黒歴史…と、言う名の短編(お試し)集   作:DOM

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はい、この作品はある意味…作者の初の書物となります。
コレ自体は何話か書いたあとに考えた、プロローグ的プロモーションビデオ的なモノとなっております。

でしたが、本文文字数が足りないと警告されてしまったので…1話目も掲載します。

では、どうぞ御ゆるりと。


リリカルなのはD‘S

プロローグ

 

どこかで開かれたパンドラの箱

 

「ついにここまで追い詰めたぜ…」

「もう、後が無い一気にここで決める!」

「SYAAAAAAA!!」

 

溢れ出したのは

 

「これが行方不明者の原因!?」

「どう見ても友好的じゃないね、フェイトちゃん」

巨大な蜘蛛みたいな生物が二人を捕らえる。

 

数多の漆黒の闇と災い

 

蝶みたいな巨大な怪物たちが空を覆いつくす

「いったい何なの!?」

 

後に残ったのは

 

「こんな子を巻き込んでまったか…」

「よっ、相変わらずやってんな。」

 

朱と蒼の希望の光

 

「「うおぉぉぉぉおぉ!!!」」

彼らから鮮血の色と蒼銀の魔力光が放たれる

 

希望の光と魔法の光が出会ったとき物語は始まります

 

「なのは!」

「フェイトちゃん!」

「「行くよ!!」」

「さて、」

「俺らも、」

「「行きますか!!」」

 

リリカルなのはD‘S始まります!

 

 

 

第一話 蜘蛛と拳と私達

 

【???】

 

「ようやく追い詰めたぜ…テメーもココまでだ。」

 

全身が黒い男がそう叫ぶ。

いや、そうゆうと語弊があるかも知れない。男はまるで昆虫の外殻みたいな体をしている。

しかし、人間の腕より一回り以上大きくなった腕・右目を覆っている十字型の眼帯・肉食獣を思わせる黒い鬣…

それらを見るとまるで肉食獣のような雰囲気を漂わせている。

 

「やっぱり一気に決めるか?」

 

別の男がしゃべる。

こちらはサイボーグ風味と言ったところか。簡単に容姿を説明すると、体を覆う蒼銀の滑らかな装甲、四対の鉄の羽、それと背と腰に銃身が付いた過剰な武装である。

その二人の先には蛾を縦にし、外殻を取り付けた様な30mもある異様な白銀の生物がいる。

その生物は三対の羽を広げ侵入者を吹き飛ばそうとしている。

 

「出し惜しみは無しだ!コッチは後がない!」

 

「O.K!」

 

サイボーグな男は敵に向かって全門を向け、黒い男は両手を組み、力をためている。

 

「マキシマム・フルバースト!」

 

全門から一斉に撃ち出し敵の外殻と広げた羽を壊していく。

立て続けに、

 

「ぬりゃあぁぁぁあぁああ!!!」

 

黒い男がさっきの斉射でむき出しになった敵の急所らしき部分へ突貫していく。

 

「砕けろぉぉおおぉ!」

 

だが、

 

「?!不味い! 自爆するつもりだ!」

 

「なに! プロテクション展k」

 

敵は自爆し最重要な部分のみ自爆の影響で出来た時空の狭間に落ちていく。

そのあとを追うように男達も満身創痍な体で落ちていった。

 

【アースラ艦内】

 

「明日から夏休みだね。フェイトちゃん。」

 

茶色い髪で黒のリボンのツインテール、高町なのはが言う。

 

「うん、なのは。」

 

腰まである金髪で白のリボンのツインテール、フェイト・テスタロッタが言い返した。

なのは達は『闇の書事件』から数ヶ月たち、小学4年生の夏休みを明日に控えていた。

 

「にしても、呼び出された理由が連絡事項だけならいいんだけど…。」

 

そして、なのは達は執務室に向かう。

 

「フェイト・テスタロッタ、高町なのは両名来ました。」

 

フェイトがドアが開いた瞬間言う。

 

「ああ、適当なところに腰を下ろしてくれ。」

 

部屋の奥に居る男子が手元の資料を見ながら言う。

時空管理局の黒い制服でこの艦の艦長兼提督の息子、執務官クロノ・ハラオウン彼がココに二人を呼び出したのである。

だが、クロノは15才、なのは・フェイトは10才、しかも今年で…

夏休み中に、10歳の少女たちを呼び付けるほど時空管理局は人手不足なのであろうか。

それは置いとき、彼は二人が座ったのを見ると早々と喋っていく

 

「一昨日の夜から海鳴市校外の森で不審な時空震が幾つも観測されていた。そこで中堅の捜査官数名を派遣したが…全員行方不明になった。」

 

「それじゃ、わたし達を呼んだ理由は…」

 

「そうだ、なのは、君達二人にこの調査を依頼したい。もし、敵対意識ある存在がいた場合の戦闘はもう承認を取ってある。」

 

その言葉を聞き、フェイトが少し不安げ言う。

 

「また、大変なことが起こる気がする…」

 

しかし、なのはが、

 

「大丈夫だよ。みんながいるし、新しくはやてちゃん達も居るんだからどんなことが起こっても力を合わせればきっと平気だよ!」

 

「なのは…」

 

「それになんていったって、フェイトちゃんが居るんだもの!」

 

「うん。」

 

フェイトが熱のこもった視線でなのはを見ている。

……執務室に百合の香りがした。

 

【校外の森】

 

「コレといって何も無いね」

 

「ねぇ、なのはアレ…」

 

「アレ?」

 

なのははギョッとする、何故ならそこには人の手が木からぶら下がっていた…

しかしよく見ると男が木に引っかかっているみたいだ。

 

「なのは、私が登ってみてこようか?」

 

フェイトがなのはに提案する。

 

「うん、お願いね。」

 

なのははそれに元気良く返答した。

フェイトは身軽な体を活かし男が引っ掛かっている側の枝まで来た。

 

「あの…」

 

フェイトは男の体を軽く叩きながら語りかけた。

 

「もしもし・・・」

 

叩いても反応がなかったので今度は揺すりながら語りかけたが、その時…

 

ズルゥ…バキバキバキ! ズドン!

 

男の体が枝からずり落ちた…

 

「え、えと…どうしよう、なのは!?」

 

フェイトはこの事態に枝の上で泣きそうな表情でオロオロする。

 

「え、ええと!? とりあえずちゃんと横にしとこうか!?」

 

なのはの方は混乱し、おたおたしていた。

ちなみに墜落した男はジャーマンスープレックスが極まったようなポーズであった。

二人で男を横に寝かし、改めて見る。

 

「にしてもおかしなカッコしてるね。」

 

「うん、どう見ても冬服だね。」

 

横にした男を見ると茶色いジーパン・茶色の某コーヒーの銘柄が入ったジャンパー・黒いセーター・被ってないが濃い乳白色のまる帽子まであるというあからさまに冬服だった。

ついでに容姿は少し太っていそうだががっしりとした体型・丸顔眼鏡坊主頭といった具合だ。

 

『?!魔力反応です。マスター』

 

なのはのインテリジェントデバイス『レイジングハート・エクセリオン』が警告する。

なのは達が反応があった場所を見ると蜘蛛みたいな生物がいた。

しかし、生物といっていいのだろうか…体長5m体高3mもある。それに蜘蛛は普通足が8本だがさらに頭の近くにカマキリみたいな鎌状の足がついている。

 

「こいつが行方不明者の原因?」

 

「どう見ても友好的とは思えないね。フェイトちゃん」

 

二人とも戦闘用の思考に切り替える。

そして、その蜘蛛らしき敵は案の定襲い掛かってきた。

横にしてある男を巻き込まないため移動し、それぞれバリヤジャケットを起動し戦闘態勢にうつる。

そのまま空へと飛び上がり

 

「ディバインシューター!」

 

「プラズマランサー!」

 

光の弾と槍が敵を打ち抜く

 

「やった!?」

 

なのはがそう言うが土煙が上がり何も見えない、その時その奥から光が見えた。

 

「「?! プロテクション!」」

 

光が弾だと瞬時に判断し、障壁を作り出すなのは達。

土煙が晴れ、敵が見えたが少し傷ついてはいるがあまり効いていないようだ。

敵は蜘蛛の腹と思える部分から柳の葉のようなエネルギー弾を連続して撃ってきた。

なのは達はあるいは避けあるいは防ぐがその対空砲火みたいな攻撃に翻弄され反撃が出来ない。

 

「くっ、バルディッシュ!ハーケンフォーム!!」

 

『ハーケンフォーム』

 

フェイトのインテリジェントデバイス『バルディッシュ・アサルト』音声が響き、それから電池のようなカードリッジが排出され変形し光の刃を持つ大鎌になった。

 

「えぇぇーい!」

 

敵の撃ちだして来る弾をよけながら距離を詰め、刃を振り下ろす!

そして、敵の持つカマキリみたいな鎌は片方切り落とされた。

だが、敵の行動は早かった。尖っている足で着地したフェイトを貫こうとした。

 

「フェイトちゃん!」

 

なのははある惨状が頭に浮かび思わず目をつむってしまったが、その後想像していた声や音は聞こえない。

恐る恐る目を開けてみるとそこには、着地し振り向いた体勢で動かないフェイト、そして、振り下ろされた足を掴み止めている、さっきまで横にされていた男が居た。

男と蜘蛛の力は拮抗しているようだ。

いや、蜘蛛が必死で振りほどこうとしているが男が握った足はビクともしない。

 

「ぬりゃあ!」

 

そう男は叫ぶと蜘蛛を放り投げた。

あまりの光景に動けないなのはとフェイト。

そんな彼女達に気付かず男は後ろ向くと

 

「こんな子を巻き込んじまったか」

 

と、じぶんにしか聞こえない声でそういった。

 

「GoGYAaaaa!」

 

さっき投げ飛ばされた蜘蛛は奇声を発してこちらに威嚇してくる。

男は向き合うと、

 

「こうなったのは俺の責任だからな。落とし前はキッチリとつける!」

 

男は上を脱ぎ黒のシャツと茶色のジーパンの姿になる。そして、腰を落とし敵に右手を突き出し小指から手に握りこんでいく…。

 

レボリューション!(進化!)

 

男の背中には六角形の板が付きその右上側の辺と角にシリンダーらしきものが付いた。よく見ると六角形の板は何かの噴出孔になっている。

そして、腕が肘まで三つに分かれ光のリングによって閉じていくが、閉じきった腕は昆虫のような外殻の金属に覆われており、指はそれぞれ鉤爪のようになり、腕部分は多重構造の装甲になっていた。

さらに腕の側面に帯のようなものが付いており、その腕の中心にビー玉ほどのオレンジ色の玉が付いていた。

 

「さぁ、始めようか?こんな所まできたテメーらと俺の延長戦を!」

 

続か…ない?




さてはて、言わずと知れたリリカルな魔法少女の二次創作であります。
時系列的にはマテリアル組とか出て来るA's後からStrikerS前の少女時代空白期と言える時になっております。

これはクロスオーバー的な何かになっており、オリジナル主人公二人の能力が主に《スクライド》《SEED》となっており、敵は《スターフォックス・アサルト》の設定を持ってきております。

一応、これは完結済みで…もし、ご覧になりたい奇抜な方がおりましたら再編集の上で掲載できます。

しかし、本当に作者の初めての時代のでしたから色々と可笑しいのは目をつむって頂ければ幸いです。

では、此処まででございます。

そして、感想や誤字脱字・ここが文的におかしい等のご報告も謹んで承ります。

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