第1章最後になります。
それではどうぞ。
最後のマストに到達すると、
確かに巨大な鳥の巣があった。
「…何あれ? 卵かな?」
「あうあう…… 普通の鳥の卵の割には大きいのです」
鳥の巣には巨大な卵が置かれていた。
それにしても……
「あれ1個でどのくらいのたんぱく源が摂れるんだろうね?」
「きっと充分過ぎるくらいありますですよ♪」
「だよねー♪」
羽入ちゃんと話してた時だった……
「ギャーオー!!」
「「…………え?」」
何やら上空から鳴き声したので、
視線を向けると海賊ハットを被った巨大な鷹が佇んでいた………
いやいや、デカ過ぎでしょ!?
「ま、まさか…この卵って……」
「あうあうあう……ここここ………この鷹だったのですか!?」
あまりのデカさに驚く僕達。
すると鷹が襲いかかってきた……
咄嗟に僕達は避ける。
『羽入ちゃん、危ないから僕に憑依してて?』
「は、はいなのです!」
羽入ちゃんに念話を送り自分の身体に憑依させる。
これはオヤシロ様の血統を持つ者か、それに
まぁ、この話は別の機会に話そう。
「…オヤシロモード起動」
次に発動させたのは一種の戦闘モード。
これは常に雛見沢症候群のレベルを5にする事で身体能力を限界まで引き出す事ができる僕と羅奈しかできない魔法のような物………
『あうあう! 穹、あの鷹何かやらかそうとしてるのです!』
警告を聞いた僕が上空を見上げると、
卵を足で掴みこっちに落とそうとしてきた……
おい!! 自分の卵を落とすんかい!!
(もしかして………)
まさかと思い、卵が着地したのを狙い卵を踏み、
落ちる衝撃を和らげ卵を手に持ち、鷹に思い切り投げ返す……
「ギャーオッー!?」
投げた卵は鷹の腹に直撃し、
苦痛の悲鳴を上げ始めた………
すると今度は柱に激突し、その衝撃から巣から卵が落下してきた。
『あうあう!? たんぱく源がもったいないのです!』
「全くだよ!」
避けながら愚痴る僕達。
恐らく下の甲板では卵の中身がぶちまけられてるに違いない……
全く! あの卵1個で、どれだけの目玉焼きが作れると……
『っ!? 穹!! アレを!!!』
羽入ちゃんの声で上空を見上げる。
するととんでもない光景を目にした。
鷹が何かを落とそうとしていた。卵ではなく、銀髪のロングヘアーの女性を落とそうとしている……
(っ!? 翔鶴!?)
その女性の正体は艦娘の1人、翔鶴だった。
気絶しているのか分からないが、ぐったりしていた……
すると鷹はニヤリと笑い彼女を掴んでいた足を放した。
(くそ…… 間に合え!!)
いくら艦娘いえども、
この高さから落ちたらひとたまりもないと思った僕は、
思い切りジャンプし、翔鶴を抱える。
「…お前は消えろ!! ハゲ鷹!!!」
ちょうど着地した場所に卵が落ちていたので、
鷹に向かって思い切り投げ飛ばす。
「ギャーオー!? ギャ……オー……ギャオー……」
さっきより加速力が付いた卵を直撃した鷹は、
その場に倒れ込み絶命した……
それを確認した僕は憑依状態とオヤシロモードを解除した。
「あうあう…… この子、目を覚ましませんが大丈夫なのですか?」
「気絶してるだけだと思うけど……」
羽入ちゃんが心配そうに言う。
もし死んでた場合、僕の持ってる艦娘カードが消滅する筈なのだ……
そう思ってた時……
「ぅ……」
翔鶴が目を覚ました。
「…良かったぁ。翔鶴、大丈夫?」
「穹? あっ、そうでした…… 私、あの大きな鷹に攫われて…… 痛ッ!?」
「無理しないで。怪我とかしてるんだから……」
よく見たら、
あのハゲ鷹にやられたであろう切り傷が少し残ってたので回復魔法をかける。
治療中、少し疑問に浮かんだ事があった。
「…ねぇ翔鶴? 他の艦娘のみんなは知らない?」
「分かりません…… ただ、何か光る物体があそこの洞窟でいいのかしら? うっすらと視えた気がしたわ」
ここからだと確かに、ワニの形をした洞窟が確認できた。
もしかするとあそこに何か手掛かりがあるのかもしれない……
「…あ、そうだ。はい、翔鶴の弓。拾っておいたよ?」
「あ、ありがとう……///」
「僕の知らない間に穹に女が増えているのです……」
羽入ちゃんが何か言ってる気がしたが、
僕には聞こえなかった……
読んでいただきありがとうございます。
次回から第2章になります。
本日はありがとうございました。
取り戻した穹の艦娘
翔鶴、???、???、???、???、???、???