このステージは、無敵バレルを使って無敵状態でも倒せない最強のピラニア、
スナップジョーが登場した場所です。
…水位が上がって焦らされた感が懐かしいです……(苦笑)
それではどうぞ。
壊れてる船の甲板を進み、穹と羽入はマストに辿り着いたのだが……
「あのさ。僕の勘違いかもしれないけど……この船、沈んでない?」
「あうあう。穹もそう思いますか? 僕もそんな感じがするのです……」
そう。自分達がいるマストが沈んでる感じがしたのだ。
最初は気のせいなんじゃないかと思った穹と羽入だが、足場を見ると、ちょっとずつだが水位が上がってきていた……
「とりあえず、上まで登ろっか……」
「ですね。早く登りましょう。なんか嫌な予感がするのです」
羽入の言葉に、それは同感と言いながら穹はマストのロープを使いながら上に登る。
ちなみに羽入は約30cm程の妖精サイズに変身して、穹の肩に座っている。
「…やっぱりこの船、壊れてるよね」
「場所が場所ですからね。強いて言うなら、難破船でしょうか?」
その表現もあながち間違ってないかもねと穹が言った時だった……
「「っ!?」」
どこからか強い殺気を感じた2人。
何やら下から向けられた気がした2人は、視線を向ける……
その先には、紫色……マゼンタ色に近いピラニアが水中から睨んでいた。
「殺気の正体は、あの魚かな?」
「ですね。というか、確実にあの魚だと思うのです……」
殺気の正体が分かったところで、ほんとにただのピラニアか?と思った穹は魔法で水中でも使用可能なスピアガンを構築する。
狙いを定めながら、トリガーを引き、矢がピラニアに向かうが貫通するどころか、噛み砕かれてしまったではないか!
「はい?」
何かの見間違いかと思った穹は、もう一度トリガーを引くが、今度は矢を上手く口に銜え、穹と羽入がいる方向に飛ばしてきた。
返された矢は船の柱に当たり風穴を作っていた……
「逃げるよ!」
「な、なのです!」
これは逃げなきゃマズい。逃げなきゃ喰われる。
そう思った2人は、とにかく上へ、上へと登る。水位が上がっていくごとにピラニアが追ってきていた。
「あうあう。穹、あの魚はなんとか仕留められないのですか!?」
「羽入ちゃん、それは絶対無理。なんか分からないけど、それだけは断言はできる」
羽入が言うが、穹は無理だと言い切った。
さっき魔法で構築したスピアガンは、貫通能力を付与したのだ。それをあのピラニアは簡単に噛み砕き、2回目はこちらに打ち返してきた……
なので、穹は逃げるを選択したのだ。
多分……というか絶対、水中生物の生態を壊す部類に入るだろう。間違いなく。
「うわ、道が途切れてるし……」
「穹、あの青いトンボを踏み台にすれば、向こう岸まで行けそうなのです」
「……水位もどんどん上がってきてるから、文句は言えないね。羽入ちゃん、飛び移るからしっかり掴まってて」
「あうあう。落ちないように穹に引っ付いているのです!」
穹は青いトンボを器用に踏み台にしながら、向こう岸のマストに飛び移った。
「…うわ、見てよ。あの魚、まだこっちを見てるよ……」
「本当なのです。今は水位は上がる様子は無いみたいですが、とりあえず先に進みましょうなのです」
「そうだね。万が一っていうのもあるし。あそこから先に行けるみたい」
ひとまず2人は、この沈む難破船を抜ける事を先決し、先に進むのであった。
余談だが、あの魚……というかピラニアは、肉食魚という事がその日の夜に分かった……
読んでいただきありがとうございます。
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