星海のやべーやつがダンジョンに潜るのは色々と間違っている   作:レッドリア

3 / 6
内容が短いけど初戦闘、けど戦闘描写が難しい

しかしこの小説、お気に入りや評価が想像以上についててびっくり

評価平均は×10して点数で数えると……久保田(食べ物)と同じくらいですね

SOAでフェイト君覚醒しないかなぁ……



3話

「や……やっと終わった。まさか三時間も掛かるなんて……」

 

 エイナによるダンジョンの講習が終わり講習部屋から出たフェイト。しかし、その顔は強敵と戦った時の様に疲れた表情を見せていた。

 エイナから受けた(受けさせられた)講習の内容はダンジョンにおける基本的な知識からモンスターの事。そして何度も言われたのが『冒険者は冒険してはいけない』という事だった。

 

「冒険してはいけない……多分危険な事には首を突っ込むなって事なんだろうけど、危険だからって怖がってたりしてたら何にもできないと思うんだよな」

 

 それに、自分より強い敵と幾度も戦ってきた身としてはイマイチピンと来ないけど、エイナさんが言う通り何があるかわからないのは確かだし、一応気を付けるに越したことは無いか。

 そう思ったフェイトはギルドを出てダンジョンのあるバベルの入り口に向かって行く。

 時折擦れ違う冒険者の様子を眺めながら歩いていると、目の前にバベルの入り口が見えてきた。

 

「此処がダンジョンの入り口……冒険の始まり、か」

 

 フェイトは腰の鉄パイプを右手に握り締め、ダンジョンの中へと入っていった。

 中に入り階段を降りていくと、最初の階層だけあって中はそれほど広くは無いように見える。

 とは言え、洞窟の中としてはかなり広い部類で、正面の通路は大の大人が七人は横に並べる程の大きさがあり、明りが無いのに不思議と明るく周囲の様子が良く見える。

 真っ直ぐに延びた通路を歩いていくとフェイトは周囲が大きく開けた場所に出た。此処がダンジョンの部屋なのだろうか、周囲が広い分奥の方は暗くて良く見えないが、それでも通路以上に部屋の中は明るい。

 これなら前に手に入れたライトストーンは必要無さそうだな。

 ダンジョンの中が暗ければエリクールで入手した、自身の正面を照らすアイテムを使おうと考えていたフェイトは、ダンジョンの中の様子を見てそう判断すると、ダンジョンの奥へと歩みを進め出した。

 すると、部屋の横から何やら足音がフェイトの耳に聞こえてくる。

 音のした方を向くと、其処には三体のモンスターが此方に「グキキキ……」と声を発して立って居た。

 

「こいつらは……ゴブリンだったか?」

 

 エイナの講習で聞いた第一階層に居る基本的なモンスター 『ゴブリン』が現れた。

 フェイトはゴブリンの動きを観察しながら腰だめに構えた鉄パイプを両手で握り締める。

 次の瞬間、ゴブリンが一体「グキキキィィ!」と叫び声を上げてフェイトに向かって飛び掛かってきた。

 

「っ!遅い!」

 

 ゴブリンが腕を振るいフェイトに攻撃する。しかしその前に先に、フェイトはゴブリンを叩き落とす様に鉄パイプを上から振るいゴブリンの脳天に鉄パイプの一撃を加えた。

 続けて返しで下から上に鉄パイプを振るいゴブリンに攻撃すると、ゴブリンは地面に落ちると同時に灰になり、その場には小さな石が落ちていた。この石がモンスターを倒した報酬であり、冒険者の収入の元になる『魔石』である。

 仲間のゴブリンがやられた事による動揺か、ゴブリンは一瞬その場で動きを止めた。

 その隙を逃さないように、今度はフェイトからゴブリンに攻撃した。

 上から鉄パイプを振るい、続けざまに回し蹴りを喰らわせると二匹目のゴブリンも一匹目同様灰になる。

 

「後一体!」

 

 フェイトが残りのゴブリンに向かって突っ込むと、ゴブリンも叫び声を上げてフェイトに向かって来る。

 ゴブリンがフェイトに攻撃をしようと腕を振り上げた瞬間、フェイトの鉄パイプが白い光を纏った。

 

「ブレード・リアクター!」

 

 白い光を纏った鉄パイプを振り上げ、ゴブリンに当たるとそのままフェイトは鉄パイプを降り下ろし、最後に突きをゴブリンの中心部目掛けて放った。

 すると、フェイトの攻撃を受けたゴブリンは声を出す間も無く灰となり、その場に魔石だけが残った。

 ゴブリンを全部倒した事を確認すると、フェイトは構えていた鉄パイプをだらんと下げ、構えを解いた。

 今は灰となったゴブリンに「楽しかったよ」と笑顔で言うと、フェイトはゴブリンが落とした魔石を広い集めた。

 

「最初のモンスターだからかそんなに強くなかったけど、地下深くに行ったらどんどん強くなるんだよな。流石にエクスキューショナーみたいなのは居ないだろうけど、クロセルみたいなドラゴンとかは居たりするのかな?」

 

 再びダンジョンの奥に歩き出したフェイトは、他にもコボルドといったモンスターと戦い魔石を集めていくうちに、どれくらい戦っていたのか気が付くと魔石を入れるのに使っていた袋が一杯になっていた。

 しまった、適当に持ってた袋に入れてただけだったからもう一杯になっちゃったか。何か大きな袋とか買った方が良さそうだな。

 これ以上戦っても魔石は持ちきれない。それに、エイナに「最初は1階まで!」と強く言われていた事を思い出したフェイトは、今日は一先ず帰ろうとダンジョンの外へと歩を進め出した。

 

「……そう言えば、この魔石って一体何でできてるんだ?」

 

 フェイトはその場に立ち止まると、ポケットから小型の機械を取り出し袋から魔石を一つ取り出して機械を魔石にかざした。

 フェイトが取り出した機械は『クオッドスキャナー』と言い、物質の成分を調べる時などに使われている。

 今回も、魔石の成分を調べる為にクオッドスキャナーを使い、何でできているか調べようとした。

 しかし

 

「反応が……無い?」

 

 クオッドスキャナーは魔石に対して何の反応も示さなかった。

 大抵の物は調べる事ができるクオッドスキャナーがそもそも探知しないのはどういう事なのか。

 モンスターから出てきたのだから、せめてモンスターの事で何か反応が出るかと思ったフェイトは不思議に思ったが、何度スキャンしようとしても反応が無い。

 壊れたかと思い、試しに自分の持ち物からうま○棒(とんかつソース味)を取り出してスキャンしてみると、そちらはちゃんと成分が表示されていた。

 理由はわからないが、この魔石はおそらくクオッドスキャナーでは調べられないのだろう。

 気にはなるができないなら仕方無い。そう結論付けたフェイトはダンジョンの外へ向かって再び歩き出した。

 

 

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