ロストワールドのなく頃に   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
このステージは樽の発射調整が難しかったですね……

それではどうぞ。


第8話 タルタル鉱山

「…涼しい」

「なのです~♪」

 

クソ熱い溶岩地帯から一変、

僕達2人は鉱山に来ていた。

さっきとは打って変わって気温が涼しい……

 

「それにしても高いね……」

「ですね。それにしてもどうやって上まで登りましょうか……」

「うーん……」

 

そうなのだ。

上に登ろうにもハシゴや階段といった物がないのだ……

なので登る手段が見つからないのである。

 

「…羽入ちゃんの神通力でなんとかならない?」

「弾丸を止めるといった事ならできますけど、そういった事は無理なのです……」

「だよね……」

 

ちょうどそんな時だった。

少し先のところに1個の樽があった……

近くまで行き、調べて見ると導火線を発見した。

 

「あう♪ いい事を思いついたのです♪ これを使って上まで登ればいいんじゃないでしょうか?」

「…そんなに上手くいくかな?」

「あうあう、物は試しなのです!」

 

まぁ…一理あるかもしれないので、

早速、樽の中に入り導火線に火を点ける……

すると……

 

 

ーードッカーン!!!ーー

 

 

自動的に発射され見事に上の足場まで到達できた。

 

 

「……やってみるもんだね?」

「あうあう…… 僕もまさか行けるとは思わなかったのですよ」

 

普通、樽を大砲の要領で使って上に登るという発想はできない……

しかも使ってみて分かったのが、樽の中で発射したい方向を調整できるという点だ。

これを考えた人は天才だと思う……

 

「あうあう! この調子でドッカンドッカン進むのです」

「ドッカンドッカンって……」

 

しかも今いる場所から上を見上げると、

至る所にさっきと同じ樽が置いてあった……

あー……これだとホントに羽入ちゃんの言う通り、

ドッカンドッカン進んで行くしかないみたいだなぁ……

 

「さあ穹! 次の樽の中に入るのです!」

「えっ…? ちょっ……そんなに急かさないで……」

 

次の樽の中に入ると、

羽入ちゃんがえいや!っと言いながら入ってきた。

それにしても……

 

(羽入ちゃんの顔が近い……///)

 

樽の中は、

そんなに狭くはないが2人分で精一杯だ。

その為、羽入ちゃんとの密着度がヤバい……

現に今も……

 

「ひゃん♡」

「あ…… ご、ごめん……」

 

彼女の胸とかが僕の腕に当たってしまう為、

変な声を上げているのです……

しかも彼女の吐息が直に伝わってくる。

 

「なんだったらこの樽の中でシますか?」

「魅力的な提案だけど、とりあえず危ない発言を自重しようか?」

 

気のせいだと思いたいが、

この世界(カケラ)に来てから彼女が危ない発言をしてると思うのは、

僕だけなんだろうか……?

 

「あうあう♡ そういう事を言われると余計に……」

「発射!! 発射!! 樽大砲っ!! 今すぐ発射だー!?」

 

 

この先の記憶は覚えてない。

ただ、必死だったのだけは覚えてる……

頂上に着いてからも羽入ちゃんが僕の腕を絡ませながら、

上機嫌で鼻歌をしてたのしか分からなかった……

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
本日はありがとうございました。

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