3話 偉大なる航路
麦わらの一味はローグタウンを脱出し海の上に居た。勿論海の上も嵐のせいで荒れているのだ。
「うっひゃーっ船がひっくり返りそうだ!!」
「あの光を見て」
「あれって島の灯台か?」
嵐の中ルフィが呑気なことを言っているとナミは目の前に見える光を指さして言った。沖田が疑問を口にした。
「そう、島の灯台よ。そしてあの灯台の光は“導きの灯“あの光の先に“グランドライン“の入口がある」
ナミはルフィ達に説明をした。
「どうする?」
「よっしゃ、偉大なる海に船を浮かべる進水式でもやろうか!!」
ナミの問いかけにサンジがダイニングから樽を取り出し進水式を提案した。
「しかし、お前何もこんな嵐の中を・・・・・・なぁ!!オイ!!」
「俺はオールブールを見つけるために」
「俺は海賊王!!」
「俺は大剣豪に」
「私は世界地図を描くため」
「俺は誰にも負けない人間になるために」
怯えているウソップをよそにサンジ,ルフィ,ゾロ,ナミ,沖田の順に樽に片足を乗せ自分達の目標を言った。そして全員がウソップを見た。
「お・・・お・・・俺は勇敢なる海の戦士になるためだ!!」
そして遅れてウソップが樽に片足を乗せた。
「「「「「「いくぞ!!“グランドライン“!!!!」」」」」」
✝
「おい、大変だナミ光がとぎれた。やべぇな!!“導きの灯“なのにな」
「灯台の灯だもん、そりゃ途切れもするわよ。そのためにわたしがいるんでしょ?大丈夫方角くらい覚えてるから」
ルフィがメリー号の頭に足を掛け逆さになりながら導きの灯が消えた事をナミに伝えた。ナミは気にすることもなく海図を見ながら答えた。
「ほぉ、やるなお前」
「それより、あんた降りなさいよそこ!!」
「いーや、この場所は譲らねぇ」
「誰が譲れっつったのよ!!もーお、沖田こいつ連れて行って!!」
「はいはい、ほらルフィ行くぞ」
逆さになっているルフィにナミが注意をしたがルフィは自分がいる所をナミに取られると思い込み却下した。するとナミがキレ沖田にルフィをどこかに連れていくように言った。沖田はナミの言うとおりルフィの服の襟を掴みジタバタと暴れているルフィを無視してダイニングに入って行った。
「・・・・・・・・・しかしまいったな・・・・・・・・・このまま進むと“噂通り“・・・!!」
1人その場に残ったナミは海図を見て呟いた。
✝
グランドラインの入口は山よ」
「「「「山!?」」」」
ナミはダイニングに入り机に海図を起きグランドラインの入口が山だと言うことを告げた。ナミの発言聞いた4人は驚いた。それもそのはずグランドラインの入口がまさかの山なのだから。
「そう!海図を見てまさかとは思ってんだんだけど、これ見て“導きの灯“か差してたのは間違いなく“レッドライン“にあるリヴァース・マウンテン」
ナミが海図のある場所を指さすと全員がそこに注目しナミの説明を聞いた。
「何だ、山へぶつかれってのか?」
「違うわよここに運河あるでしょ」
ナミの説明を聞き終わるとルフィが言った。そのルフィに発言に対してナミは呆れながら現在位置の近くにある運河を指さしたのだった。
「運河!?バカいえ、運河があろうと船が山を登れるわきゃねぇだろ!!」
ウソップが言った。ウソップがそう言うのも分かる何故なら普通に考えて船が運河を渡ることはどうやっても無理なのだから。
「だって、そう描いてあんだもん」
「そうだぞ、お前らナミさんの言うことに間違いがあるか!!」
「バギーから奪った海図だろ!?当てになるかよ」
「山登んのか船で!!おもろーーーーーっ!!不思議山か」
「ルフィお前は黙ってろ」
上からナミ,サンジ,ゾロ,ルフィ,沖田の順に言った。
「だいたい何でわざわざ入口に向かう必要があるんだ、南へ下ればどっからでも入れるんじゃねぇのか?」
ゾロが言った。
「それは違うぞお前!!」
ルフィがゾロの発言を指摘した。
「入口から入った方が気持ちいいだろうが!!」
「違う!!」
「おい!!あれ!?嵐が突然止んだぞ」
「ホントだ・・・」
ルフィの的外れな発言にナミがルフィの後頭部を殴りツッコミを入れているとウソップが言った。
「・・・・・・え・・・そんなまさか嵐に乗って入口まで行けるハズなのに・・・」
✝
「おーーーっいい天気だ!!」
「どういう事だこれ?」
嵐が急にやみ外に出たルフィと沖田が言った。
「しまった・・・“カームベルト“に入っちゃった・・・」
「カームベルト?」
「ナミそれって何なんだ?」
「お、“向こう“はまだ嵐だこっちは風もねぇのにな・・・」
ナミが焦っている中ルフィ,沖田,サンジが言った。
「あんた達呑気なこと言ってないで早く帆をたたんで船を漕いで嵐の軌道に戻するのよ!!!!」
「はい、ナミさん♡」
「了解」
「何あわててんだよお前漕ぐってこれ帆船だそ?」
「何で、またわざわざ嵐の中へ」
ナミの言うとおりサンジ,沖田は船の帆をたたみに行っている中ウソップとルフィはナミに反論していた。
「いいから言うこと聞け!!!!沖田このバカ達連れて行って!!」
「はいはい、分かりましたよ。ほら行くぞお前ら」
沖田はナミの言うとおりルフィの襟ウソップの鼻を持ちその場から離れた。
✝
「せっかくこんなに晴れてんのに」
「じゃ説明してあげるわよ!今この船はあんたがさっき言った通り南へながれされちゃったの!!」
ゾロがダイニングから出て来て呑気なこと言っているとナミが怒鳴りながら今の状況を説明した。
「へぇ、じゃぁグランドラインへ入ったのか?」
「それができたら誰でもやってるわよ!!」
ゾロがナミの説明を聞き的外れなことを言っているとナミが怒鳴りながらツッコミを入れた。
「“カーム“ね・・・どうりで風がねぇか───で?それが一体・・・」
「要するにこの海は・・・・・・」
甲板に降りたゾロにナミが何か言いかけたその時地面が揺れたのだった。
「うわっ、何だ地震か!?」
「バカそんなこと有り得ないだろ、ここは海の上だぞ」
ルフィの発言に沖田がツッコミを入れているとザバンと波を立てて大型の海王類達が現れた。流石の麦わらの一味も海賊王達には驚いていた。
「海賊王の巣なのよ・・・・・・」
「い・・・いいなとにかく・・・こいつが海へ帰っていく瞬間思いっきり漕ぐんだ」
「「「お・・・おう」」」
ゾロがオールを握りしめルフィ,サンジ,沖田に言った。
「・・・ンニ・・・!!ッキン!!!」
「「「「なにいいい〜〜〜っ!!!?」」」」
だがメリー号を頭の上に乗せていた海賊王が突如くしゃみをしてまいその勢いで船は海に落ちてしまった。
✝
「・・・よかった・・・ただの大嵐に戻った・・・」
「これでわかった入口から入る訳」
「ああ・・・わかった」
あれから何とか天候は元の大嵐に戻り麦わらの一味は既にヘトヘトの状態になっていた。
「わかった・・・・・・」
「何がわかったんだ?」
ナミは起き上がりそう言った。ナミの発言に沖田が聞いた。
「やっぱり、山を登るんだわ」
「どうやって登るんだよ」
「“海流“よ4つの海の大きな海流が全てあの山に向かってるとしたら4つの海流は運河をかけ登って頂上でぶつかりグランドラインへ流れ出る!!もう、この船はその海流に乗っちゃってるからあとは舵しだい。リヴァースマウンテンは冬島だからぶつかった海流は表層から深層へもぐる誤って運河に入りそこなえば船は大破──海の藻屑ってわけ・・・わかる?」
ナミの発言に沖田が質問をするとナミは丁寧にわかりやすく答えたのだった。
「はは〜ん、要するに不思議山なんだな?」
「いや、違うからルフィ」
「まあ、わかんないでしょうけど・・・」
ルフィの発言に沖田がツッコミを入れナミは呆れていた。
「聞いたことねぇよ船で山越えなんて」
「おれは少しあるぞ」
「不思議山の話か?」
「入る前に半分死ぬと聞いた。簡単には入れねぇとわかってた」
ルフィ,ナミ,沖田の後ろでゾロとサンジがそんな会話をしていた。
「不思議山が見えたぞ!!!!」
ゾロとサンジが会話しているとルフィが叫んだ。全員がルフィの方向に視線を移すとそこにあった物はレッドラインだったのだ。
「あれが・・・レッドラインか」
「雲のてっぺんが見えねぇ!!!!」
沖田,ルフィはレッドラインを見て言った。
「吸い込まれるぞ!!しっかり舵をとれ!!」
「「まかせろォ!!」」
ルフィの指示にサンジとウソップが舵を取りに行った。
「すごい」
「有り得ないだろ・・・」
「本当に海が山を登ってやがる・・・
ナミ,沖田,ゾロの順に言った。
「ずれてるぞもうちょっと右!!右!!」
「右!!?おもかじだァ」
「おらァア〜〜〜〜〜!!!!」
ルフィの指示にサンジとウソップが2人ががりで舵を右に傾けた。
ボキッ
「なっ・・・舵が・・・」
だがあまりの力に舵が持たず舵は折れてしまった。
「ぶつかる─────っ!!!!」
舵が折れてしまったメリー号はそのまま壁に向かって行ってしまった。
「ゴムゴムの風船!!」
その時ルフィが麦わら帽子をゾロに投げ渡し自分の体を膨らませてメリー号を弾いたのだった。
「ルフィ捕まれ!!」
「ぬ!!!!」
ゾロは海に落ちかかっているルフィに手を伸ばした。それにルフィが手を伸ばしゾロの力技でルフィを船に戻したのだった。
「「「「「「入ったァ────っ!!!!」」」」」」
そして麦わらの一味は無事にグランドラインに入ったのだった。