視える縁と視えない友人   作:三柱 暮葉

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今回小説と言うものを初めて書くので、文章的に至らない点や、キャラの違和感、物語内の矛盾、そもそも小説として成り立ってるのか?と言う所が多々見られると思いますのでご了承ください。

xxxHOLiCと夏目友人帳、二つの作品の世界観が個人的に大好きだったので絡ませたらこうなるのかな? と言う想像の元で作ったので、少しでも共感できる人が居たらいいなと思います。

因みに1.2話はそれぞれの作品のプロローグ的なものなのでクロスはしません。


第1話 終業式 [四月一日の場合]

第1話 終業式 [四月一日 君尋の場合]

 

終礼が終わり教室の中の生徒達が帰り支度を始めたり、友達と語らうために各々グループになり集り出す、時刻はお昼に差し掛かる少し前の時間。

今日が一学期の終業式と言うこともあり、普段より早く帰れる生徒達は、夏休みの予定や、遊ぶ約束の話など、これからの長期連休に向けて期待に溢れた空気が教室を満たしていた。しかしその中、教室の片隅で憂鬱そうな溜息を漏らす生徒が一人いた。

「はぁ〜〜」

この深い溜息の主の名は「四月一日 君尋(ワタヌキ キミヒロ)」、四月一日と書いて”わたぬき”と読む珍しい姓を持つ学生である。

「夏休みと言ってもどうせ侑子さんに散々こき使われて終わってしまうんだろうなぁ、俺は」

侑子さんと言うのは四月一日のアルバイト先である願いを叶える”ミセ”の主人である「壱原 侑子(イチハラ ユウコ)」と言う女性のことだ。

「侑子さんのことだからまた突拍子のないこと閃いては俺に無茶振りして、そのリアクションをみては嘲笑うに違いないっ!例えば旬な食材で料理が食べたいとか言ってわざわざ原産地まで行かせて食材と地酒をとって来させるとか!はたまた急に手間のかかる料理が食べたいと言い出して、深夜に仕込をやらせるとか!他にもーーーーー!!」

そんなバイト先の店主の愚痴(主に食べ物とお酒の事)を豊かな表情と身体を目一杯動かした奇抜な動きででこれでもかと表現している四月一日、そんな奇抜なリアクションとられたらその店主でなくてもからかってしまいたくなるだろう。

愚痴を延々と表現し続けている四月一日だが、その頭の中では旬な食材を使った料理のレシピや、その料理に合うお酒の種類等、料理の献立の構想を巡らせている。

彼のアルバイト先での主な仕事は、店内の掃除とミセの住人の料理の世話である。それとたまに変わったお使いを頼まれる程度であろうか。もともと料理好きであり、両親が事故で亡くなって暫くしてから一人暮らしをしていた彼は、ある程度の家事はこなせたし、料理上手な父親に教わっていたこともあり料理もかなりの腕前であった。愚痴は零しはすれども掃除も料理も妥協なくこなす辺り、彼はかなりの奴隷根性、もとい家政婦根性の持ち主と言えるだろう。

そもそも彼はアルバイト自体は別に苦とは思っていなく、寧ろ大事な日常の一部だとさえ感じている。(店主にからかわれる以外は)

ではなぜ先ほど憂鬱な溜息をしていたかというと、もう一つの理由の方が大きかった。

「そんなにお腹減ったの?四月一日くん」

「ひまわりちゃん!!」

ふと後ろから声をかけられ、我に帰った四月一日はその声の主である腰程まで伸びた黒い髪をツインテールにした少女、「九軒 ひまわり」の方へと光の如き素早さで振り向いた。

ひまわり「だって百面相しながら食べ物のお話してたから、お腹へったのかなーって」

四月一日「違うよぅ〜」

そんなさっきの奇抜かつ不機嫌な態度とは打って変わって、上機嫌かつデレデレな笑顔で四月一日は答える、その切り替わりの速さたるは正に百面相である。

四月一日「夏休みの間は侑子さんの所に行く事が多くなりそうだから、献立に悩んでただけだよぅ」

ひまわり「そっか、休みだもんアルバイトも忙しくなるよね、学校も無いし四月一日くんともあまり会えなくなって寂しくなるね」

寂しくなるねーーさびしくなるねーーーサビシクナルネ

その言葉を脳内でエコーの様に何度も響かせ脳内に焼き付けた四月一日は今までに無い位幸せそうな笑顔で悶絶していた。ーーああ、ひまわりちゃんが俺と会えなくなる事をこんなに寂しがってくれるなんてーー仮に友達として言ってくれたとしても(友達として以外の意はない)こんなことを言ってもらえたことの幸福感を四月一日はしっかり噛みしめ、暫くしたら急にまた最初の憂鬱そうな顔に戻てしまった。この切り替わりの速さたるは(ry

そう、四月一日が始めに憂鬱そうにしてた一番の理由がこれなのであった。

ーーひまわりちゃんに会えない!!ーー

ひまわりちゃんは明日から夏休みの間、親戚の家の有る遠くの町へ家族と一緒に出掛けてしまうらしく、今日の朝それを聞かされた四月一日は終業式の間ずっと憂鬱モードのままであった。

ーーひまわりちゃんとは今日別れたら次に会えるのは二学期の始業式になってしまう!ならばせめて!!ーー

四月一日「あのっ、この間美味しそうなパスタの店見つけたからよかったら今日のお昼ーー」

ひまわり「ごめんね、これから親戚の家のお見上げを買うのにお母さんと買い物なの」

ズコーーーーーーーーーーーーーー!!

ひまわりが言った直後、そこにはそんな音が聞こえるんじゃないかと言う位に見事なヘッドスライディングを決めた四月一日の姿があった。

 

 




どうだったでしょうか?
本格的にクロスし出すのは3話からになると思います。

更新ペースについてはスローペースな投稿になりそうです。
二つの話が交差する時、物語は加速する(更新スピード的な意)ように出来たらいいなと思います。
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