私たちの「舞台」は始まったばかり。~in University~   作:かもにゃんこ

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こんばんは、かもにゃんこです('ω')ノ

何事も楽しくやれば以外とうまくいったりますよね!え?そんなのお前だけだって?(笑)

最初は美結ちゃん目線で始まり、途中で勇人くん目線に切り替わります。ちょっと見にくいかもですが、2人の気持ちを書きたかったので(^^♪

また、あとがきにて登場人物紹介およびその子のちびキャラ挿絵があります。さあ、どの子でしょうか?まあ消去法ですが(笑)


「演劇楽しくやってくれたかなって」

始めての立ち稽古をした授業が終わった後、私はすぐにユミコちゃんに声をかけた。

 

「ユミコちゃん」

 

私の声に気がつき振り向く。

 

「次授業あるのに呼び止めてごめん。ちょっとだけいいかな?」

 

「なになに?あ!もしかしてさっきのこと!?」

 

うわあっと動作をつけてわざとらしく驚くユミコちゃん。彼女が言うさっきのこととは経験者の素晴らしい演技がとかどうのとか言うことだろうね。

 

「いや、違うけど。時間ないと思うから冗談言ってる場合じゃないでしょ?」

 

笑顔では言ったのだけど、割りとまじめな話だったので心は真顔だったかな。

 

彼女の回答を待たず私は話を進める。

 

「台本改稿の件、引き受けてくれてありがとう。それでなんだけど、稽古の都合とかもあったりするからさ、出来れば来週までには書き上げて欲しいなあ、って言うのを言いたくて。大変だとは思うけど・・・」

 

引き受けてくれたのは嬉しかったけども、いくら声優の養成所に通っているからと言っても台本改稿なんて始めてだろう。

 

「あー・・・、えーと、とりあえず私的にはね、1人で頑張ってみようって思っていたんだけどね。あんなこと言ったし、それにせっかくだからまずチャレンジしてみたいし」

 

「うん」

 

「でも確かにそうだよね、台本自体が変わるから稽古もやりにくいと思うし・・・うーん・・・」

 

ユミコちゃんはうーんと考えている。そんな彼女を見て、私もしばし考える。ユミコちゃんを助けてくれた気持ちを立てつつ、来週の授業までにはある程度仕上がっている方法は・・・彼女の話せる制限時間も差し迫っているし・・・。

 

そう私が考えていたら「あっ!」っとユミコちゃんが声を上げる。もしかして何か思い付いたのかな?

 

「とりあえず私ちょっと頑張ってみる!で、土日挟んで月曜日になったら出来ても出来てなくても一回ミユちゃんに確認してもらうよ!」

 

「授業は木曜日だからまだ時間はあるし、全然出来てなくて私が泣きついてもまだ挽回は一応出来るかなって!あはは・・・」

 

彼女は苦笑いで最後にそう言った。なんかまあちょっとアレだけど、私は他に案も思い浮かばないし時間もないし了解しよう。

 

「うん、それでいいよ」

 

私がそう言うとじゃあ、とスマホを出す。

 

「連絡先教えて!また時間とかは連絡しなきゃだしねー!」

 

「うん」

 

パパっと連絡先を交換・・・ってよくよく考えたら先に連絡先だけ交換して後で決めれば良かったよね?まあ今更言わないけど。

 

「うわ!もう3分前だ~!急がないと!じゃあねミユちゃん!」

 

彼女はそう言い残し、私がバイバイと返答する間も与えられぬままバタバタと走り去って言った。

 

彼女を見送り(?)私は登録した連絡先を整理しなきゃと電話帳を開く。

 

そういえば名前は聞いてたけど、名字はなんだろうなあと思い確認。

 

登録された名前は「柴田裕美子(しばたゆみこ)」となっていた。

 

別に本当にどうでもいいことなんだけども、彼女の見た目や高いテンションとはかけ離れた名前だなと思い、ちょっとクスっと笑ったのは秘密。

 

 

 

「どうしたの?」

 

「あ・・・」

 

2人のやりとりをついつい見てしまった僕は話終わった高森さんと目が合ってしまった。

 

見ていた意味は特になかったのは本当。ただただなんとなく声が聞こえ、何を話しているんだろうか程度。

 

「いや、忙しそうに何話してたのかなって。少しは聞こえてたけど」

 

「あ、うん。ユミコちゃん台本の改稿を引き受けてくれたでしょ?それで大丈夫かなってちょっと話しただけ」

 

高森さんはそう話しながらカバンを持ち、特に何も言うわけでもなく、教室の出口へと向かう。一緒に行こうとも僕は言われてなかったけれど、話の途中だし自分もそれに続く。そんな彼女の行動を見て、僕は少し距離が近くなったと思った。

 

ちなみに説明してくれた内容は、聞こえていた部分をつなぎ合わせ、なんとなく僕が予想していたものと同じではあった。

 

「そっか。自分が聞くのもなんかアレだけど・・・」

 

「うん」

 

「やっぱり人数増やすのって結構難しいことなんだなよね?」

 

僕の質問に高森さんはうーん、と苦笑いする。

 

「えーとね、それはなんとも言えないかなあ。今回のお話はさ、もう最初からかなり話が完結されてる古文が元になってるから確かに凄くやりにくいかもね。例えば現代劇でもジャンルによっても変わるし・・・」

 

そこまで話すと彼女は話をやめる。

 

「・・・っとごめん、こんな話してもよくわからないよね、あはは」

 

「あ、いや、そんなことはないけど・・・」

 

確か知識と経験がない自分にはよくわからないけども、なんか凄く楽しそうに話していたこともあってはっきりそうとは言いにくかった。

 

「・・・うん、まあアレだね、一つ言えることは私がやってたとしても、そんな簡単には出来なそうだなってことは確かかな」

 

経験者の彼女がそう言うのだから、本当に難しいのだろう。実は自分も少しだけ、彼女のことが助けられたらと、やってみようかなとも思っていた。まあ、もちろん思っていただけで、実際はそんなこと言えるわけなんてないのだけれども。

 

「それはそうとさ」

 

「え?」

 

「初めての演劇はどうだった?」

 

「え・・・」

 

彼女のその質問に僕は少し驚く。「どうだった」ってキミからみれば聞くまでもないんじゃないかと。どう考えても今日の僕の演技は失敗だったと思うから。

そんなネガティブな考えをしてしまったからかどうかはわからないが、結構暗い顔になっていたのと、僕から何も反応がないので高森さんは心配する。

 

「えっと、大丈夫?私変なこと聞いちゃった?」

 

「あ、いや、そういうわけじゃないけど・・・」

 

そうは言ったものの、心の中ではまたさっきのことを考えてしまう。こういうところでうまく心の切り替えや、うまい冗談での返答とかが出来ない自分に逆に悔しい気持ちになる。こんなのだから、人付き合いがうまくいかないんだなあって。

 

「あの、なんか嫌な気持ちにさせてしまってたらごめんなさい。私はね、ただね、演劇楽しくやってくれたかなって聞きたかっただけで・・・」

 

「・・・え?」

 

その言葉を聞いて僕は驚いたと同時に、自分はなんて嫌な人なんだと思った。人が思ってもいないことを勝手に想像し勝手に落ち込んでいただけだったのだから。

 

謝るのはこっちの方じゃないか・・・。

 

どんな言葉を彼女に言えばいいのか、すぐにいい言葉は出て来ない。けれど出て来ないなりにでも言わなければいけないと。

 

「いや!その・・・えっと、勘、違い、してた、みたい、で・・・」

 

それだけ言うのにも途切れ途切れ。でも何も言わないよりは絶対ましだ。

 

高森さんは僕のその言動に、一つ頷き、まるで次の言葉を待っているみたいに。僕は続ける。彼女の質問にも答えないと。

 

「最初はやっぱり緊張、したかな・・・。どうやってやればいいのかとか全然わからなかったし・・・。その、実際高森さんに言われた通り、全然声だって小さかったし」

 

「うん」

 

「でも2回目が終わった時は、ちょっと快感というか、満足したというか・・・実際演じることってこういうもので、なんか不思議な気持ちになったかな・・・」

 

うまく綺麗にまとめられて説明出来たわけじゃないけど、彼女には伝わったみたいで、その言葉を聞いた瞬間、また笑顔に戻る。

 

「良かった。せっかく興味を持ってやってみようって思って、それで最初に楽しくなかったって思っちゃってなくて。楽しく全員がやってくれることが私は何より嬉しいから」

 

そう話す高森さんは、本当に演劇のことが好きで、大切で、そんな演劇を色々な人にちゃんと感じて欲しいんだなと、僕は勝手ながら思った。

 

「時間は短いけどね、演劇ってこんなものなんだ、ってわかってくれたらね・・・って一生徒が何言ってるんだって感じだけど、あはは。私演劇のことになるとなんか熱くなっちゃって」

 

僕は彼女のその言葉を聞いて、自分にもそんなものが欲しいと改めて思った。口には出せないけど。

 

「・・・あ、私今日部活の活動あるからここでお別れだ」

 

「あ、うん」

 

「じゃあ、また」

 

彼女はそう言いながら部室棟の方へと歩いて行った。

 

心の中ではこれも言いたかった、あれも言いたかったと思い、何か物足りなさを感じたけれども、今の自分はまだ思っていることを言えるほどの気持ちの強さはないし、そんなことを彼女に言ってしまっていいのかとも思う。だから今日は、まだこれでいいんだと。

 

心の中で思ったことは今は言葉として発することは出来なかったけど、いつかはそれも伝えられるくらい、もっと仲良くなれればと勇人は思った。

 




美結ちゃんと知り合って、演劇をやって、少しづつですが勇人くんも変わっていくのでしょうかね(^^♪まだまだギクシャクしてますが(笑)

それと、ちょっと前から「ユミコ」として出ていましたが、この話にて「柴田裕美子」と本名の情報が出てため、改めて彼女の自己紹介をします('ω')ノ

・・・登場人物紹介・・・


【挿絵表示】


柴田裕美子(しばたゆみこ)

美結や勇人と同じく大学2年生。

部活やサークル等には所属しておらず、週末は演劇の養成所に通い、平日はその費用を稼ぐためバイトをしている。

美結同じくオタク。特に声優には詳しい。また、歌うのも好きでスキルもなかなかのもの。

明るい性格で常にテンションが高い。友達も多い。


とまあ、こんな感じで・・・。まだまだ彼女の設定は作者の頭の中にはたくさんありますが、今書いちゃうと面白くないので、後々回収しますよ~!
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