BanG Dream! 星に導かれて 作:さーてぃーふぁいぶみにっつ
BanG Dream!アニメ放送1周年おめでとうございます。
今回はこの1周年を記念した作品にしようかと思っています。
星達の産声
星空を見た時、私の心は動かされた。
全てを覆う真っ暗な空の中に浮かぶ、大小様々な、点々とした光。
それはとても綺麗で、儚くて、それでもやっぱり綺麗で。
手を伸ばす。届かない。何度も何度も、さっきよりも長く伸ばし、終いには飛び跳ねてみたりもする。けれど届くはずもなく。
そこで私は思った。
手が届かないなら、声を届かせればいい。
夜空から引いた手を胸に当て、大きな声で、けれど緩急をつけて朗らかに歌う。
歌う曲は″
星達の横に寄り添うように、友達の名前を呼ぶように歌う。
そんな私の歌が届いたのか、1つの光が弧を描いて流れ落ちる。1つ流れ落ちたら2つめ。3つめ4つめとーーーそれは間違いなく流星群だった。
その光景に、私は心踊らされた。もっともっと見たくて、首が取れちゃうんじゃないかってぐらい上を向く。すると体は倒れて、仰向けとなる。だけど私は目を離さなかった。
その光景は、間違いなく私の記憶と心に刻み込まれた。
ドクン、ドクン、ドクンーーー私の鼓動が地球を揺らしているように鳴る。
トクン、トクン、トクンーーー応えるように星の鼓動も鳴り響く。
「聞こえた、星の鼓動」
その
もっともっと歌おう。
聞いてる人がいるかわからない。けれど歌っちゃえ。
星空が綺麗だ。歌っていると心が温かくなる。気分が上がる。
星達もキラキラと煌めいている。
手を伸ばして、指揮をとるように踊りながら歌ってもみる。
するともっと星は強く輝いたように見えた。
「あははははっ」
星達は私を歓迎しているらしい。
流れて輝いて。綺麗だ。
幻想的な光景に、私は笑顔でもっと大きな声で歌った。
普段だったら近所迷惑で何か言われるかもしれない。けれど、今ここにいるのは私と星達だけ。止める人は何処にもいない。
トクン、トクン、トクンーーー。
私の鼓動はもっと高鳴る。
ドクン、ドクン、ドクンーーー。
星達も負けじと鼓動を響かせる。
その鼓動は次第にシンクロしていって、楽器のような音色にも聞こえてきて。
まるで演奏会だ。それも堅苦しくない、みんな笑顔で歌って踊って弾いて、映画みたいな演奏会。
そんな綺麗な光景に、星たちに見守られながら私は目を閉じた。
瞼の裏でも星達は写っていて、相変わらず鼓動は鳴っていて。
嬉しくなった私は、ずっときらきら星を口ずさんでいた。
小説版バンドリを描くのは久しぶりですね。