ロストワールドのなく頃に   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
こちらの小説投稿も久しぶりになります。
今回は口からタマゴを吐き出し、オタケさんの愛称で慕われてる
スコークスが出てきたステージです。

それではどうぞ。


第11話 スコークス鉱山

クソ熱かった溶岩から再び、

鉱山に来た僕と羽入ちゃんは中間地点で休憩を取っていた。

 

「だいぶ登ってきたっぽいね……」

「あうあう、でもまだ半分もあるのです」

「…あと半分かぁ、はぁ……怠い」

 

実を言うと、

ここに来るまですら大変だった。

何故なら、かぎ爪を投げてくるワニを避けたりしたからだ。

ほんとは攻撃してもよかったのだが、そんな事をすると足場が無くなってしまうのだ。

現に今、こうやって休憩してるのである。

 

「さて、そろそろ行こっか……ってあれ?」

「あう? どうかしたのですか?」

「…今気づいたんだけどさ、あの箱……なんだろね?」

「あっ! ほんとなのです。僕も今気づきましたのです」

 

羽入ちゃんのちょうど後ろ辺りに、

鳥の絵が描かれている大きな箱がポツンと置いてあった。

この流れだと……多分……

 

 

ーーバコンッ!!ーー

 

 

 

 

 

箱から現れたのは、緑色の鳥だった。

訂正。正確にはオウムだった。くえ~と鳴いている。

足に捕まればいいのだろうか?

 

「…この子に手伝ってもらうとしても……僕達2人運べるのかな?」

「クエ~?」

 

ちょっとした問題が発生した。

それは僕と羽入ちゃんを運んで移動できるのかだった……

1人ならなんとかなりそうだが、2人となると明らかにオウムに負担がかかるのは目に見えていた……

その事を羽入ちゃんに伝えると……

 

「あうあう♪ それなら僕にいい考えがあるのです♪」

「…例えば?」

「こうするのです♪ へ~ん~し~ん♪」

 

そう言った瞬間、

光が現れ彼女を包み込んだ……

うわっ!? 眩しい……!?

そして光が収まると、そこにいたのは……

 

「…えっと、羽入ちゃん?」

「はいなのです♪」

 

身長が約30cm程まで縮んだ羽入ちゃんがいた。

 

「実を言うとですね? とあるカケラで手に入れた力なのです(ドヤァ!)」

「そういえばそんなカケラがあったような気が……」

 

思考を巡らせると確かにあった。

梨花ちゃんと沙都子ちゃんが魔法少女の格好をしてたアレかな?

……うん。絶対にそのカケラだわ。

 

「どうですか穹? 可愛いですか?」

 

僕の手のひらでクルリと一回転する羽入ちゃん。

うん、これは……

 

「えっと…その……可愛いよ? すっごく……」

 

それ以外に言葉が見つかりませんでした。はい。

 

「あ、ありがとうなのです……その表情でその言葉はズルいのです さ、さぁ! これで準備完了なのです!」

 

途中、何を言ってるか分からなかったけど……ま、いっか。

羽入ちゃんを肩に乗せた僕は緑色のオウムの足に掴まった……

 

「じゃあよろしくね? えっと……」

「クア~♪」

「スコークスね? それじゃあ頂上までよろしくね?」

「クア~♪」

 

緑色のオウム改め、スコークスは、

任せろと言わんばかりの鳴き声を上げると翼を大きく羽ばたかせ、

鉱山の頂上を目指して飛んで行った……

 

「あうあう♪ まるで気球に乗って飛んでいるみたいなのです♪」

「羽入ちゃん? お願いだから落ちないようにね?」

 

 

道中、はしゃいでいる羽入ちゃんを落ちつかせるのが大変だった。

 




読んでいただきありがとうございます。
17.9のタグを後で追加をしときます(薄々思った)
次回はボス戦と艦娘の登場です。
本日はありがとうございました。

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