剣術を練習するのに剣の質は関係ない僕は必死に夢で見た剣技、技術を身に着けるため過酷なトレーニングに身を投じていった。

 

僕が剣術の修行を始めて約4年がたった。僕は夢で見たあらかたの剣術を身に着けた。だがもちろんの事、夢で見た彼ら本来の剣術と比べるとまだ完成度は60%ほどだ。まだまだ修行が足りない。さらに僕は最近剣を使わない武道家たちの夢を見るようにもなっていた。夢の中では柔術・空手・ムエタイ・中国拳法など様々な達人の登場する夢を見る。彼らの技術を剣術に取り入れることはできないだろうかと考え僕は剣術以外に夢で見た武術の修行を始めた。このころから僕の身体能力は体の成長とともにかなりの進化を遂げていた。

 

さらに2年後僕は中学生になった。僕は相変わらず無個性だと周りに馬鹿にされるがそんなことは関係ない!僕は必ず最強のヒーローになって見せる。僕の今のトレーニングメニューはこうだ。

4:30起床

5:00~7:00ランニング20キロ・トレーニング(四肢に50キロの重りを付けて)

7:00~15:00学校

15:00~20:00剣術・武術の修行

21:00就寝

 

もちろん食事は1日3食しっかり食べているし睡眠もしっかりとっている。4歳からトレーニングを始めて始めたころ母さんはものすごく心配していたが今はある程度理解を示してくれている。もちろん今も心配はしているようだけど。

僕の今の剣術の完成度は80%、武術は50%ほどだ。かなり自分の物になってきたと思う。僕はこれからももっと強くならなければいけない。そんなある日の事ランニングをしていると女の子が路地裏でヴィランに襲われているところを見つけた。

 

「へへへ、お嬢ちゃん。俺たちに向かって説教とはいい度胸じゃないか。」

 

「あなたたちがか弱い動物を傷つけていたからではありませんか。」

 

「動物を虐待することは法律で禁止されてされているんですのよ!許されると思ってるんですか!!」

 

「そんなことは関係ない。俺たちはヴィランだぜ。それにお嬢ちゃん以外誰も見ていないしな!これからお嬢ちゃんがどうなるかわかる?俺たちに侵されるんだよぉ!!!」

 

そういうとヴィランは女の子の服を無理やり破き始めた。

 

「イヤーーー!!!!!!」

 

これはやばい急いで助けないと。

 

「オイ!君たち、何をしてるんだ!!その子を放せ!!」

 

「あ?なんだ?おめぇ俺らの邪魔をするっていうのか?」

 

「ああ、僕は自分のヒーローになるという夢のためにここでこの場を見逃すことはできない!!」

 

「ハハハ、ヒーローになるだ?お前みたいなガキが俺らに敵うわけねぇだろーが!!」

 

ヴィラン達は僕に襲い掛かってきた。あいにく今僕は剣を持っていない、だが僕は剣が無くても剣術は使える。

 

「無刀式 アタッコ・ディ・スクアーロ」

 

まず一人目をアタッコ・ディ・スクアーロという剣技で動けなくした。この剣技は衝撃破を斬撃に乗せ相手の神経を麻痺させる技だ。だが無刀で行った場合効果は3分ほどだ。

 

「無刀式 飛天御剣流 龍翔閃」

 

二人目は龍翔閃という技だ。この技は本来相手の腹をしたから飛び上がりつつ切りつける技だが僕が夢で見た人は鞘や柄の部分であごをかちあげて気絶させるという事をやっていた。僕も同様に無刀であごに剣に見立てた手をあごにいれた。

 

「柔道・嵐車!」

 

三人目は肩と股間をつかみ上げ頭から投げ落とすと同時に自分の体を遠心力を利用して投げと体当たりを同時に行う技だ。

 

なんとか初めての実践だったけどうまくやれたみたいだ全員気絶している。ふぅよかった。僕は戦闘態勢を解いて前を向くとそこには服のはだけたさっきこのヴィラン達に襲われていた女の子があっけらかんとした表情で僕を見ていた。しまった!!あの女の子はまさか僕に肌を見られたことを怒って!?ここは急いで故意ではないという事を説明しないと!!

 

「待ってくれ!!!」

 

「君の言いたいことはわかる。僕も見てしまったものを見ていないなんて言い訳はしない。」

 

「だから、僕も脱ぐからおあいこってことにしよう!!!」

 

シャキン!僕は目を見開いてそういうと上半身のTシャツを脱いだ。

 

「い、イヤーーーですわーーー。」

 

僕は女の子にビンタされてしまった。くそ考え付いたときは紳士的ないいアイデアだと思ったんだけどなぁ。

 

「私を助けてくださって、ありがとうございます////。でもいきなり服を脱ぎだすなんて///。」

 

「私も助けていたたいたのだから、少し肌を見られたぐらいで怒ったりしません!!」

 

「ごめんなさい。つい、君の肌がきれいだから見入ってしまったんだ!!だからそんなのは不平等だと思ったからそれで、えっと・・・」

 

「キレイなんて////。とりあえず今回のことは助けてもらったこととあなたが私の肌を見てそのあとに自分の上半身を露出したことはおあいこってことで水に流しますからそんな絶望にそまった顔をしないでくださいまし。」

 

「ありがとう。僕は緑谷 出久。将来の夢は才能が無くても最高のヒーローになれるという事を証明すること。」

 

「私は八百万 百。このたびは助けていただき本当にありがとうございました。素敵な夢をお持ちなのですね。私もヒーローになることを目標にしていますの。来年は雄英高校を受験するつもりです。」

 

「僕も雄英高校を受けるんだ。これから一緒に頑張ろう!!百さん!!」

 

「百ですわ!!そう呼んでくれないとよろしくしてあげません!!」

 

「わかった、よろしくね百!!」

 

それが僕と百の出会いだった。

 


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