神仙無双   作:PPlaper

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ちょっと思いついてしまった。
魔が差したんだ……。


本編


才能。クソ喰らえ。

儒学。クソ喰らえ。

天下泰平。お前マジで言ってんの?

 

これが、現在の水鏡女学院に対する女の所感であった。

 

確かに、その智略は比類なきものであろう。

だが、甘い。その上、矜持ばかりが凝り固まってるのが質が悪い。

伏龍、鳳雛とはよく言ったものだと思う。

龍は伏せて現状を把握しようとせず、鳳は未だ未だ幼稚で世が判っていない。

しかも、教師である水鏡もそれを是として矯正しようとしない。

挙げ句の果てには他の、例えば多角的に物事を考え、客観的に判断し、中立性を絶対に崩さないという才を持つ忠臣の鑑ような生徒をあからさまにではないが弾圧する始末である。

 

こりゃもうダメだな。

 

女はそう思った。

 

さて、何故女は此処に居るのか。

水鏡女学院は、年端もいかぬ幼い少女が学を学ぶ為の場所である。

何故女は此処に入学できたのか。

 

答えは簡単、姿を変えたのだ。

 

そんなに簡単に姿を変えることなど只人にはできやしない。

 

ならば女は一体何者なのか。

 

女は、少女ではない。

そもそも、人ではない。

 

ならば何か。

 

女は、仙人の類いである。

しかも、仙人の中でも神と崇め敬われる、神仙と呼ばれる存在であった。

本来ならば山に篭り、世間への干渉など以ての外なのだが、女にもそうは言っていられない事情があった。

 

 

 

この世界は、平行している。

女が確認しただけでも、数百はあった。

そして、世界は互いに干渉することなく存在し、その大きさを広げている。

それ自体に問題はない。世界というのは水と油の様に反発し合うものだから。

しかし、ここで、それは大丈夫なのか、と疑問を呈する者共が現れた。

疑問を呈するだけならまだいい。それを自分の世界だけで広めるのも別にいい。

だが、だがである。

彼奴等は疑問を疑問のまま事実であると確定し、事もあろうに世界同士を繋げて固定しようとし始めたのである。

 

もうね、アホかと。

 

世界を繋げるとか馬鹿か。

世界というのは彼奴等が考える程脆かったり、簡単に形を変えたりはしない。

世界とは、一つで完結、完成している機構なのだ。

それを彼奴等勝手な推測推論仮定論をまるで事実のように盲信し、その弁舌に任せて次々と世界同士を繋げやがって……!

彼奴等の犠牲になったのは、見た感じ数十では足りない程である。

そして、その愚かと視野狭窄と超絶迷惑を混ぜ込んで人の形をさせたような奴等の次の獲物が私の住まう世界なのだ。

そもそも自分の世界の周囲が似たような世界だというのは当然だろうに。

そんなだからこそ世界の本質に気付かないのであろうが。

 

閑話休題。

 

まぁそれで、その腐れ侵略者共がほぼ全ての侵略に用いる手段が、歴史への介入である。

介入。

例えば、自分の世界の未来の人物を送り込み、ソイツを楔にして世界同士を固定するとか。

例えば、幼少期のその歴史における主要人物に対して干渉し、その人物によって後世に歴史に名を残させることで固定するとか。

例えば、畜生や物の類いに精神を乗せ、それを通して凡百の民を用いて世界を固定するとか。

マジで方法が嫌らしい。

考えた奴の性根がひん曲がってるからだな。

 

だがしかし、私の目の黒いうちは、そんな干渉は絶対させない。

 

…………と思って、絶賛馬鹿共の被害に遭ってる筈の水鏡女学院に来たのであったが。

時すでに遅し。

奴等、いつもは複数の対象に干渉して安定させるところを水鏡只一人に限定して干渉して来やがった。

そのせいで水鏡女学院は極端な儒思想に呑まれ、その才を埋もれさせる女子ばかりであった。

私が助けた斉離もその一人である。

斉離とは、先程例に挙げたいじめを受けている子である。

斉離は、その中立性から来る儒学に染まらぬ潔白さを水鏡に疎まれ、あまり計略なんかを教授して貰えてなかった。

そこを私が手助けした所、おっそろしい程の勢いで知識を吸収し、今ではこの学院で学ぶことなど無い程である。

欠点としては、少々彼女の中で私の存在が大きくなり過ぎたことか。

まぁそんな感じだったので、少々方針を変えて此処を出ることにしたのだが……。

 

「出るのでしょう」

「えっ」

「分かっています。貴女は何やら使命があり、それを成す為に此処に来て、そして此処を出て行くのでしょう」

「えっ、いやっ、その」

「ですが、どうか私の嘆願をお聞き下さい。どうか、どうか私も連れて行っては頂けないでしょうか。私には貴女しかないのです。私には此処で貴女以外に人に見える者を知らないのです。私の様な者にここまで接してくれたのは貴女しか居ないのです。……もし、ここで断られることがあれば、私はこの命絶ち霊となってでも貴女へ着いて行きます。死など怖くはありません。死などよりも、貴女のいない生活の方が余程私には堪えます。どうか、どうか私を連れて行って下さい。貴女の為なら何でもしましょう。共に歩んだ者を背後から刺し、掛け替えのない友に毒を盛り、何も知らぬ民兵を殺し尽くしてご覧に入れましょう。決して足は引きません。決して迷惑はかけません。決して邪魔はしません。ですからどうか、私を連れて行って下さい………!」

…………。

………………。

…………………………………………。

……いや、どうしてこうなったよ。

これでも、思考は中立性を保ったままで、心だけが私にベッタリなのが恐ろしいところ。

まぁ、連れてったげるけど。ほっとけないし。

何より、彼女の力が必要かもしれないし。

流石に自分一人で何でもできるとか思ってないもの。馬鹿共や女学院の阿保共と違って。

取り敢えず、斉離に着いてきて良いよ、という旨を伝えると、恐ろしく何かを我慢した様な目で、有難うございます、と何度も言っていた。

鬱陶しくなりそうな所でスッ、と感謝を止めて、いつも通りになる辺りスゲェな、と思う。

人の心を読むことに関しては右に出る者は居なそうである。

 

「私の真名、夜月と申します。どうかお受け取り下さい」

「受け取った。が、名を挙げるでも無し、世直しするでも無し。離れたければいつでも離れて良いからな」

「いえ、私、貴女様以外に真名を許すことなどあり得ません。そして、私は貴女様がどの様な方でもその様な瑣末なことに拘泥しません。私は、貴女様が貴女様であるから忠を誓ったのですから。貴女様のお側に居られること以上など求めることはありません」

「そうか。じゃあ、まぁ、よろしく」

「宜しくお願い致します」

 

 

「ところで、飯とかどうすんの?」

「食べられる野草の類いは判別できますし、野兎くらいであればこう見えても弓を少々扱えますので。お手を煩わせる様なことには致しませんのでご安心下さいませ」

「あ、そう」

 

 

 

北郷一刀、何するものぞ。

他世界の意思、何するものぞ。

これは、無双である。

これは、正史にあらず。

これは、戦いである。

これは、外史にあらず。

 

ーーーーこれは、世界を守る為の物語である。




これでも百合じゃないのがこのオリキャラの怖いところ。




ん〜、続かないな。
これ構想練ってないし。
要望があれば、何とか頑張っては見るけど。

追記:頑張っちゃった。
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